「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(226)」産業が文化になったまち(福岡県北九州市)

2023年11月26日(日) 配信

工場夜景観光(産業観光フォーラムエキスカーション)

 北九州市と言えば、私たちの世代は官営八幡製鉄所を想起する。1901年操業の高炉は、日本が重化学工業にシフトした時代のシンボルである。他方、戦後の1960年代以降は、「死の海」と呼ばれた洞海湾などで激甚な公害も経験した。

 その北九州市で11月初旬、実に16年ぶりとなる「全国産業観光フォーラム」が開催され参加した。フォーラムには日本製鉄、TOTO、安川電機、シャボン玉石けんなど北九州市の産業観光を牽引してきた主要企業のパネリストにご登壇いただいた。北九州市では、2014年に北九州市と北九州商工会議所および北九州コンベンションセンターが共同で「産業観光センター」を設置した。オフィスにはこの3者が同居し、まさにワンストップ窓口が早くからできていた。

 北九州は、新日鉄八幡製鉄所(現日本製鉄九州製鉄所)の立地以来、素材型産業が集積し、まさに日本の素材産業の一大拠点となった。愛知県名古屋周辺がトヨタを軸に自動車など機械組立産業の一大拠点となったことと対比される。両拠点には、かつて日本を代表する国立産業博物館が構想されたこともあったが実現しなかった。

 北九州は、我が国の重化学工業の先駆けとなった分、1960年代以来、公害の経験も早かった。既に70年代には、周辺住民に工場を開放して、いわゆる工場見学を行うようになった。これが産業観光の発端である。因みに「産業観光」という言葉が用いられたのも、北九州が最初である。

 その後、率先して厳しい公害防止条例の制定や環境保全技術の開発などによって公害を克服してきた。これらの活動がその後、公害に苦しむ開発途上国の支援活動としても大きな成果を上げた。その取り組みが評価され1990年には、国連環境計画(UNEP)グローバル500賞や国連地方自治体表彰など、国際的にも高い評価を受けた。加えて環境・リサイクル産業の拠点づくりや低酸素、自然共生などの取り組みが「環境首都」「環境モデル都市」の取り組みにつながった。

産業観光施設のひとつTOTOミュージアム

 こうした取り組みは近年、「産業文化」を軸とした文化観光への取り組みにもつながっている。北九州市が東田エリアを中核とする「文化×産業×観光」をテーマに策定した文化観光推進法地域計画「北九州ミュージアムパーク創造事業」は、西日本最大級の「いのちのたび博物館」などの文化拠点施設を核に、今回のシンポジウムにも参加した民間企業の工場や企業ミュージアム、八幡製鐵所関連施設や東田第一高炉跡などをネットワークにした博物館都市構想である。

 1980年代末から3次にわたって策定された「北九州ルネッサンス構想」を指導した末吉興一元市長は、当時から「産業文化都市」(産業が文化になるまち)を口にされていた。その想いが、時を経て、いま実現し始めたということでもあり、誠に感慨深い。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(11月号)」

2023年11月25日(土) 配信

https://zoomjapon.info

特集&主な内容

 本誌では、ここ数年は秋になると日本の食文化の特集をしています。昨年は、味噌と醤油を取り上げましたが、今年は、日本の菜食主義の現状を伝えています。他の欧米諸国同様に、動物愛護や環境保護の考えから、フランスでは菜食主義が拡がっていて、フランスから見れば日本は遅れているようにも見えます。しかし日本でも、着実に現代的な菜食主義が拡がっている現状を取材しました。日本の場合、歴史的には、仏教由来の精進料理だけではなく、普茶料理もあることは、フランス人読者にとっても興味深いでしょう。自身もベジタリアンで、食文化に詳しいジャーナリストの加藤裕子さんからは、日本のベジタリアンやヴィーガンの現状を伺いました。イタリアンの能田耕太郎シェフや、京都静原にあるヴィーガンカフェの取り組みも紹介しています。

〈フランスの様子〉脱自家用車で救う家計と世界

「移動手段:車を手放すフランス人たち」11月7日付、Le Parisien紙の1面

 日本でも、若者という消費者カテゴリーの車離れが語られるが、フランスでは、より根本的に自家用車というモノのあり方が問題にされている。◆すでに20世紀後半から、1人の移動に1台の自動車を使うのは環境的にも経済的にもおかしいという問題意識があったフランスでは、インターネット以前からも存在したライドシェアも、スマホの発達でさらに拡がり、さらにこの1年でも利用は倍増している。◆コロナ禍を経ての生き方や働き方の見直し、そして年々高まる環境意識の高まりも、個人の自動車利用の減少を加速させている。◆ルパリジャン紙が取り上げたように、地方鉄道の利用も上昇傾向にあり、自家用車の所持や利用が減っているのは都市部だけではなく、フランス全土の傾向だ。◆しかし、フランス人が車を手放す一番の動機は、ガソリン代や維持費の高騰だ。◆それでも、専門家によると、この変化はフランス人の生き方の根本的な変化で、万が一、ガソリン代が値下りしても、一度車を手放したフランス人は再び車を所有しないだろうという。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

 

 

クリスマスの海外旅行先ランキング オーストリアとチェコが1位、Xmasマーケット情報も(阪急交通社)

2023年11月24日(金) 配信

オーストリア・ウィーン市庁舎前広場

 阪急交通社はこのほど、12月24日(日)の宿泊が含まれる海外ツアーの申し込み者数を集計し、2023年クリスマスの海外旅行先ランキング(ヨーロッパ編)を発表した。

 オーストリアとチェコが同率1位、3位がドイツ、4位ハンガリー、ベルギーとオランダが同率5位、7位スペイン、8位イタリア、9位スロバキア、10位マルタ──となった。

 オーストリアでは、首都ウィーンの市庁舎前広場で開かれるクリスマスマーケットが有名。このほかにも、マリアテレジア広場やシェーンブルン宮殿前など多くの場所でクリスマスマーケットが開かれる。

 チェコの首都プラハの旧市街広場では、「世界一美しいクリスマスマーケット」と称されることもあるマーケットが開かれる。世界遺産でもある旧市街で、きらびやかに装飾された巨大なクリスマスツリーを観賞できる。

 クリスマスマーケット発祥の地とされているのがドイツであり、ドレスデンのクリスマスマーケットは世界最古ともいわれている。また、ニュルンベルクでも毎年200万人が訪れ、180もの屋台が並ぶ。

 

セルクラウド、エアトリと提携 がんリスク検査事業を拡大

2023年11月24日(金) 配信

セルクラウドはマイクロCTC検査サービスを提供している

 セルクラウド(中島謙一郎社長、東京都渋谷区)はこのほど、エアトリ(柴田裕亮社長兼CFO、東京都港区)と業務提携を決めた。エアトリからの投資を受けて、がんリスク検査事業の拡大を目指す。

 セルクラウドでは、1回の採血で全身のがんリスクを発見できる「マイクロCTC検査」サービスを提供している。CTC検査とは、血液中に漏れ出した血中を循環するがん細胞を検出する先端検査のこと。マイクロCTC検査では、欧米で主流のCTC検査の品質・検査精度を進化させ、「上皮間葉転換」した悪性度の高い、浸潤・転移の高い能力を持つ間葉系のがん細胞を特定し、高い精度でのリスク判別を可能にしたという。

 中島社長は「マイクロCTCは5月より全国のクリニックに導入開始し、現在150院を超えるクリニックに導入いただいている。今回の業務提携により、より一層がんリスク検査事業を拡大し、マイクロCTCを利用いただく機会を増やせるよう、取り組みを推進する」とコメントしている。

あなたが好きな露天風呂のある宿2023 結びの宿愛隣館(岩手県・新鉛温泉)

2023年11月24日(金)配信 

 旅行新聞新社ではホームページ上で「あなたが好きな露天風呂のある宿」のアンケート調査を実施しました。人気を集めた宿のなかからおすすめの施設を紹介します。

結びの宿愛隣館(岩手県・新鉛温泉)

川の湯「岩露天風呂」

 3つの豊富な源泉を17の浴槽で楽しめる温泉好きにはたまらない宿、「結びの宿 愛隣館」。花巻温泉郷でも珍しい飲用できる温泉は、効能も抜群でリピーターも多い。立地は豊沢川と緑豊かな自然に囲まれた抜群のロケーションで、森林浴と併せて湯浴みを堪能することができる。

 評判の温泉は2019年にリニューアルした「山の湯」のほか、ゆったりと豊沢川の流れを眺めながら湯浴みを楽しめる「川の湯」、ヒーリング効果抜群の「シルクバス」が人気の「森の湯」と、3カ所の大浴場で楽しめる。このほかにも、源泉掛け流しの「陶器風呂」、名物の立ったまま入浴する「立湯露天風呂」など、滞在中は17の浴槽をすべて心ゆくまで満喫することができる。

 お部屋は、旅行のスタイルや予算、目的に応じて選べるように、山々や豊沢川の景色を楽しめるお部屋や露天風呂付のお部屋、ベッドルーム、ワーケーションなど多彩なタイプからチョイスできる。

 プランにより選べる旬の食材を生かした夕食は、水入らずを満喫する「お部屋食」のほか、今年3月にオープンした新お食事処「里山ダイニング」で「里山の祝祭」をコンセプトにした先付料理とバイキング(ビュッフェ)形式のメニューに加え、ライブキッチンでは、出来立ての料理を楽しめる。また、朝食バイキングでは花巻の食材にこだわったメニューや「はなまき朝ごはんプロジェクト」による地元の野菜料理も好評だ。

宿データ

住所:〒025-0252 岩手県花巻市鉛字西鉛23
TEL:0198(25)2619 FAX:0198(25)2938
チェックイン:午後3:00 チェックアウト:午前10:00
風呂:大浴場「山の湯」「森の湯」「川の湯」、貸切風呂「ちゃっぷん」
泉質:ナトリウム-硫酸塩泉、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
客室:全100室
宿泊料金目安:1万5000~6万1000円

「神戸のとびら」で12の体験プログラム用意 多彩な神戸の旅を(神戸観光局)

2023年11月24日(金) 配信

「神戸のとびら」

 神戸観光局はこのほど、着地型観光プログラムを販売するプラットフォーム「神戸のとびら」で、同局主催の冬の体験プログラムを売り出す。産業遺産ツアーやプロのカメラマンによるフォトレッスン、餃子包み体験など、12本のプログラムを用意した。

 産業遺産ツアーでは、「近代から現代の神戸産業遺産群を巡る旅」をテーマに、ベルトコンベヤ跡や、日本最初の河川トンネル「湊川隧道」などをガイドの解説付きで巡るバスツアー。開催日は2024年1月20日(土)、2月17日(土)。定員は各日程22人。料金は1万5800円。

 「東京カメラ部10選カメラマン木村知佳さんとフォト&街歩き」では、神戸在住のプロカメラマンである木村さんとともに、カメラを片手に街歩きを楽しむプログラム。

 第3弾となる今回は、4年ぶりに開かれる「神戸ルミナリエ」でのフォトレッスンを行う。

 開催日は24年1月19日(金)。定員は10人。料金は6500円。

 同局は、「今年度はあわせて約50のプログラム催行を計画している。今後も、多彩な神戸旅の体験を提供する」と話した。

冬飛騨バス巡りCP、「WILLER TRAVEL」で販売

2023年11月24日(金) 配信

12月1日(金)~2024年2月29日(木)までの冬季限定CP

 WILLER ACROSS(宿谷勝士社長、東京都目黒区)は11月23日(木・祝)、12月1日(金)から実施する「ふゆひだバスたびキャンペーン」の販売を、予約サイト「WILLER TRAVEL」で開始した。濃飛乗合自動車や名古屋鉄道をはじめとする高速バス事業者と連携し、2024年2月29日(木)までの冬季限定のCPを展開する。

 同CPは、冬季の飛騨地域への誘客を促進し観光による地域活性化をはかるため、22年から名鉄グループが始めた。雪道の運転に不慣れな人でも、快適さと安全性を兼ね備えた“バスたび”で、飛騨の美しい冬景色とともに地元の美味しいグルメの食べ歩きやまち歩きなど、冬ならではの体験を楽しめる。

 同予約サイトでは2種類のプランを、名古屋、岐阜、京都、大阪発のそれぞれで販売する。

 「高山・飛騨古川・新穂高コース 新穂高ロープウェイ乗車券付き」では、高速バスの乗車地~高山と高山~飛騨古川のそれぞれ往復乗車券、路線バスの高山&新穂高2日間フリー乗車券、新穂高ロープウェイの往復乗車券付き。料金は大人1万1700~1万6900円、子供5800~8400円。

 「高山・白川郷・飛騨古川コース 飛騨高山・飛騨古川選べる食べ歩きクーポン付き」では、高速バスの乗車地~高山と高山~白川郷往のそれぞれ往復乗車券、飛騨高山または飛騨古川の選べる食べ歩きクーポン(路線バス乗車券付き)が付く。料金は大人1万1100~1万6300円、子供6400~9000円。

 Web予約は、WILLERサイト内の「ふゆひだバスたびキャンペーン」販売サイトから。また、名古屋発のみ名鉄バスセンター・JR東海バス名古屋旅行センター、岐阜発のみ岐阜バスターミナル窓口からも購入できる。

HIS、新飲食形態「海鮮バイキング いろは」開業 2月豊洲市場場外の千客万来に

2023年11月24日(金) 配信

店舗外観

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は2024年2月1日(木)、豊洲市場場外(東京都江東区)にオープン予定の複合施設「豊洲 千客万来」内に飲食事業の新しい形態として「海鮮バイキング いろは」を出店する。

 豊洲 千客万来は24年2月、同市場の場外にオープンする食楽棟と温浴棟で構成される。江戸の町屋を模し、同市場から仕入れた新鮮な食材を生かした飲食店などが入居し、国内外の観光客に日本文化を発信する。

豊洲 千客万来のイメージ

 「海鮮バイキング いろは」は、海鮮で珍しいというバイキングスタイルで提供する。ミシュラン店にも卸しているマグロ専門の仲卸「相馬水産」から、国産の生本マグロを1本仕入れるほか、店内での解体パフォーマンスも行うなどマグロに力を入れる。1本買いすることで提供できる希少部位や、本ズワイ蟹、海鮮のほか、デザートも提供する。

 店内の座席数は130席。最大30人までの個室も用意した。施設内唯一の団体が受入可能なレストランになるという。このため、専用の大型バス駐車場を5台分保有する。さらに、訪日客向けにQR コードをかざすとアレルギー情報を英語で確認できるサービスや、事前の相談で特別メニューも対応するという。営業時間は午前8時~午後4時、5~10時は40人以上の団体への貸切営業時間としている。

 料金は70分食べ放題で6578円。100分の食べ飲み放題は8228円。いずれも大人料金で税込。

群馬・中之条ガーデンズが冬季入園無料に  木曜と祝日の翌日は休園

2023年11月24日(金) 配信

中之条ガーデンズの冬景色(イメージ)

 群馬県・中之条町の「中之条ガーデンズ」は12月1日から、冬季の入園料を無料にするなど、運営面の一部見直しを実施する。

 従来は冬季入園料大人300円に園内で使える利用券300円分を交付していたが、12月1日から2月末日まで「入園無料」にする。利用券の交付は廃止し、3月は大人300円から。また、これまで年末年始以外は「無休」で運営していたが、12月1日以降は年末年始(12月27日~1月5日まで)に加えて、原則「毎週木曜日」と「祝日の翌日」を休園日とする。

 冬季無料に関しては、これを契機に中之条ガーデンズへ気軽に足を運んでもらい、中之条ガーデンショップや美野原食堂を積極的に利用してもらいたい考えだ。

 また休園日については、休園日を利用してより一層庭園の手入れを行うことで、今まで以上にお客に喜んでもらえるガーデンの提供を目指していきたいとしている。なお、花の見ごろの時期には、休園日であっても開園する予定という。詳細はホームページで概ね3カ月先まで告知していく方針だ。

 問い合わせ=中之条ガーデンズ(中之条町役場 花のまちづくり課) ☎0279(75)7111。

日光でサミット開く 日本在住外国人も参加(ネイチャーホスピタリティ協会)

2023年11月24日(金) 配信

将来の日光の観光について意見交換

 ネイチャーホスピタリティ協会(涌井史郎会長)は11月6日(月)、日光金谷ホテル(栃木県日光市市)でナショナルパーク・サミットを開いた。

 サミットではサステナブルやオーバーツーリズムをキーワードに、日光の観光の将来に対し意見を交換した。日本在住の外国人5人も参加。翌日視察会が行われ、日光の観光素材の魅力に触れた。

 基調講演には、金谷ホテル日本歴史コンシェルジュの小杉和雄氏が登壇し、日光の発展の歴史を紹介した。

 基調講演の後には、同協会の小川正人理事長がモデレーターとなり、パネルディスカッションを実施した。登壇者は、小杉氏に加え、同協会の見並陽一副会長、久保成人副会長、江苓華氏(Japan Farm-Stay)、ステファニー・コロイン氏(銭湯ジャーナリスト)。

 そのなかで小杉氏は「日光市は観光素材が豊富だからこそ、個々の活用の仕方、外国の方に発信する際の焦点をどこにするかが大切になる」と発言。これからの観光を考えるうえでは、宿泊需要をどう創出するかが課題とした。

 小杉氏と同じく観光素材の豊富さを日光の魅力に上げた久保副会長は、「観光客を分散させオーバーツーリズムを防ぐには、日光が誇る自然美、景観と一体となった宿泊の新しいカタチを示すことが必要。併せて、(人が集中する)日光エリアと市内の他のエリア、旧日光街道などとの連動も考える必要がある」との見解を示した。

 小杉氏が課題とした宿泊需要創出のカギに「食」を挙げる見並氏は、「その土地で作られたモノ、あうモノが宿泊施設、飲食店で楽しめるようになれば、第1次産業に従事する人など、観光に直接関与しない人も巻き込める。そうすることで、地域のための観光、サステナブルな観光地ができる」と持論を展開した。

 江氏は、「リピーターが多い台湾人には、テーマのある旅と、滞在型の旅(が需要がある)。小川さんが理事長を務めるONSEN・ガストロノミーツーリズムのコンセプト、『めぐる』『たべる』『つかる』はその点にマッチするので、是非インバウンド向けのイベントも作っていただきたい」と要請。ステファニー氏は「日光エリア以外は情報が少ないので、静かな自然が味わえる、日常生活を感じられる場所や機会などに関する情報を発信してもらえると嬉しい」と思いを語った。

日光の食の魅力も味わう
酒造りを学ぶ

 翌日の視察会では、小杉氏による日光金谷ホテル館内見学、日光東照宮の参拝、日光田母沢御用邸と造り酒屋渡邊佐平商店の見学が行われた。

 日光東照宮内の普段入室することができない「将軍着座の間」での特別祈祷や、日光田母沢御用邸内の12月15日―翌年1月31日にのみ公開される三階御展望室からの紅葉鑑賞など特別な体験もあり、色々な角度から日光の魅力を再発掘。視察会の最後には、日光金谷ホテルでカクテルパーティが行われ、同ホテル名物の百年ライスカレーやコロッケットなど、同ホテル伝統の味を楽しんだ。