訪日外客数、23年9月は218万人 1~9月累計1737万人に(JNTO)

2023年10月24日(火) 配信

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 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)は10月23日(月)に開いた会見で、インバウンドの最新動向を報告した。水際対策が緩和してから1年が経過し、2023年9月の訪日外客数は、19年同月比96・1%の218万4300万人まで戻ってきている。また、19年(年間)に3188万人だった訪日外客数は、23年1~9月累計で1737万人と回復に向かっている。

 韓国・台湾・香港や、東南アジア6市場の23年1~9月の訪日外客数は19年同期比で9割方回復した。また、米州・豪州・その他エリアからは同101%の327万人と19年に近い水準で推移しており、なかでも23年3月と5月以降の外客数は、19年同月を上回る実績となった。

 一方で、中国からの訪日客数は、19年同期比で約4割の回復に留まっている。

 また、23年7~9期の訪日外国人旅行消費額は、19年同期比17・7%増の1兆3904億円。1人当たりの旅行支出額は、21万1000円と推計しており、新たな観光立国推進基本計画で目標としていた「25年までに1人当たりの消費額20万円」を達成したカタチとなった。

 9月の国際線の直行便数については、全体的に訪日数の回復が直行便の回復を上回る市場が多く、23年夏ダイヤより直行便が一定程度回復したなか、訪日数の回復の度合いで、需給のバランスが上下している市場が多い。

中山理映子理事

 インバウンドの急激な回復に伴い、観光庁は10月18日(水)、「オーバーツーリズム対策パッケージ」を取りまとめた。パッケージは、「観光客の集中による過度の混雑やマナー違反への対応」「地方部への誘客の推進」「地域住民と協働した観光振興」──の3本柱で構成している。これを受けて中山理映子理事は、「地域がそれぞれ抱えている課題は一律のものではないため、各地域の実状に応じたきめ細かい対応していく」方針を示した。

 地域の実状に応じた混雑対策を促進するため、地域の関係者による協議に基づく計画の策定や取り組み実施への包括的な支援を、全国約20地域で行い、先駆モデルを作り出す考え。

スタンプラリーを11月19日まで展開 みちのく三大桜名所

2023年10月24日(火) 配信

秋も魅力のみちのく三大桜名所

 青森県弘前市、秋田県仙北市、岩手県北上市で構成する、みちのく三大桜名所連絡会議は、日本自動車連盟(JAF)が運営するドライブスタンプラリーサイトで「桜の名所は秋も魅力がいっぱい みちのく三大桜名所巡るスタンプラリー」を11月19日(日)まで展開している。

 内容は弘前市の弘前公園・道の駅ひろさき、仙北市の角館樺細工伝承館(角館武家屋敷通り)・抱返り渓谷、北上市の展勝地公園・北上市立鬼の館の対象6スポットを巡りスタンプを集める。抽選でスタンプ2個以上集めた人には3市の秋の味覚をそれぞれ10人に、3個以上集めた人には3市のブランド米食べ比べセット(5㌔×3)を7人にプレゼントする。当選者には12月中旬(予定)に商品を発送する。

 参加方法はJAFのドライブインスタンプラリーサイトからユーザー登録し、それぞれのスポットで2次元コードの読み取りでスタンプを取得する。

下呂温泉 35周年神社例祭開く 4年ぶりに通常内容で

2023年10月24日(火) 配信

下呂駅から白鷺橋まで「参進行列」

 岐阜県・下呂温泉は10月8日、「下呂温泉神社例祭」(瀧多賀男氏子総代)を4年ぶりに通常内容で実施した。

 過去3回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から縮小規模で行っていた。

 本例祭は、1989(平成元)年に山形県の出羽三山の湯殿山神社から分霊を拝し、毎年10月8日に感謝を込めて執り行われており、今年で35回目の節目に当たる。

 当日は下呂駅から「参進行列」が、温泉神社前の白鷺橋まで行進し、組合員はじめ関係者による祭事が行われた。

祭事のようす

 神社前では、芸妓連による奉納舞や獅子舞を披露。紅白だんご、ふるまい酒、宿泊券(補助利用券)、お菓子などをまく“せんごまき”を旅行者に振る舞った。

 斎藤正巳祭典実行委員長は「35周年が皆様の協力のもと無事に開催された。これからも安心、安全の下呂温泉として努力していき、訪れる旅行者に楽しんでもらえる温泉地にしていきたい」とあいさつした。

 10月22日には、秋の恒例イベントとなった飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア「下呂温泉謝肉祭」(入場無料)が、市内の幸田河川敷「いで湯大橋上流側」で開催され、参加者は秋の味覚を満喫した。

山口県 新プロモ9月始動 絶景や体験など発信へ

2023年10月24日(火) 配信

山口県大阪事務所の池本靖さん

 山口県大阪事務所の池本靖主任が10月3日、本紙関西支社を訪れ、同県と同県観光連盟が9月15日から始めた新たな観光プロモーションの概要を紹介した。

 プロモーションは、「おいでませ ふくの国、山口」のキャッチフレーズのもと、「絶景」「体験」「グルメ」を切り口に県内各地の魅力を発信していく。スペシャルアンバサダーに同県出身の卓球の元日本代表・石川佳純さんが就任した。今後、観光ポスターや動画に登場するという。

 キャッチフレーズの「ふく」は、県が誇る高級魚「ふぐ」が県内では「ふく」とも呼ばれることからとった。

 三方が海に開け、多彩なアクティビティが楽しめる体験コンテンツのアピールに力を入れる。「じゃらん」のオンライン予約サイトで、体験利用料を最大50%割り引く利用促進キャンペーンを来年1月31日まで実施する(予算が上限に達すれば終了)。

 池本さんは「新ご当地グルメも開発しています。多彩な魅力に溢れた山口にぜひお越しください」と話していた。

【土橋 孝秀】

夜の特別拝観も楽しめる ホテルメトロポリタン鎌倉 長谷寺拝観引換券付き宿泊プラン 予約受付開始

2023年10月23日(月)配信 

長谷寺の紅葉

 ホテルメトロポリタン鎌倉(神奈川県鎌倉市)はこのほど、「長谷寺拝観引換券付き宿泊プラン」の予約受付を開始した。

明りに照らされる紅葉

 同ホテルからバスや電車で15分ほどの距離にある長谷寺は、鎌倉でも有数の景勝地と謳われ、四季それぞれにも草花を楽しめることから「花の寺」としても親しまれている。同プランでは、紅葉シーズンに開催される「秋の夜間特別拝観」にも利用でき、開催中は明るい内からライトが点灯され、日暮れとともに幻想的な風景に移り行くさまを楽しむことができる。

 担当者は「夜間特別拝観は、年に数回しかない貴重な機会なので、夕刻から日没に変わりゆく風景を心行くまでご堪能いただければと思います。鑑賞後におすすめのレストランもございますので、ぜひスタッフにお尋ねください」とPRする。

 長谷寺拝観引換券付きプランの宿泊期間は11月1日(水)から、 12月31日(日)チェックアウトまで。料金は1人利用で1室1万7800円~、2人利用で1万8200円~(サービス料・消費税込)。予約は、 12月30日(土)まで受け付けている。

HIS、サウジアラビアに支店 観光ビザ解禁で着地型商品販売

2023年10月23日(月) 配信

支店が入居する建物

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は年内中に、サウジアラビアに日本の旅行会社で初出店となるリヤド支店をオープンする。新たな旅先として、世界中から旅行者が増加することを見込み、主に着地型商品を販売していく。

 中東地域最大の面積である同国はこれまで、イスラム教の巡礼など限られた人以外の入国が困難だった。2019年9月に観光ビザが解禁され、22年にはイスラム教第2の聖地メディナでの観光客の受け入れも始まった。

 同支店では日本をはじめ、欧米やインドネシア、マレーシア、インド、中国などアジア諸国の旅行客向けに観光素材の仕入のほか、体験商材の企画と運営を行う。さらに、イスラム教の巡礼ツアーも発売する。キング・ハーリド国際空港近くのビジネス街中心地に立地。スタッフは日本語とアラビア語、英語、フランス語で対応する。

 HISは24年3月から、支店オープン記念としてサウジアラビアキャンペーンを実施。サウジアラビアコーヒーやデザートなどを販売し、さらなる送客数の増加につなげていく。

「バーチャル駐在ネットワーク」を開始 JSTOら訪日マーケティングを支援 

2023年10月23日(月) 配信

20カ国500人の候補者をそろえる

 ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO、田川博己会長)はこのほど、ヒト・コミュニケーションズ(安井豊明社長、東京都豊島区)と共同で、インバウンド向けマーケティング支援強化を目的に「バーチャル駐在ネットワーク」の展開を開始した。小売やサービス業などの事業者が、20カ国の候補者を海外バーチャル駐在員として活用できるサービス。

 同サービスは「訪日前事前意向調査」「訪日後満足度調査」「海外現地パートナー探し」「対象国に合わせた情報発信」など、事業者のニーズに合わせて課題解決に適したグローバル人材の人選や業務依頼・交渉、進捗管理、業務完了後の報酬支払までを一気通貫で行う。直接海外のエージェントに依頼をする場合と比較し、タイムリーで安価に課題解決ができるという。

 候補者はビジットジャパン対象国の20カ国で、経験豊富な500人をそろえた。ヒトコムグループのワークシフト・ソリューションズのグローバル人材に特化した仕事マッチングプラットフォームを活用し、過去に受託した案件で依頼主から高評価を得た人をピックアップしている。

 なお、価格は案件の難易度により異なる。

東京都など、旅行商品造成に補助金 新需要創出し地域活性化へ

2023年10月23日(月) 配信

 東京都と東京観光財団は12月28日(木)まで、東京都内の旅行業者が観光関連事業者と連携し、地域の特色などを生かした新たな旅行商品の造成を支援する「観光関連事業者の連携促進による経営支援事業補助金」の申請を受け付けている。今後の旅行需要の回復を見据え、東京での新たな観光需要を創出し、地域経済の活性化につなげる。

 補助の対象は東京都知事登録第2種と第3種の旅行業者、地域限定旅行業者のほか、主たる営業所を東京都内に置く第1種旅行業者。

 対象事業は、自ら主催する新たな募集型企画旅行またはオンラインツアーのいずれかで主に都内の観光地と観光施設を扱い、地域における新たな観光資源の発掘や磨き上げに資する商品。さらに、都内の宿や飲食店、観光施設と連携し、商品販売時に連携先をアピールすることや、参加者のみに提供されるお土産や特別な食事、アクティビティなどの特典を事業者と連携して用意することも条件となる。

 補助限度額は経費の3分の2以内で1商品当たり200万円まで。4者以上の観光関連事業者と連携した場合は300万円。同一業種との連携は2者までとなる。

 申請は、東京観光財団のホームページに掲載している申請書類の郵送または、デジタル庁が提供する電子申請システム「jGrants 」で受け付けている。

JTB×大塚製薬、ボディメンテセット JTB店頭で5万本配布(10月23日~11月12日)

2023年10月23日(月) 配信

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 JTBと大塚製薬は、レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)の概念のもと、出発前や旅行中の体調管理を習慣化し、旅行の楽しさを満喫するための「ボディメンテナンス習慣推進プロジェクト」を始動した。この一環で需要回復する秋冬旅行を見据え、第1弾として10月23日(月)~11月12日(日)まで、全国のJTB店頭カウンターで「ボディメンテナンス習慣セット」を配布する。

 同プロジェクトは、旅行者が出発前や旅行中の体調管理を習慣化し、旅行を最大限楽しめる環境づくりを啓発するもの。同社によると、今年3月に実施した「旅前ボディメンテナンス習慣キャンペーン」関連の調査で、旅行前の体調管理に気を付けている旅行者が83%と、体調管理意識が高いと推察され、出発前や旅行中の体調管理のさらなる習慣化を推進するため、同プロジェクト化に至ったという。

旅の健康管理パンフレット

 今回の第1弾では、全国のJTB店頭カウンター282店舗で「ボディメンテナンス習慣セット」として、ボディメンテドリンクと旅に向けた健康管理に役立つ情報がつまったパンフレットを5万本配布する。JTBカウンタースタッフの健康意識の向上をはかるため、動画コンテンツや理解度テストなどを通した社内啓発活動なども実施し、お客様と接するスタッフのスキルアップも目指す。

 同時期に、旅メディアTABIPPOと連携し、TABIPPO.NETで掲載する旅インフルエンサーとの座談会やSNSを活用した旅行者向けの情報提供も実施する。実施期間は11月1日(水)~19日(日)を予定。

ピンクタクシーで秋の名古屋ライトアップを巡る フジタクシーグループが企画

2023年10月23日(月) 配信

「TAXI’Shez(タクシーズ)」とピンクタクシー

 フジタクシーグループ(梅村尚史社長、愛知県名古屋市)は11月18日(土)~12月3日(日)の金・土・日曜日、祝日に1日1台限定でタクシー観光プラン「ピンクタクシーで巡る!秋のライトアップ@名古屋」を運行する。

 名古屋観光は観光スポットが市街地に分散しており、同社は観光タクシーで効率よく回れるお得なプランを東海旅客鉄道(JR東海)が運営するエクスプレス予約、スマートEX会員限定で販売している。

 今回のプランは、女性タクシードライバーユニット「TAXI’Shez(タクシーズ)」のメンバーまたは女性ドライバーがピンクタクシーを運行。午後4:30に駅直結のホテルを出発し、日本庭園「白鳥庭園」で秋の紅葉ライトアップを楽しみ、名古屋のシンボル「中部電力 MIRAI TOWER」へ案内する。午後6:30ごろ解散。

 料金は1台6100円。乗車人数は1~6人(未就学児含む)。各施設への入場料は別途必要。

 現在、同社の女性タクシードライバーユニット「TAXI’Shez(タクシーズ)」にはモデルやアイドルの卵3人が在籍している。このメンバーが楽しく働けるようにと生まれたのがピンクタクシー。このピンクタクシーは、芸能界などの夢を追う若者の柔軟な働き方支援とタクシードライバー人材確保に取り組む同社の象徴的な存在になっているという。