【第50回旅館100選】鹿児島県・指宿温泉 「いぶすき秀水園」

2025年11月11日(火) 配信

「いぶすき秀水園」外観

佇寂なる空間と、ゆるやかなひととき、こころ花咲くなごみの宿

 南国情緒漂う薩摩路に、ふと時間を忘れさせるような純和風の宿「いぶすき秀水園」は、上品な数寄屋造りのたたずまい。明治維新を打ち立てた薩摩の先人たちの書や、ゆかりのある調度品の数々を展示しているロビーからは枯山水の庭園を望む。2022年8月に創業60周年を迎え、最上階5階の特別室などのリニューアルを行い、新和洋室「鶴丸」もオープンした。

山水の庭園が映えるロビー
個室食事処「島津藩」
リビング付の貸切湯浴み処「桧」

 約800の源泉を有する指宿温泉。天然保湿成分の含有量が日本でも屈指といわれる美肌の湯を、大浴場と専用リビング付の半露天貸切湯浴み処で堪能できる。

大浴場
個室食事処「四季彩」
足湯と砂足湯

 食事は薩摩の四季折々の山海の幸を、彩り豊かに盛り込んだ会席料理。「薩摩黒豚の柔らか煮」や「あわびの素味噌焼き」、冬季限定「柿釜ふろふき焼き」など、ここでしか味わえない逸品を求めて、全国各地から足を運ぶリピーターが後を絶たない。

指宿の食材が魅せるここでしか味わえない「匠会席」

鰹本枯節「生ふりかけ」

 指宿の宿の料理長らが、アイデアや意見を出し合って作ったこだわりの「生ふりかけ」。南九州を代表する食材とブレンドした「ハイビスカス」、「アオサと味噌」、「ほうじ茶」、「柚子」の4種類があり、指宿の宿でしか購入できない逸品となっている。

 

交通:《車》九州自動車道 谷山ICから国道226号を40km、P50台(無料)
   《電車》JR指宿枕崎線 指宿駅からタクシーで5分
チェックin14:00 out10:30
食事:《夕・朝食》部屋食または個室会食場(個人)、宴会場(団体)
部屋:全46室
風呂:大浴場2、サウナ2、露天風呂2、天然砂むし温泉「砂楽」(徒歩4分)
泉質:ナトリウムー塩化物泉
料金:3万1,000円~6万円

〒891-0406 鹿児島県指宿市湯の浜5丁目27-27
☎0993(23)4141 FAX0993(24)4992
https://www.syusuien.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

東海道を巡る「駿州の旅」、静岡の宿場町と峠歩きを体験

2025年11月10日(月) 配信

天候が良ければ富士山が見える「薩埵峠」

 江戸と京都を結ぶ「東海道五十三次」は、江戸時代に本格的に整備された五街道の一つ。静岡県中部に位置する静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町の5市2町は連携事業として、街道観光プロモーション事業を推進している。そのなかでも東海道の真ん中、駿州(すんしゅう)と呼ばれる地域は、旅人に愛された東海道の情緒や面影が今もそこかしこに残っている。このほど事業の一環として、「駿州の旅」を楽しむファムツアーを実施した。

 東海道といえば、作家・十返舎一九(じっぺんしゃ・いっく)による弥次さん、喜多さんを主人公にした滑稽本「東海道中膝栗毛」や、浮世絵師・歌川広重の描いた「東海道五十三次」の浮世絵の舞台としても有名だ。2つの作品は、日本で初めての「旅ブーム」を起こした火付け役とも呼ばれ、現在の静岡市と藤枝市にあった宿場町や峠などが登場している。

 今回、昔ながらの建物が残る宿場町や絶景を一望できる峠を歩き、東海道の歴史や文化に触れ、まるで過去へ遡る江戸時代への時間旅行のような街道観光で巡った観光素材を紹介する。

江戸香る「宿場町」、情緒あふれる街並み

約200年前に建てられたお休み処「旧和泉屋」(蒲原宿)

 「蒲原宿」は、江戸時代の面影を強く残す東海道15番目の宿場町。高波により1701年に現在の位置に宿場を移してから町割りは変わらず、なまこ壁や特徴的な町家建築、和洋折衷の大正モダン建築など、歴史街道に認定されたレトロな街並みが現在も残っている。

 歌川広重の浮世絵作品の傑作の一つ「蒲原 夜之雪」の記念碑のほか、外観は洋風、内観は和風の大正モダン建築「旧五十嵐歯科医院」など、歴史感じる見所が満載だ。

東御門(駿府城公園)

 「府中宿」は、駿府城の城下町として栄えた東海道最大規模の宿場町。徳川家康公が駿府城(すんぷじょう)を築城し、現在は本丸、二ノ丸部分を整備した「駿府城公園」が市民の憩いの場として親しまれている。

 公園内にある風光明媚な「紅葉山庭園」や、2021年に内部の展示を一新した「東御門・巽櫓(たつみやぐら)」は、時間を忘れて見学したくなる。23年に開館した「静岡市歴史博物館」が隣接しており、静岡の歴史を深掘りできる。

とろろ汁の丁子屋

 「丸子宿」は、宇津ノ谷峠の東麓に位置する東海道20番目の宿場町。とろろ汁が名物であり、歌川広重が描いた浮世絵には、現在もとろろ汁を看板料理にする老舗「丁子屋」が描かれている。国の登録有形文化財。

 丁子屋に訪れ、浮世絵から見る歴史やとろろ文化を学び、すりおろし体験でつくったとろろ汁のフルコースを堪能した。自然薯や味噌など素材から味わい、自分の手で仕上げたとろろ汁の味と香りの変化を楽しんだ。

 「岡部宿」は、宇津ノ谷峠の麓に構える東海道21番目の宿場町。旅人や幕府の役人、大名も多く利用する宿場として栄えていた。江戸時代に建てられ、国の有形文化財に登録された「大旅籠柏屋」が今も残っている。

 大旅籠柏屋は、当時の旅籠のようすや人の暮らしぶりが一目でわかる貴重な歴史資料館であり、数多くの展示から当時の面影を楽しめる。

 「藤枝宿」は、東海道22番目の宿場町。徳川家康公が鷹狩りのためにたびたび訪れた「田中城」の城下町として栄えた。

 城主の下屋敷跡に本丸櫓などの建物が移築、復元された「史跡田中城下屋敷」を見学。田中城の歴史や特徴を学び、遠くまで見渡せる本丸櫓の景色に想いを馳せた。

2つの大きな峠、薩埵峠、宇津ノ谷峠

峠の東の麓にある「間の宿 宇津ノ谷」(宇津ノ谷峠)

 「薩埵峠(さったとうげ)」は、江戸時代から往来した人たちを魅了してきた東海道屈指の絶景スポット。天候が良ければ、歌川広重の浮世絵にも描かれた雄大な富士山と深い青色の駿河湾が見渡せ、浮世絵さながらの風景を楽しめる。

 「宇津ノ谷峠」は、静岡市と藤枝市の市境に位置し、現在も多くの人や物の往来を支える交通の要衝。古代から現代における主要な道路6本と、明治、大正、昭和、平成の4つのトンネルが現存し、時代の流れとともに移り変わる峠道のようすを体感できる。

魅力ある歴史を体感、静岡市の観光スポット

 「日本平夢テラス」は、標高300メートルの丘陵地にあり、屋外の展望回廊から富士山や清水港、伊豆半島、南アルプスなどのパノラマビューを楽しめる。「久能東照宮」につながる日本平ロープウェイまで徒歩3分。

 「久能山東照宮」は、家康公の遺言により御遺骸を久能山に埋葬し、2代将軍秀忠公の命で創建された神社。全国で最初に創建された東照宮といわれ、御社殿に家康公を祀る霊廟がある。

 「バンダイホビーセンターPDIIミュージアム」は、今年竣工したバンダイの新工場内に9月からオープンしたプラモデルの体験ミュージアム。生産工程の見学や、自身がデザインしたプラモデルのオリジナルパッケージ箱を持ち帰られる。完全予約制。

トラベルコ、「トラベロカ」と連携 海外航空券の選択肢拡充

2025年11月10日(月) 配信

 オープンドア(関根大介社長、東京都港区)が運営する旅行比較サイト「トラベルコ」は11月6日(木)、海外航空券比較サービスにおいて、東南アジアを代表する総合旅行プラットフォーム「トラベロカ(Traveloka)」と連携を始めた。

 トラベルコの海外航空券比較サービスは、複数の旅行会社や航空会社が取り扱う海外航空券を一括で検索・比較できるサービス。トラベロカと新たに連携を開始し、同サイトが取り扱う世界250社以上の航空会社の航空券もトラベルコ上で検索、比較できるようになり、予約サイトや価格の選択肢が充実した。

 トラベロカは2012年の創設以来、オーストラリア、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムで事業を展開。アプリのダウンロード数は1億4000万件を超え、月間アクティブユーザー数は4000万人以上に達するなど、同地域で最も人気のある旅行アプリの一つ。世界中の何百万人ものユーザーに、信頼される上質な旅行体験を提供している。

鹿児島県志布志市にコンテナホテル デベロップが11月30日に開業へ 

2025年11月10日(月) 配信

「HOTEL R9 The Yard 志布志」外観

 デベロップ(岡村健史社長、千葉県市川市)は11月30日(日)、鹿児島県志布志市にコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 志布志」(鹿児島県鹿児島市志布志市志布志町安楽3652)をオープンする。「HOTEL R9 The Yard(ホテルアールナインザヤード)」シリーズとしては全国で119店舗目となる。鹿児島県内では6店舗目の出店。

 新ホテルは東九州自動車道の志布志有明ICから車で約6分の、国道220号沿いに位置する。JR日南線・志布志駅からはタクシーで約6分。周辺は工業団地などが集積し、出張での利用に便利な立地。観光では、ダグリ岬海水浴場やダグリ岬遊園地、志布志湾大黒イルカランドなどの人気スポットへの拠点として利用できる。徒歩圏内にはコンビニエンスストア、車で5分圏内にスーパーマーケットや飲食店などあり、長期滞在時も不自由しないという。

 また、災害など有事の際には「レスキューホテル」としての役割を担う。

 客室数は全50室でダブルルームが1人6200円~、2人8700円~。ツインルームは1人6200円~、2人9700円~。予約は11月21日(金)の午後3時から開始する。

HIS、コアラ基金へ売上の一部を寄付 観光通じて環境守る意識広げる

2025年11月10日(月) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は2026年1月から、オーストラリアツアーの売上の一部を「オーストラリアコアラ基金(Australian Koala Foundation)」に寄付する。自然環境を守る意識を広げることで、観光を通じて地域社会に還元できる環境づくりを実現したい考え。 
 
 コアラはオーストラリア固有種の有袋類で、オーストラリアの東部から南東部に広がる森林に生息する。現在、深刻な気候変動や頻発する森林火災、都市開発で絶滅の危機に瀕しているという。オーストラリア政府は、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州、オーストラリア首都特別地域でコアラを絶滅危惧種に指定している。

 オーストラリアコアラ基金は、1986年に設立された非営利・非政府組織団体で、野生のコアラとその生息地を守るための保全活動を行う。HISは主催のオーストラリアツアー(Ciao、impresso)商品を予約した旅行客1人当たり、1オーストラリアドル(日本円で約100円)を同基金へ寄付する。

【第50回旅館100選】香川県・こんぴら温泉郷 「湯元こんぴら温泉華の湯 紅梅亭」

2025年11月10日(月) 配信

「リビングスイート君子香」の温泉露天風呂

2つの温泉を多彩なお風呂で楽しむ和風宿。一つ上のくつろぎを

 今なお江戸情緒が香る風情あふれる金刀比羅宮の門前町、琴平に建つ和風旅館。温泉は、敷地内に湧く源泉「湯元こんぴら温泉華の湯」と琴平町の智光院温泉、2種を堪能できる。大浴場と露天風呂では、15種類の湯めぐりを。なかでも、バラの花を浮かべた女性用露天風呂「はな露天」は好評だ。

「はな露天」(婦人風呂のみ)
そよかぜ「庭見の湯」

 客室は、2023年3月にオープンした和モダンの温泉露天風呂付和洋室「リビングスイート君子香」と「君子香ユニバーサルルーム」が人気。

「紅梅亭」和室10畳(一例)

 割烹ダイニング「丸忠」は、300年前の梁を使った木造建築とモダンな雰囲気のオーベルジュ風のダイニング。ライブ感あふれる調理風景を眺めながら、そこで調理された出来立ての料理を楽しめる。このほか、セレクトショップ「木の花小路」やクラブラウンジ「暫」など設備も充実している。

割烹ダイニング「丸忠」

「紅梅亭 別邸とら梅」オープン

 2024年6月、愛犬と泊まれる「別邸とら梅」(全4室)がオープン。各室には愛犬も入浴できる専用の温泉露天風呂と、一緒に食事ができるダイニングルーム、専用ドッグラン、テラスなどを備え、共有スペースにはドッグランとラウンジ(フリードリンクコーナー)を設置。愛犬と過ごす特別な休日を満喫できる。
※泊まれるのは体重10㎏未満の小型犬・超小型犬のみ。

 

交通:《車》高松自動車道 善通寺ICから琴平駅方面へ6km、P70台(無料)
   《電車》JR土讃線 琴平駅から徒歩5分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》レストラン、個室 《朝食》レストラン
部屋:全69室
風呂:男女別大浴場(露天風呂、サウナ)、庭園露天風呂大浴場
泉質:ナトリウムー塩化物泉
料金:《和室10帖》2万7,100円〜 《露天風呂付客室・らくわ露天風呂付》3万3,700円〜《コーナースイート》4万1,400円〜《リビングスイート君子香》4万2,500円~   《別邸とら梅》4万9,650円~

〒766-0001 香川県仲多度郡琴平町556-1
☎0877(75)1111 FAX0877(75)5188
https://www.koubaitei.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その55- 比叡山延暦寺・横川中堂&元三大師堂(滋賀県大津市) 比叡山の奥地・横川の旅 僧侶のおみくじカウンセリングも

2025年11月9日(日) 配信

 私にとって、滋賀県大津市にある天台宗の総本山・比叡山延暦寺というと、煮詰まったり、日ごろのけがれのようなものを追い払ったりと、俗世間から解放されたいときに訪れたい大好きな聖地です。鬱蒼とした奥深い緑の樹木と神聖な空気に包まれた寺院が、大変居心地が良いのです。

 比叡山の東麓、琵琶湖に面した坂本で生まれた、聖徳太子を尊敬されていた最澄(のちの伝教大師)が、788年に根本中堂(国宝)を創建されました。私はいつも京都駅からバスに乗って向かうのですが、比叡山バスセンターを下車し、数分歩くと、この根本中堂がありますが、現在は廻廊と共に、大改修が行われています。改修中も、参拝することができます。ぜひとも、根本中堂・内陣にある(幾つかの説はありますが「油断大敵」という言葉が生まれた1200年ほど続いている)「不滅の法灯」もご覧ください。

 最澄が一生涯守り続けた「法のともしび」とは、「生きとし生けるものすべてが等しく悟りを開くことができる種を持っている」という法華一乗の教えです。この教えのもとに最澄は、延暦寺を山修山学の道場とし、私の好きな言葉「一隅を照らす」、国宝的人材育成の学問と修行の道場としました。

 ユネスコ世界遺産にも、認定。延暦寺は甲子園500個分に及ぶ広大な土地であり、比叡山全域を修行道場とし、「東塔」「西塔」「横川」の3つの地域で構成。ぜひ、ランチに比叡山そばを召し上がってみてください。寒い時期ですと、そばのうま味と温かさがじゅわっと心身を潤してくれます。

 

 

 さて、今回の精神性の旅では、延暦寺の奥地エリアである、横川中堂と元三大師堂について、ご紹介していきます。

 延暦寺の横川は、慈覚大師円仁に開かれ、「死後どうしたら極楽浄土の阿弥陀様のもとに行けるのか」を説いた本「往生要集」の作者である源信、親鸞、日蓮、道元など、名僧たちが修行に入った、奥深い樹木に包まれた秘境のような聖地。中には、恵心堂があり、ここで源信は「往生要集」を書き、後の浄土宗や浄土真宗などの源となる日本浄土教の基礎を築きました。

横川中堂

 その横川に入った途端、また空気感が凛として引き締まる思いが生まれてきます。横川の中心が、朱色の横川中堂。舞台造りで、船が浮かんでいる姿に見えるのが特徴です。ご本尊は、慈覚大師円仁作と伝えられる、国の重要文化財の聖観音菩薩様。

 そして、おみくじの祖として親しまれていた、比叡山中興の祖・元三大師良源をお祀りする、元三大師堂(四季講堂)が、横川中堂から数分程度にあります。全国の元三大師信仰の中心地。現代で行われている、おみくじは、元三大師が考案したと言われており、角大師の護符を授与していて、強力な厄除け・魔除けの護符とのこと。近くには、元三大師の御廟もあります。

元三大師堂

 この元三大師堂では、予約制で僧侶の方による「おみくじカウンセリング」というものがあります。私も、実際に受けさせていただきました。渡された紙に、氏名と住所と悩みを簡潔に書きます。その後、お部屋で僧侶の方と対面で、自分の悩みをお伝えします。

 その際に、私の悩みは「AかBか。どちらに決めたらいいのか」というハッキリした悩みではなかったので、それではおみくじは引けないということで、とことん僧侶の方が熱心に優しく、真摯にアドバイスをしていただき、ありがたかったです。

 皆様も、おみくじカウンセリングに、2つの選択に迫られたお悩みがあり、まとまったら、受けられてみると良いかと思います。アクセスは、比叡山バスセンターからバスで13分程度、横川下車。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

【第50回旅館100選】島根県・玉造温泉 「佳翠苑 皆美」

2025年11月9日(日) 配信

美しい日本庭園

130年の伝統のおもてなし「客ノ心ニナリテ亭主セヨ」

 温泉街を流れる玉湯川沿いにたたずむ、純和風の宿「佳翠苑 皆美」。しっとりとした和風情緒が漂う館内のラウンジからは美しい日本庭園が一望でき、旅の疲れを癒してくれる。

「うるわしガーデン」手湯足湯
神湯の宿りフロア「雲のね」温泉付客室

 客室は、和室「瑞光」や和洋室タイプの「ときの宿りフロア天ゆら」などを中心に、源泉掛け流しの温泉付客室など、趣の異なるさまざまな種類が揃う。美肌の湯として知られる名湯、玉造の湯は「うるわしガーデン」で。「楽・美・健」をテーマに露天風呂、手湯足湯、タイ古式サロン、足裏サロンなど豊富な設備があり、湯遊びと憩いのスペースになっている。

色鮮やかな食事(一例)

 楽しみな夕食は、旬の食材を老舗旅館「皆美館」より受け継がれた伝統の味で堪能することができる。朝食は、宍道湖のしじみ汁や、炊き立ての仁多米など御馳走ビュッフェを思う存分満喫したい。

旬の宿りダイニング「穀厨(こくり)」

おすすめのお土産「料亭皆美 鯛のだし」

 皆美家伝料理「鯛めし」の出汁の素になっている日本海沖の連子鯛(レンコダイ)の煮干しで作られた「料亭皆美 鯛のだし」。炊き込みご飯やお茶漬けなどのご飯によく合う出汁で、深いコクとうまみが自宅で簡単に味わえる優秀な逸品だ。

 

交通:《車》山陰自動車道 松江玉造ICから国道9号を出雲市方面へ4km、P80台(無料)
   《電車》JR山陰本線 玉造温泉駅からタクシーで5分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》食事処(レストラン)(個人)、宴会場(団体)
   《朝食》食事処(個人)、宴会場または食事処(団体) 
部屋:全108室(和室50室、和洋室5室、洋室18室、和ベッド31室、特別室4室)
風呂:男女別大浴場各2(各露天風呂付)
泉質:硫酸塩泉
料金:1万9,000円〜5万円 《特別室》4万円〜

〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造1218-8
☎0852(62)0331 FAX0852(62)0019
https://www.kasuien-minami.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英・中・台

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(250)」 日本遺産「民の力」をどう生かすか(北海道小樽市)

2025年11月8日(土)配信

多くの観光客でにぎわう小樽運河(南運河)

 2020(令和2)年の認定以来、追加認定のなかった日本遺産は、今年2月、5年ぶりに新たな認定を行った。「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽~『民の力』で創られ蘇った北の商都」である。

 タイトルの「小樽の心臓」は、小樽で青春時代を過ごした小林多喜二が、「北海道の『心臓』みたいな都会である」と表現したことにちなむ。そして「民の力」は、明治以降、物産とともに各地から押し寄せた多種多様な人々の「民の力」によって小樽独特の建物とまちなみが創られ、そして1960年代以降、市の世論を二分した小樽運河論争を経て、現在の年間800万人が訪れる小樽をつくってきたことに由来する。

 小樽の運河論争といえば、私にも忘れられないエピソードがある。当時、私が所属していた(財)余暇開発センター理事長で、元通産省事務次官だった佐橋滋さんが、運河論争の渦中、小樽での朝日新聞社主催の講演会で残した言葉である。

 「歴史的投資(ヒストリカル インベスト)」という概念である。運河は、数多くの先人たちが残した歴史的投資であり、埋め立てはしてはならないという内容であった。「投資とは本来、現在の消費を抑え、後日に喜びや恩恵を与えてくれる。それは長い歳月や歴史だけが創りだせる投資で、後々まで人々に精神的喜びや感動を与えてくれるのだ」(佐橋滋講演録より)という呼び掛けであった。

 今回の日本遺産認定で、小樽の日本遺産は3つになった。明治以降の小樽をつくった「北前船寄港地・船主集落」と「本邦国策を北海道に観よ! ~北の産業革命「炭鉄港」~」である。これらは小樽の歴史の中ですべてつながっている。

 小樽は江戸末期よりニシン漁場として知られていた。1869(明治2)年に開拓使が設置され、商船の航行が自由になると、各地から開拓民が小樽に押し寄せ人口が急増。北前船は従来の交易に加え、北海道開拓を支え、小樽発展の礎をつくったのである。

 また、明治30年代には北海道随一の港に発展した小樽と、第一次大戦後の国産技術による電化・機械化で新鉱開発が進んだ空知、1934(昭和9)年の日本製鉄合併を機に大増産体制となった室蘭。小樽の「港」は「炭」と「鐵(鉄道・鉄鋼)」の要でもあった。

 日本遺産タイトル「民の力」は、小樽に限らず、どの地域も試される。若い世代が歴史を継承し、新たな発展の土台を築いていくことは、地域の大きな課題である。

6年間の改修を終えた旧日本郵船小樽支店(北運河)

 観光地化した南運河周辺だけでなく、旧日本郵船小樽支店や旧手宮機関庫などがある北運河周辺など、小樽の歴史を面として生かすことも次の大きな目標の一つである。

 「歴史的投資」とは、歴史資源を生かして、次の時代の新たな産業や雇用を生みだす行為と言える。まさに小樽の「民の力」が試される言葉でもある。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

【第50回旅館100選】鳥取県・皆生温泉 「皆生つるや」

2025年11月8日(土) 配信

9階バンケットホール

山陰の大自然に包まれた、四季を奏でるさらさの宿

 日本海に面し、米子の奥座敷と呼ばれる皆生温泉。9階建ての堂々とした建物に、しっとりとした和のたたずまいの宿が「皆生つるや」だ。豊富な宴会場も揃い、最上階の秀峰大山と日本海を眺望する「バンケットホール大山」は、絶好のロケーションのなか披露宴などに利用できる。

時間によって照明の色が変化する中庭
8階貴賓室

 客室は、和室や洋室のほか、大山を眺められる露天風呂付の特別室も揃う。御影石の浴槽に檜の柱や梁が調和した大浴場には、風情あふれる露天風呂も併設。2023年3月には2つの貸切風呂「更紗の湯」「和みの湯」がオープンし、天然温泉掛け流しでゆっくりとくつろぎたい。

2022年3月にオープンした貸切風呂

 夕食は、新鮮な海の幸を使用した会席料理を少人数なら客室で、グループなら数寄屋のしつらいも見事な料亭で堪能。朝食は、素晴らしい眺望が見渡せる9階ホールで、体にやさしい純和風の食事をいただける。

新鮮な海の幸を使用した夕食(一例)

オリジナルキャラクター「つるちゃん」

 「皆生つるや」オリジナルのゆるキャラ「つるちゃん」。お正月やお盆などには、ロビーで迎えてくれる。2022年の「つるちゃんの夏祭り」では、輪投げ・魚釣りなどのゲームコーナーや「つるちゃん」との記念撮影など、夏休みの家族旅行にぴったりのイベントが開催された。

交通:《車》米子自動車道 米子ICから国道431号を皆生温泉方面へ5km、P100台(無料)
   《電車》JR山陰本線 米子駅から皆生温泉行バスで20分、観光センター下車
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》部屋食、料亭
   《朝食》レストラン(和会席) 
部屋:全66室
風呂:男女別大浴場各1(ジャグジー露天風呂付)、貸切風呂2(1回60分5,000円税込)
泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉
料金:2万円〜6万円

〒683-0001 鳥取県米子市皆生温泉2-5-1
☎0859(22)6181 FAX0859(22)0286
https://www.kaiketuruya.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。