宮城タクシー、宮城交通の2社 破産手続き開始決定受ける(帝国データバンク調べ)

2026年2月4日(水) 配信

 宮城タクシー(千葉武弘代表、宮城県仙台市)と、関係会社の宮城交通(同代表、宮城県石巻市)は1月27日(火)、仙台地裁に自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 帝国データバンクによると、負債は宮城タクシーが約2億5800万円、宮城交通が約5900万円、2社合計で約3億1700万円としている。

 宮城タクシーは、1953(昭和28)年11月に設立。50台を超えるタクシーを保有し、市内を中心にタクシー事業を手掛けるほか、市中心部と仙台空港を結ぶ定額運賃のタクシーも運行していた。過去には、秋保温泉においてホテル事業も手掛け、93年3月期には年間収入高約15億4600万円を計上していた。

 しかし、事業環境が悪化し、2002年にホテル事業から撤退。タクシー利用者の減少と、同業者との競合を背景に業容が縮小するなか、コロナ禍で利用者が大幅に減少。21年3月期の年間収入高は約1億8700万円に落ち込み、営業損益段階から赤字を計上していた。

 その後は回復基調となり、25年3月期の年間収入高は約2億3000万円を計上していたが、人手不足から車両の稼働率が低下したことで赤字から脱却できず、債務超過に陥っていた。

 「社会保険料を滞納するなど資金繰りが限界に達し、1月26日に事業を停止していた」(帝国データバンク)という。

 宮城交通は、1952(昭和27)年9月に設立され、石巻市を中心に約15台のタクシーを運行していたが、コロナ禍での収入高の減少が著しく、宮城タクシーに連鎖した。

冬恒例「雪見船クルーズ」運航開始、大河ドラマ館と連動も、びわ湖雪見船協議会

2026年2月4日(水)配信

長浜港到着時に伊吹山の絶景が広がった

 滋賀県大津市の琵琶湖汽船(金澤一徳社長)と、おごと温泉の旅館などで構成するびわ湖雪見船協議会(池見喜博会長)は2月1日(日)、冬の琵琶湖を南北に縦走する恒例の「雪見船クルーズ」の運航を開始した。28日(土)までの土・日・祝日に、同市の大津港などと長浜市の長浜港を1日1往復する。

 同クルーズは1983年に始まり、今回で42回目を迎える冬季の目玉観光商品。におの浜観光港、大津港、おごと温泉港と、湖北エリアの長浜港を結び、大津港―長浜港間の所要時間は片道約2時間20分。天候に恵まれれば、湖上から雪化粧をした比良山系の絶景が楽しめる。

 乗船料は片道が大人4500円、子供2250円、往復が大人8000円、子供4000円。におの浜観光港とおごと温泉港は予約がある場合のみ発着する。

 使用船舶は、バイオディーゼル燃料対応機関を備え環境に配慮した高速船「メグミ」(他の船舶で運航する場合あり)。オープンデッキや多目的ラウンジを備え、幅広いニーズに対応する。船内ではガイド役として「アッキー」が同乗し、航路周辺の見どころを案内する。事前予約制の「雪見船特製弁当」(1800円)も販売。昨年好評だった雪見船限定の御船印は、今季も乗船客にプレゼントする。

 運航開始を前にした1月31日(土)、報道関係者向けの試乗会が行われた。協議会の池見会長は「雪見船は42回目を迎える歴史あるクルーズ。最近は船に乗ってゆっくり移動する体験が少なくなっているが、改めて船旅の魅力を発信したい。琵琶湖は日本一広い湖で、大津と長浜では景色が一変する。その変化こそが雪見船の魅力であり、滋賀県の魅力。今年は大河ドラマ放送に合わせ、長浜ではドラマ館も開設されている。散策とあわせて楽しんでほしい」とあいさつした。

あいさつする池見喜博会長

 琵琶湖汽船の金澤社長は「冬の閑散期対策として始めた雪見船が42回目を迎えた。1月17日にNHKの「ブラタモリ」で琵琶湖が特集されて以降、問い合わせが増えており、番組で紹介された内容に最も近いコースがこの雪見船。多くの方に乗船いただき、周辺観光も楽しんでもらいたい」と期待を寄せた。

 試乗会では、大津港を出航後、北へ進むにつれて外の景色が次第に白く変わっていく様子が印象的だった。湖岸や山々に雪が積もり、長浜に近づくにつれて冬の深まりを実感。長浜の市街地では、除雪された雪が道路脇に積み上げられ、大津市内とは異なる空気感が漂っていた。

 到着した長浜港では歓迎セレモニーが行われ、長浜観光協会の前川和彦会長と長浜観光PRキャラクター「ひでよしくん」がお出迎え。前川会長は「長浜は雪が魅力的な地域だ。しんしんと降る雪の美しさや、特徴的な盆梅の魅力をもっとPRしていきたい。今年は大河ドラマで盛り上がると思うが、長浜だけに限らず、竹生島や大津市などと連携を強化していきたい」と話した。

 例年、その後は長浜で開催される盆梅展が視察先となるが、今年は大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送に合わせ、長浜別院大通寺で開設されている大河ドラマ館を見学した。館内では番組の撮影で使用した衣装や小道具の展示、同館限定のインタビューやメイキング映像の放映などがあり、ドラマの世界観に浸れる空間だ。

大河ドラマ館の館内

3月20~22日に新潟で全日本ぎょうざ祭り 昨年好評で今年も開催へ

2026年2月3日(火) 配信

再び新潟に上陸

 全日本ぎょうざ祭り実行委員会は3月20日(金・祝)~22日(日)の3日間、新潟県新潟市の万代島多目的広場で「全日本ぎょうざ祭り in 新潟」を開く。昨年好評だったことから、今年も開催する。

 会場には焼きや揚げ、水餃子から変わり種まで全国各地から集まった個性豊かな餃子を食べ比べることができる。餃子のほか、フード&スイーツブースも用意。名古屋名物・手羽先や別腹のスイーツも販売する。

 開催時間は午前10時~午後5時まで。当日券は大人500円、小学生以下は無料。2月28日(土)から、各コンビニプレイガイドで前売入場券を販売する。

名鉄バス、ZIP-FMで新コーナー 岡崎営業所で限定イベントも

2026年2月3日(火)配信

名鉄バス 岡崎営業所

 名鉄バス(瀧修一社長、愛知県名古屋市)は、バス運転士の採用強化策の一環として、ZIP-FM(77.8MHz)の番組「7 COLORS」とのタイアップ企画として、2月7日(土)から4週にわたってバスにまつわるクイズを放送する。

 「7 COLORS」は、毎週土曜日の午後4~7時まで放送。2月7日(土)~28日(土)放送の計4回の番組内で、午後5時32分から約10分間のコーナー「名鉄バス RIDE THE DREAM」を設ける。7日(土)は「バス車両に関するクイズ」、14日(土)が「バス用語に関するクイズ」、21日(土)に「バス停に関するクイズ」、28日(土)では「現役バス乗務員がスタジオに生出演!リアルクイズ大会」を放送する。

 3月15日(日)には、名鉄バス岡崎営業所(愛知県岡崎市)に「7 COLORS」ナビゲーターのレディーナナさんを招き、現役運転士とのトークセッションや職場見学など、バスの仕事をより身近に感じられるイベントも実施する。「トライク(三輪の車両)」が趣味のレディーナナさんによる軽妙なトークで、バスに詳しくない人や女性でも楽しんでもらえる内容を企画している。

 開催時間は午後1~3時。参加人数は事前応募により20人程度(抽選制)。応募期間は2月28日(土)まで。申し込みはZIP-FM告知サイトから。

西武鉄道4000系で行く、日帰りミステリーツアー(クラブツーリズム・3月1日)

2026年2月3日(火) 配信

4017編成(イメージ)

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都江東区)は2月3日(火)、西武鉄道(小川周一郎社長、東京都豊島区)と企画した「『西武鉄道4000系』で行く 西武鉄道ミステリーツアー 日帰りの旅」を売り出した。出発日は3月1日(日)。

 同ツアーは、西武鉄道4000系4両編成を貸し切り、東京都と埼玉県にまたがる西武鉄道(総営業距離176.6km、12路線)の「どこか」を走行するミステリーツアー。当日までどこへ行くのかは明かされないが、鉄道の知識が豊富なクラブツーリズム鉄道部が厳選した「西武鉄道の裏側」を盛り込んだ、鉄道愛好家垂涎の内容となっているという。

 当日は、西武池袋駅西武南口ダイヤゲート2階「ダイヤデッキ」に午前8時15分集合。列車の折り返しなどで使用される「引き上げ線」へ特別に入線するほか、運行を終えた車両の留置や検査・修繕、日常的な保守・清掃を行う3つの車両基地を巡る。また、定期運行では入線しない線路も走行する。最後は西武新宿駅に午後4時32分に到着後、改札を出て解散となる。

 旅行代金はロングシート1人2席利用が1万4800円、BOXシート1人2席利用が1万9800円。

東武トップツアーズ、沖縄・糸満漁港でセリ見学&マグロ朝食ツアー

2026年2月3日(火) 配信

チラシ表紙(2月16日実施分)

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は2月16日(月)と26日(木)の計2回、沖縄県から「イマイユ市場見学ツアー実証試験事業委託業務」を受託し、糸満市の糸満漁港にある高度衛生管理型荷捌施設「イマイユ市場」を活用したモニターツアーを実施する。漁港のセリ場や市場直送マグロの朝食など、早起きした人だけが味わえる糸満での早朝の魅力を満喫できる。

 今回のツアーでは、通常の見学通路からではなく、通常は立ち入ることのできない実際にセリが行われる「セリ場」の中に入り、沖縄県水産公社のガイドによるセリの仕組み、漁獲物の紹介などの解説付きで見学する。市場見学後は「糸満漁民食堂」へ移動し、マグロの解体ショーの見学とともに、市場直送の新鮮なマグロ丼の朝食を提供する。

 イマイユ市場は見学通路が整備されているものの、市場周辺に水産物を消費できる施設がないことなどから、一般的な見学利用や観光客の認知が進んでいないという課題を抱えている。 また、既存の見学通路だけでは現場の臨場感を感じにくいとも指摘されていた。今回、通常は立ち入ることのできないセリ場内見学を実施し、より身近な市場体験から生み出される課題への対策などを講じることで、沖縄の新たな水産物拠点としての魅力を発信する取り組みとする狙いだ。

 当日はイマイユ市場正面入口に午前4時集合、7時30分解散予定。対象は沖縄県内のホテルなどに宿泊している旅行者。参加費は無料だが、集合場所および同市場から糸満漁民食堂までの交通手段は各自で手配する。最少催行人数はいずれも4人(募集8人)。

国際興業、タンブラーやシャンパンのプレゼントキャンペーン ハワイ旅行を予約した人対象に

2026年2月3日(火) 配信

CPのイメージ

 国際興業(黒滝寛社長、東京都中央区)は3月31日(火)まで、デルタ航空と連携し、ダイナミックパッケージ予約サイト「ワイコレ」でハワイ・ワイキキへの航空券とホテルを組み合わせた商品を申し込んだ人を対象に、テタンジェシャンパン、またはMiiRコラボタンブラー&ベアをプレゼントする「デルタ航空でハワイに行こうキャンペーン」を行っている。

 ワイコレは国際興業グループが経営するハワイ・ワイキキのシェラトン・ワイキキ、ロイヤル・ハワイアン、モアナ・サーフライダー、シェラトン・プリンセス・カイウラニのほか、マウイ島のシェラトン・マウイと、往復航空券を組み合わせて予約できる旅行予約サイト。

 今回のCPでは、先着20人にデルタ航空の国際線ビジネスクラスで提供している高級シャンパン「テタンジェシャンパン」、または同社のロゴが刻印されたMiiRコラボタンブラーとテディベアのセットをプレゼントする。対象搭乗期間は、4月1日(水)~8月31日(月)となっている。

「豊臣兄弟!大和郡山 大河ドラマ館」が3月2日開館 展示パースを公開

2026年2月3日(火) 配信

展示パース図

 奈良県大和郡山市に3月2日(月)、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」のドラマ館「豊臣兄弟!大和郡山 大河ドラマ館」がオープンする。開館1カ月前となり、このほど展示パース図を公開した。主演・仲野太賀さんのウエルカムメッセージをはじめ、衣装・小道具や特集パネル、キャスト・スタッフへの独自インタビューなど、ドラマの世界感を体感できるコンテンツを展開する。

 同館は主人公・豊臣秀長の生誕日を会館日に設定し、来年1月22日(秀長の命日)までの期間限定で、秀長が城主として過ごした郡山城の近く、DMG MORIやまと郡山城ホールにオープンする。

 ドラマ展示ゾーンは、「登場人物紹介パネル」や「人物相関図」、キャストの「サイン色紙展示」のほか、歴史専門家が当時の時代背景から解き明かされる秀長の人物像を分かりやすく紹介する「特集パネル」、来場者が記念撮影を楽しめる「フォトスポット」を用意する。

 4Kシアターは独自インタビューやメイキング映像など、同館でしか見られないスペシャル映像や、大和郡山市に現存する、秀長ゆかりの地を巡る史跡紹介映像を上映する。

 同館の開館時間は午前10時~午後5時まで。年末年始は休館となる。入館料は大人600円、子供(小中学生)300円。

全国の名店の味が集結 羽田空港でグルメフェア開催中、全飲連

2026年2月3日(火) 配信

店内のようす

 全国飲食業生活衛生同業組合連合会は3月31日(火)まで、東京・羽田空港で、各地の名店の味を楽しむグルメフェア「ニッポン全国うまい屋プロジェクト」を開催している。場所は第2ターミナル1Fターミナルロビー(南)の「和蔵場~WAKURABA~」。「フライト後の30分で日本縦断のグルメ旅が味わえる」とアピールしている。

 同事業はコロナ禍で打撃を受けた飲食業界が、景気やパンデミックに左右されない強い事業体を構築することを目的とする。全国の飲食事業者が開発した既存商品をブラッシュアップし、市場ニーズに最適化した商品開発を推進する。また、日本の玄関口である羽田空港で販売することで、全国へ本物の味を提供し、飲食業の持続可能性を実現するのが狙い。

 第1弾は富山県の「ますの寿し」や熊本県の「馬肉餃子」、沖縄県の「みそらふてー」、山口県の「長州どり味付チキンカツ」、広島県の「呉海自カレー」の5県の味が集結。今後は毎月新たに商品化されたものが増えるという。

 営業時間は正午~午後8時まで。

群馬県観光物産国際協会・上原克之専務理事インタビュー 新しい関係性を生み出す

2026年2月3日(火)配信

上原 克之(うえはら・かつゆき)氏
 1986年に群馬県庁入庁。2018年世界遺産課長、20年教育委員会総務課長、21年群馬県公立大学法人理事を経て、23年に群馬県観光物産国際協会専務理事に就任。

 群馬県観光物産国際協会(岩﨑真人理事長)は、「ワクワクできるGUNMAを未来につなぐ」をビジョンとする第一期中期経営計画を2025年1月に策定し、「持続可能な観光」への取り組みがスタートしている。20年後を見据え、組織の大改革も行った。新体制では、一緒に汗をかいて働いていく若い世代がメンバーに加わり、さまざまな交流の機会や新たな関係性を生み出す取り組みも進んでいる。同協会の上原克之専務理事に詳しく聞いた。

【増田 剛】

 ――群馬県観光物産国際協会とはどのような組織でしょうか。

 1990(平成2)年に設立された群馬県国際交流協会が前身で、2007(平成19)年に同協会を母体として、県の観光開発公社、観光協会、温泉旅館協同組合が再編・統合され、観光国際協会が設立しました。

 その後、物産振興協会の業務を移管して、12(平成24)年に財団法人群馬県観光物産国際協会となり、翌13年に公益法人に移行しました。

 18年には「日本版DMO」(現・観光地域づくり法人)として登録されており、群馬県内の7つの地域DMOとの連携によってさまざまな事業を進めています。

 ――県との関係は。

 地域や行政の財源が厳しい状況で、県からも継続的かつ投資に見合う効果的な観光事業の推進が求められています。

 県は行政の宿命として2―3年で担当が変わるため、せっかく習得したノウハウの蓄積や、人とのつながりを継続していくことは難しい。

 このため観光の基本計画や、基盤整備といった大きな枠組みは県に示していただき、その方針に沿ったプロモーションやコンテンツの創出、さらにはノウハウの蓄積によるシンクタンクの役割といった専門性の高い業務は、当協会に移管されています。また行政は公平性を重んじる立場にありますが、当協会であれば、地域で頑張っている個々の事業者を積極的に支援することも可能で、県と協会は明確に役割分担されています。

 ――2025年1月に「第一期中期経営計画」を策定されました。

 従来の理事会と評議員会は、観光関係団体のトップの方々で組織され、双方がほぼ同じ顔ぶれでした。

 そこで24年9月に理事を改選し、持続可能な観光を創っていくポリシーのもとに、組織を大きく変革しました。20年後を見据え、スタートアップ企業のトップら若い世代を中心に一緒に汗をかいて働いていける方々を選ばせていただきました。

 理事や評議員からさまざまな意見やアイデアが活発に出され、第一期中期経営計画の策定も短期間でしっかりとした方向性を出しました。

 この中期経営計画は、目先の利益ではなく、長いスパンで物事を発想して、持続可能な観光をどのように創るかという視点を最重視しました。

 ――事業方針はどのようなものですか。

 3つの柱として、①運営の透明化②環境変化に迅速に対応できる体制へ③収益性の向上・確保、事業の開発・開拓――を掲げました。

 重点的な取り組みの一つには、「インバウンドの誘致とランドオペレーター業務」があります。

 群馬県を訪れる外国人観光客数は伸びていますが、全体の宿泊者に占める割合は4―5%で、さらなる誘客をはかる必要があります。

 群馬県は日本のスキー客の10%が訪れており、海外にも「新たなスキーリゾート地」としてアピールできると自負しています。まずは、オーストラリアに観光レップの設置へ動いています。ファムトリップなどによって、県内に多数ある温泉地などとも連携して長期滞在を実現し、富裕層をターゲットにした消費額アップにもつなげていきたいと考えています。

 このほか、県が推進する「リトリートの聖地の実現」にも呼応して、魅力的なコンテンツ造成と旅行商品化などの取り組みや、事業者にも使えるマーケティングデータの収集と活用にも取り組みます。

 関係人口・関係企業の活用に向けた地域内外のファン・サポーターマーケティングも重要です。

 群馬県は「上毛かるた」が深く浸透しており、郷土愛が強いのが特徴です。大学進学や就職などで県外に出た人にも、例えばイベントのスタッフやボランティア活動など、何らかのきっかけで群馬に貢献していただける環境を作ることで、さまざまな交流の機会や新しい関係性を生み出していくことが大事だと考えています。観光はその入口として、まちづくりに関わりたいという「関わりしろ」をできるだけ多く作って、サポーター的に地元に関わってもらうことに重点を置いています。

 ――観光人材の育成や確保にも取り組まれています。

 人と企業を未来へ紡ぐ「ツムグンマ」プロジェクトをスタートしました。「仕事を通じて群馬を盛り上げたい」といった企業の理念や経営者の想いを広く知っていただいて、共感した人が応募する「共感型採用システム」が始まったところです。当協会がヒアリングしたうえで、無料で特集記事を作成し、ホームページに掲載する。これを各企業に転用してもらう事業です。

 また、外部人材を活用して副業によるスキルシェアで企業の弱い部分を補う「一貫した伴走支援」にも取り組んでいます。

 長期的には、「ワクワクできるGUNMAを未来につなぐ」という中期経営計画のビジョンを基に、5―7年かけて地元の人たちが誇りを持って、いつの時代も元気で輝けるように、こまめに改善しながらシビックプライドの確立に向けて、事業を進めていきます。

 そしてこれら事業を各地域の人にも広く普及していくために、お互いに顔の分かる関係を築き、意見やアイデアを共有できる土壌づくりが大事だと感じています。

 20年先を見据えた長期的な視点と一過性に終わらせない、積み重ねていく継続性、持続可能な観光の取り組みがスタートしたところです。地域でともに動いてくれる人材を発掘することも大きな役割であり、これも人のつながりが原点なのだと思っています。

 ――ありがとうございました。