花王プロフェッショナル・サービス、宿向けに「清掃ガイドブック」作成 大分県の旅館ホテル組合や旅館協会との連携で

2025年7月11日(金) 配信

清掃ガイドブックの配布案内

 花王(長谷部佳宏社長、東京都中央区)のグループ会社でBtoBの衛生関連事業を手掛ける花王プロフェッショナル・サービス(豊島顕社長、東京都墨田区)はこのほど、大分県旅館ホテル生活衛生同業組合(西田陽一理事長)や日本旅館協会大分県支部、大分県観光局などと連携し、ホテル・旅館を対象に行った労務負担についてのアンケート調査の結果を踏まえた清掃ガイドブックを作成した。

 訪日客の需要が拡大するなか、県内の宿泊業界は労働力不足や業務効率化の課題に抱えている。アンケートの結果、とくに水回りの清掃や施設内の衛生管理は、現場での労務負担が大きく、従業員の安全と仕事に対する満足度の向上が求める声が多く挙がった。

 これを受けガイドブックでは、水回りの清掃にフォーカスした内容を現場の実態を反映しながら、具体的な清掃手順や安全対策のポイントをまとめた。花王プロフェッショナル・サービスのウェブサイトや大分県のホームページから、無料でダウンロードができる。

熊本市で子供向け涼感イベント 8月9日(土)~17日(日)に (九州産交ランドマーク)

2025年7月11日(金) 配信

イベントのイメージ

 九州産交ランドマーク(渡邉晋司社長、熊本県熊本市)は8月9日(土)~17日(日)、熊本県熊本市のサクラマチクマモトと花畑広場で、小学生以下の子供向けに体験型涼感イベント「ひんや~りサクラマチ」を開く。

 イベントでは、本物の氷を使ったスノーマシーンで 雪を降らせる「ひんや~りスノーふりふりタイム」を実施。食品やアイスなどの輸送に使われ、約マイナス30度まで冷やされる冷凍車に中に入ることもできる。ミストが降るなか、氷水が入ったプールを歩く「ひんや~りアドベンチャー」も行う。

 これらのコンテンツは1枚500円(税込)の専用チケット「ひんや~りパスポート」で楽しむことができる。なお、8月12日(火)は休止する。

9月30日まで特別展「イルカとクジラ」開催中 えのすい

2025年7月11日(金) 配信

“Coool”なコンテンツをそろえた特別企画展

 新江ノ島水族館(崎山直夫館長、神奈川県藤沢市)は9月30日(火)まで、「えのすい特別企画展 イルカとクジラ Coool Dolphin」を開催している。夏季限定として、イルカショーを特別バージョンで実施。ダイナミックな水演出で、客席にたくさん水しぶきを届ける、びしょ濡れ必須のショーを展開する。

 館内では、旧館時代の1957年からイルカやクジラと関り続けてきた「えのすい」だからこそできる、これまでの歴史や現在、未来へつなげる取り組みを伝える。

 現在世界で90種類以上のイルカやクジラが知られているが、相模湾ではそのうちの3分の1、35種が確認されているという。特別企画展では、えのすいが実際に調査で見た15種を含め、35種をパネルと映像で紹介する。

 また、「イルカとクジラ スタンプ&クイズラリー」は相模湾で確認されているイルカとクジラを館内で探しながら、調査をしている気分になれるイベント。夏休みの自由研究の参考にもおすすめという。なお、8月17日までの前半と8月18日~9月30日(日)までの後半で内容が異なる。誰でも参加できるが、平日は先着500人、土・日・祝日は先着800人。

 現在、枚数限定でオリジナルステッカー付きの前売り券をWeb販売している。価格は大人2800円、高校生1800円、小・中学生1300円、幼児900円。

【宿研】2025年夏の旅行トレンドと集客のヒントを発表 「快適さを優先した、賢い旅へ」

2025年7月11日(金) 配信

 宿研(兼松和貴社長、神奈川県横浜市)はこのほど、2025年夏の旅行トレンドと集客のヒントを発表した。これによると、旅行者の価値観は「人気の場所」から、コスト・静かな環境・利便性などの要素を大切する「快適さを優先した、賢い旅へ」と変わりつつあると分析する。

 7月8日時点の独自データから、今夏(7月19日~8月31日)の予約ペースは、「例年よりもやや遅く、予約の分散化が進んでいる」とみる。

 同社は心理学の「認知負荷理論」を引用しながら、「30度を超える暑さでは、人は複雑な比較や判断を避け、よりシンプルな選択に頼る傾向が強まる」とし、 “直感的な分かりやすさ”を伝えることをすすめている。

 このため、WEBサイトやSNSで、高原や渓流、夜風のテラスなど、ひと目で「涼しさ」が伝わる情景の掲載が有効とする。さらに「冷房強化ルーム」の設置や、チェックインを館内の一番風通しの良い席に案内して少し涼んでいただくなど、「暑さへのさりげない気遣いが、言葉以上に届くことがある」とアドバイスする。 

 予め待つことが想定される場面では、冷たい飲料や、風鈴の音、扇子の貸し出しに加え、新商品の冷感アイテムの試供といったアイデアも紹介している。

HIS、夏休みの動向発表 予約者数は海外8.2%増、国内7.6%増に

2025年7月11日(金) 配信

平均単価は海外が同7.0%増の20万4300円、国内は同4.1%増の9万5000円に

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、夏休み(2025年7月19日~8月31日)の予約状況から、旅行動向を発表した。予約者数のうち、海外旅行は前年同期比8.2%増、国内旅行は同7.6%増と好調に推移している。平均単価は海外が同7.0%増の20万4300円、国内は同4.1%増の9万5000円となった。

 海外については、ヨーロッパ方面が同17.4%増、中近東方面が同36.2%増と長距離路線で高価格帯の予約者数が増加したことで平均単価が上昇した。

 人気旅行先は、1位が韓国・ソウル、2が台湾・台北、3位アメリカ・ホノルルとなった。このうち、ホノルルは前年比20.3%増と大幅に増えた。予約時期の為替レートが前年は1ドル156~157円だったのに対し現在は144円程と円高が進んだほか、成田路線で全日本空輸(ANA)の大型機材「FLYING HONU」がダブルデイリー運航になったことなどが主な要因。

 予約者数の前年からの伸び率が高い急上昇ランキングでは、2024年11月末にビザが免除された中国・上海が同149.2%と大きく伸長した。2位は同87.7%増のフランス・パリ。前年にオリンピック・パラリンピックが開催されたため、反動増となった。3位は同70.0%増のアメリカ・グアム。ティーウェイ航空が7月に関西空港からの直行便を再開したことで、関空発着の予約者数が同108.2%増と大幅に伸びた。

 出発日ランキングは1位が8月9日(土)、2位は8月10日(日)、3位が8月8日(金)。

 国内旅行は航空券の価格の値上げで平均単価も上昇した。人気旅行先の1位は沖縄県。7月末に開業する沖縄初の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」への関心が集まっている。2位が北海道、3位は長崎県。4位の大阪府は大阪・関西万博の影響で、予約者数が同92.9%と大幅に伸びた。

 出発日ランキングでは1位が7月27日(日)。2位は8月18日(月)、3位は8月24日(日)。

アバターロボットが駅案内業務 JR東、福島県内の3駅で試験実施へ

2025年7月11日(金) 配信

newmeによる案内(イメージ)

 東日本旅客鉄道(JR東日本、喜勢陽一社長)とavatarin(深掘昴CEO)は7月13日(日)から、福島県の新白河駅と郡山駅、福島駅の3駅でアバターロボット「C(ニューミー)」を活用した駅案内業務の試験を行う。将来の労働人口減少を見据え、今後の案内サービスのあり方を検討する。

 アバターロボットによる案内は2024年から3回実施している。この結果を踏まえ、今回の試験では、複数駅のアバターロボットを一拠点から遠隔操作し、ロボットを通じて利用客に声をかけ、指定席券売機への誘導や購入方法を確実に案内できるかを検証する。

 今後は、検証結果からアバターロボットによる案内業務の改善をはかる。試験の期間は8月31日(日)まで。時間は毎日午前9時~午後6時までの予定。

【国土交通省】人事異動(7月11日付)

2025年7月11日(金) 配信

 国土交通省は7月11日付の人事異動を発令した。

 海事局船員政策課長(海事局船員政策課長〈併〉海事局海技課長)後藤章文

 海事局海技課長(警察庁長官官房付)西畑知明

【阪急国内協力会村木会長、田中副会長、前田副会長インタビュー】 オフの集客に注力 阪急交通社との強固な連携で

2025年7月10日(木) 配信 

村木營介会長

 阪急交通社国内旅行推進協力会(5738会員)の村木營介会長(矢太樓執行役員会長)と前田健二副会長(北陸福井あわら温泉 美松社長)、田中雅彦副会長(下電観光バス取締役顧問)は7月7月(月)の2025年度役員総会の前に、地域の観光業の現状と今後の展望ついて観光業界紙の共同インタビューに応じた。

 ――国内旅行の現状をどのように捉えていますか。

 村木 インバウンドをはじめ、大変賑わっており、コロナ禍から回復傾向にあります。

 しかし、コロナ禍で販売できなった在庫を現在発売する産業があるなか、宿泊業は過去に売れなかった宿泊在庫をお客様へ提供することはできません。これが業績を回復させるうえで、大きな足枷になっています。

 また、地方によっては繁閑差が大きく、オフシーズンの集客も課題です。

 田中 コロナ前、オフシーズンの売上は繁忙期の50~60%ほどでした。しかし、現在は40~45%と差が大きくなりました。一方、訪日客を集客できている会社は地方においても平日の集客数増加で、回復が早くなっています。このため、……

茨城の納豆PRイベント「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」でぺこぱを表彰  納豆の新たな楽しみ方を提案

2025年7月10日(木) 配信

「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」に選ばれた、ぺこぱシュウペイ(左)と松陰寺太勇

 茨城県は7月10日の「納豆の日」に合わせ、7月9日(水)に東京・銀座の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense」で、納豆のPRイベント「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」を開いた。

 納豆王国・茨城県は、納豆の最強の相棒であるコメの価格高騰が続くなかでも、納豆の消費を伸ばしていこうという想いから、本イベントを企画。“納豆の粘り”にかけて、粘り強くお笑いに挑戦し続けてきたお笑いコンビ・ぺこぱを「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」に選出して表彰した。

 茨城県が行ったアンケート調査によると、コメ価格の高騰により、3人に1人が納豆を食べる頻度に変化があったと回答。本イベントでは、納豆の消費拡大をはかるため、「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」に選出されたぺこぱの2人が、醤油・からしに代わる調味料やごはんに次ぐ新たな相棒を検討するなど、納豆の新しい楽しみ方を粘り強くPRした。

ぺこぱの2人が納豆の新たな食べ方を検討した

 「納豆のネクスト調味料決定戦」では、韓国風(コチュジャン&ごま油)、イタリア風(トマトケチャップ&粉チーズ)、中華風(酢&コショウ)が、「ネクストバディ決定戦」では納豆パン、納豆味噌汁、納豆ソフトクリームが主催の茨城県から提供され実食した。ネクスト調味料決定戦は韓国風、ネクストバディ決定戦では納豆ソフトで2人の意見が一致した。

 茨城県アンテナショップでは、7月10日の「納豆の日」に合わせて、7月を「納豆月間」としてさまざまなイベントを開催する。期間中は、常時約40種類を取りそろえている納豆のラインナップをさらに強化し、最大約50種類まで用意するほか、毎日好きな納豆が1品もらえる新商品「納豆パスポート」の限定発売(販売期間=7月10~31日、価格=5000円税込、有効期限は購入日を含め30日間)や、納豆パスポートなどが当たる「納豆エアー抽選会」など、納豆好きには堪らない企画が盛り沢山となる。

JATA×韓国観光公社、「韓国絶景30選」選び地方の魅力発信 日韓国交正常化60周年で「咸安落下ノリ」イベント拡大も

2025年7月10日(木) 配信

(左)韓国観光公社・金観美センター長兼支社長、JOTC・本多寿彦座長

 日本旅行業協会(JATA)は7月10日(木)に定例会見を開き、韓国観光公社と共同で実施する訪韓日本人観光客拡大に向けた各種施策を発表した。今年度は新たに「韓国絶景30選」を選び、地方の新たな魅力を伝える。また、今年は日韓国交正常化60周年を記念して、韓国伝統の花火祭り「咸安(ハマン)落下ノリ」のジャパンデーを昨年より拡大して実施する。

 各種取り組みはアウトバウンド促進協議会(JOTC)・東アジア部会韓国ワーキンググループ(座長=日本旅行ツーリズム事業本部海外旅行推進部・本多寿彦部長)の部会活動の一環として、行うもの。企画商品の施策は3年目を迎える「韓国絶品グルメ30選」と、今年からの「韓国絶景30選」を組み合わせた商品の造成を促進。造成した商品を対象にした旅行企画コンテストも実施し、JATA会員14社がエントリーしている。

 団体旅行は優秀な営業社員を表彰する「営業王」コンテストを実施する。受注型企画旅行、手配旅行で1人の営業担当者が10人以上の団体を2件以上新規契約すると応募できる。100人以上の大型団体は1件でも可。優秀者は韓国での表彰式に招く。

 また、10月16日に慶尚南道咸安郡無尽亭で行う「咸安落下ノリ」は日本人観光客限定のイベント。昨年は600人が参加したが、今年は会場規模を拡大して、1000人を集客目標に実施する。JATA会員35社が参画し、イベントを組み込んだ商品を企画する。

 発表を行った本多座長は韓国への日本人客数はほぼコロナ前の水準に回復したが、ソウルへの一極集中や旅行会社を通さない旅行者の増加などが課題とした。課題解決に向け、重要なのは送客数ではなく、「何を見て、食べて、体験してもらうか。お客様に、旅行会社を通して感じることをいかに提供できるか。その結果、ソウルだけではない地方へのリピーターも増えていくと思う」と述べた。

 韓国観光公社の金観美(キムガンミ)日本地域センター長兼東京支社長によると、今年の日本市場へのマーケティングは地方への観光拡大とターゲットの拡大をはかる。「20~30代の女性がコアな層だが、近年男性の中高年層をターゲットに追加した。今年は新たにファミリー層と団体をターゲットに加え、強化していく」と意気込んだ。近年は中高年の男性も韓国の美容に興味を示していることや、これまであまり知られていなかった家族向けの素材も積極的に発信していくことを紹介。「色々な楽しみ方があることを各世代にアピールしたい」と語った。