HIS、夏休みの動向発表 予約者数は海外8.2%増、国内7.6%増に
2025年7月11日(金) 配信

エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、夏休み(2025年7月19日~8月31日)の予約状況から、旅行動向を発表した。予約者数のうち、海外旅行は前年同期比8.2%増、国内旅行は同7.6%増と好調に推移している。平均単価は海外が同7.0%増の20万4300円、国内は同4.1%増の9万5000円となった。
海外については、ヨーロッパ方面が同17.4%増、中近東方面が同36.2%増と長距離路線で高価格帯の予約者数が増加したことで平均単価が上昇した。
人気旅行先は、1位が韓国・ソウル、2が台湾・台北、3位アメリカ・ホノルルとなった。このうち、ホノルルは前年比20.3%増と大幅に増えた。予約時期の為替レートが前年は1ドル156~157円だったのに対し現在は144円程と円高が進んだほか、成田路線で全日本空輸(ANA)の大型機材「FLYING HONU」がダブルデイリー運航になったことなどが主な要因。
予約者数の前年からの伸び率が高い急上昇ランキングでは、2024年11月末にビザが免除された中国・上海が同149.2%と大きく伸長した。2位は同87.7%増のフランス・パリ。前年にオリンピック・パラリンピックが開催されたため、反動増となった。3位は同70.0%増のアメリカ・グアム。ティーウェイ航空が7月に関西空港からの直行便を再開したことで、関空発着の予約者数が同108.2%増と大幅に伸びた。
出発日ランキングは1位が8月9日(土)、2位は8月10日(日)、3位が8月8日(金)。
国内旅行は航空券の価格の値上げで平均単価も上昇した。人気旅行先の1位は沖縄県。7月末に開業する沖縄初の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」への関心が集まっている。2位が北海道、3位は長崎県。4位の大阪府は大阪・関西万博の影響で、予約者数が同92.9%と大幅に伸びた。
出発日ランキングでは1位が7月27日(日)。2位は8月18日(月)、3位は8月24日(日)。