HIS、逗子市オンラインワーケーションツアー催行 関係人口創出し、移住など促進へ

2021年7月26日(月) 配信

ツアーのイメージ。ワーケーションに適した魅力的なスポットを紹介する

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)の法人営業本部は8月3日(火)、神奈川県逗子市の委託事業として「逗子市オンラインワーケーションツアー」を行う。関係人口を創出し、移住や企業移転、新規起業家による地域事業の創設につなげる。

 同市は、首都圏からのアクセスが良好で、海と山に囲まれた非日常を味わえるリゾート地でもある。逗子市オンラインワーケーションツアーでは企業や個人に、「逗子海岸」と「ワークスペース」、「アクティビティ事業者」、「宿泊施設」の4カ所における魅力をオンラインで伝える。料金は無料。

 また10月以降に、消費者の興味と働き方に応じてカスタマイズした旅を実際に体験する「気軽なリゾート地“逗子”でウェルネスワーケーション体験ツアー」を催行する予定だ。

ソラーレホテルズ、金沢駅前に新ブランド 10月1日開業

2021年7月26日(月)配信

ロゴマーク

 ソラーレホテルズアンドリゾーツ(井上理社長、東京都港区)は10月1日(金)、新ブランド「CHISUN BUDGET」の1号店となる「チサン バジェット 金沢駅前」を開業する。既存ホテルをリブランドし、清潔で快適な空間とスマートなサービスを手ごろな価格で提供する。

 同ホテルは、必要なものをお客自身が選ぶアメニティ「スマート・セレクト」を導入するなどシンプルなサービススタイルを想定している。出張などのビジネスからプライベートの旅行まで、さまざまなシーンで気軽に利用できるホテルブランドとして展開していく。

 場所はJR金沢駅東口・兼六園口から徒歩15分、路線・観光周遊バスの武蔵ヶ辻・近江町市場バス停から徒歩3分に位置する。徒歩圏内に近江市場や金沢城公園があり、金沢での旅の拠点として気軽に宿泊できる。

 ソラーレホテルズは、コロナ禍で大きな打撃を受けている宿泊業界の存続と、地域経済を活性化させるため、2020年6月に事業再生支援チームを発足。運営会社の変更を伴うホテルの再生や承継支援をはじめ、運営会社を変更せずに収益向上をはかる運営支援や送客支援など、広く宿泊事業の再生を支援している。また、ネットワークの構築や、宿泊施設が所在する地域経済の活性化などにも努めている。

読売旅ホ連・契約指定協、大木、幾世会長を再選 安全に向けて体制整備を

2021年7月26日(月)配信

読売旅行協定旅館ホテル連盟の大木正治会長

 読売旅行協定旅館ホテル連盟(大木正治会長)と読売旅行契約指定協会(幾世英夫会長)は7月6日(火)、東京都新宿区の京王プラザホテルで2021年度理事会合同総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では大木会長、幾世会長ともに再選。 大木会長は静岡県熱海市で発生した土石流災害に触れ、「備えの重要性は観光業にも通ずると痛烈に感じた」と語った。「我われ観光業は平穏でなければ商売や営みができない。まず備えようという気持ちを持ちつつ、この1年間やっていきたい」と力を込めた。

 さらに、山梨県を訪問し、新型コロナウイルス対策を講じる飲食店の認証制度「山梨モデル」に触れたことも明かした。感染対策と経済対策を両立した同制度に、大木会長は「きちんと対策しているところは感染も少ない代わりに、少しでもお客様がやってくる。間違いがないと確信した」と述べ、お客を安全にもてなしできるように体制を整えるべきと主張した。

 また、「山梨では『安全と安心』という言葉が、『安全と信頼』に変わっていた」と紹介。連盟会員に向けて、「安全をキープしながら信頼を築き、1年間やっていかなければと思っている。来るべき安全安心、そして信頼を勝ち取って行こう」と呼び掛けた。

読売旅行契約指定協会の幾世英夫会長

 幾世会長はコロナ禍の影響を受けて、「今後前に進むためには、ビジネスモデルを変えていかなければならないほど状況が一変した」と強調。契約指定協会の会員は、観光施設や観光バス会社など多くの会員が団体客の受け入れを頼りにしている。このため、昨年秋のGo toキャンペーン以外は「団体客数がまったく動かず、絶望感を感じた」と振り返った。

 一方で、これら観光業界の逆風を「新しいステップにして、新規客を受け入れられるような態勢の整備を目指すように」との考えを提示。読売旅行との協力体制の強化をはかる姿勢を示した。

読売旅行の坂元隆社長

 読売旅行の坂元隆社長は「20年度の売上高が19年度の2割程度で、会社始まって以来の大赤字」だったと振り返った。コロナ禍によって、「旅行需要そのものが蒸発する事態を迎えていたが、新型コロナのワクチン接種が進むにつれて少しずつ変わってきている」と現状を報告。「添乗員付き団体ツアーを今後も主力商品として造成する。加えて、個人客を対象とした旅行商品、行政の後押しを受けたツアーなどを増やしていく」との方針を示した。

テレコムスクエア、成田空港にARナビゲーションアプリ導入 接触機会低減し、感染防止につなげる

2021年7月26日(月) 配信

ARナビ画面のイメージ。スマートフォンのカメラで映した風景にルートを表示する
 テレコムスクエア(吉竹雄次社長、東京都千代田区)は7月21日(水)、成田国際空港にAR(拡張現実)ナビゲーションアプリPinnAR(ピナー)を提供した。屋内施設を案内する従業員の接触機会を低減し、感染防止につなげる。
 
 同アプリは、スマートフォンやタブレット端末などのカメラで映す風景に、ルートを表示する「ARナビ画面」と、地図アプリ上に経路を表示する「マップナビ画面」の両方を切り替えて、利用することができる。これまで累計130万ダウンロードされている。
 
 スマートフォンの地図を利用する人が多くなるなか、「GPS信号が建物に遮られる屋内の現在地を測位するアプリは、ほとんど提供されていない」(同社)という。同アプリは独自の測位技術などで、屋内でも現在地を測定し、ナビゲーションすることができる。ルートから外れた場合も自動的に新たな道のりを再検索する。
 
 さらに、ARナビ画面はレストランやコンビニ、両替所など複数ある施設から最寄りの場所を示す「施設内スポット」を搭載した。デジタルクーポンの表示ほか、27言語を訳すこともできる。PinnARは同空港のほか、新宿駅と二子玉川にある玉川髙島屋S・Cでも採用されている。

JOTC、国際交流再開の準備を 現地の最新情報提供のウェビナー開催へ 

2021年7月26日(月) 配信

海外旅行推進部の薦田祥司副部長

 JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC、菊間潤吾会長)は7月28日(水)と7月30日(金)、8月4日(水)、8月6日(金)の4日間、旅行会社の海外旅行担当者などを対象としたWebセミナー「JOTC Webinars 2021 ~再開の準備を始めよう~」を開催する。国際交流再開の準備として、ワクチン接種など一定の条件を満たした際に、入国後の隔離措置の規制を撤廃・緩和しているエリアの観光局や大使館、オペレーターが現地の最新情報を提供する。

 セミナーでは、現地のホテルやレストラン、観光ガイドなど、観光インフラの回復度合いのほか、新規の観光素材情報、観光客受入再開に向けたキャンペーン施策などについて語る。

 7月28日(水)は、世界の潮流や、海外旅行推進委員会が設置したヘルスパスポートのワーキンググループの進捗状況、セイフティトラベル認証、海外旅行再開に向けたロードマップを説明する。

 7月30日(水)は韓国やタイ、カナダ、ハワイなどのエリアが、8月4日(水)はアメリカを中心に、イタリア、スペインなど、8月6日(金)はフランスやスイス、ドイツ、トルコ、ペルーなどの各国・地域がプレゼンテーションを行う。

 7月21日(水)の定例会見で、海外旅行推進部の薦田祥司副部長は、セミナーの開催について「ワクチン接種が進むと、そう遠くないタイミングで海外旅行が再開するのではないかと思う。各旅行会社に、今から準備を進めていかなければ、(販売の)タイミングを逸してしまうといった注意喚起もある」と述べた。

 募集定員は各回上限3000人で、JATAホームページから視聴申込ができる。7月21日(水)午前中時点で、既に合計1800人弱が申込してるという。

「観光人文学への遡航(13)」 日光三猿とルソーの共通点

2021年7月25日(日) 配信


 日光に行った。

 
 東照宮に到着すると、表門近くにある有名な三猿「見ざる、言わざる、聞かざる」の前に人だかりができていた。猿が思いのほかユーモラスな表情をしていて、「かわいーい!」という黄色い声を多く耳にした。

 
 三猿を見るために多くの人が押し合いへし合いをしていたが、実はこの三猿は全部で8枚の彫刻の中の1枚であり、これは猿の一生が一連のストーリーとなっていて、この三猿は2番目に登場する。

 
 1枚目は子猿を抱いた母猿が希望を持った表情で遠くを見つめ、その横で小猿が安心して身を任せているようすが描かれている。

 
 次に位置づけられているのが、三猿である。これは幼年期の教えであり、物心がついてきたこの時期は、悪いものに触れさせず、良いものだけを受け入れ、素直な心のまま成長せよという教えが込められている。すなわち、三猿の教えは、大人への警告ではなく、幼年期の教育の方針なのである。「見ざる、言わざる、聞かざる」というフレーズは、リスクを取らない事なかれ主義を体現しているように思われているが、そうではなく、素直な心を持つ成人になるための幼少期の教育の重要性を説いているのである。

 
 その後、3枚目以降、猿は成長していく。孤独な境遇の中、独り立ちしようと悩みつつも、青雲の志を抱き歩み始める。しかし、挫折を経験し、落ち込む猿とその猿を慰める猿、そして、崖っぷちを飛び越えようとする猿、慰め慰められながら、協力して困難を乗り越える姿が描かれている。その後、恋が芽生え、一生の伴侶に出会い、夫婦協力して荒波を乗り越えて、最後の彫刻では妊娠をしている猿が描かれている。豊かな人生のあり方を猿たちの姿から学ぶことができる。

 
 三猿の教えは、今まさに読み直しているルソーと完全に一致する。ルソーは少年時代のエミールを自然の中で生活させたのは、都会の不自然な刺激から遠ざけるためであった。それは、まず自分の中で、人間として本源的な快、不快の感情を理解し、自我が芽生えたときには、競争心よりも、お世話をしてくれる人からの混じりっけのないピュアな愛情を知ることで、他者のために尽くす人間へと成長できることにその真髄がある。まさに、ルソーを知ることで、三猿の教えの深さも理解することができる。

 
 日光を団体旅行で訪れると、必ずガイドがこの三猿のある神厩舎前で、三猿だけでなく8つの彫刻すべての紹介をしていたはずだ。

 
 しかし、個人旅行全盛の現代では、結局観光客は有名な三猿だけしか見ていない。これでは観光地の魅力が一面的にしか理解してもらえない。団体旅行を古くさいものと斬り捨てるのではなく、ガイドの価値をいかに伝えるかも、今の観光学に求められている課題である。

 

コラムニスト紹介 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。日本国際観光学会会長。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

気仙沼・久慈・福島 朝ドラの3市が連携 東京に情報発信拠点開設

2021年7月24日(土)配信

「おかえり館」がオープン

 宮城県気仙沼市と岩手県久慈市、福島県福島市の3市は共同で東京都・有楽町駅前の交通会館内に「情報ステーション おかえり館」を開設した。観光情報の提供や物産品販売を通して、東日本大震災の被災地の復興現状を伝えるとともに移住・定住の相談にも乗る。

 3市はおかえりモネ(気仙沼市)、あまちゃん(久慈市)、エール(福島市)とそれぞれNHK連続テレビ小説の舞台であることから、菅原茂気仙沼市長が連携した事業を2市に提案し実現した。

 おかえり館では日本酒やビールなどの酒類から果物や海産物を使った加工品の販売のほか、観光パンフレットや動画などで3市の観光スポットを紹介する。営業時間は午前10時―午後8時。開設期間は2024年3月まで。

 7月10日には開館式が行われ、菅原市長のほか遠藤譲一久慈市長、木幡浩福島市長がそれぞれあいさつに立った。菅原市長は「おかえりモネは現在放映中で、より観光振興に結びつけるために同じく舞台だった2市にお話しさせていただいた。ここが全国の自治体のロールモデルになるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 また、2市の市長は「1市では東京都内への出店は難しいが、朝ドラの舞台の3市が連携することで実現できた。年内には仙台―八戸をつなぐ復興道路も全線開通する」(遠藤市長)、「朝ドラは地元に力を与えてくれた。ここで3市の魅力を知ってもらい、新型コロナウイルス感染症が落ち着いた段階でぜひ、現地に足を運んでほしい」(木幡市長)とPRした。

 来賓の平沢勝栄復興大臣は「3市がこの場所をフルに活用し、地域活性につなげ、全国の模範となってほしい」と祝辞を述べた。

結びの宿愛隣館 「お子様ファースト」 木育広場や新メニューで

2021年7月23日(金)配信

木育広場「月ちゃん・花ちゃん」

 岩手県・新鉛温泉の結びの宿愛隣館は7月1日、子供向けの木育広場「月ちゃん・花ちゃん」をオープンするとともに、子供用夕食メニュー「お結びプレート」をリニューアルした。

 同館はミキハウス子育て総研「ウェルカムベビーのお宿」に認定されている。日ごろから多くの子連れの家族客が訪れるなかで、より「お子様ファースト」を重視したサービスの強化をはかっていく。

 木育広場は既存の4階にあったキッズスペースを「花巻おもちゃ美術館」のプロデュースのもと全面改装。岩手県産の木材をふんだんに使用したスペースに、同館オリジナル玩具やグッドトイ(玩具)に認定された子供たちの五感を刺激する木のおもちゃなどを多数用意した。

小学生向けのプレート

 また、お結びプレートは岩手県盛岡市出身の料理研究家・晴澤雪枝さんをプロデューサーとして迎え、「誰のための料理プレートか」という根本から見直し、市場調査に基づいた人気メニューを、同館のキャラクター「月ちゃん」「花ちゃん」をモチーフに、小学生対象と幼児対象の2種類を用意。つい写真を撮りたくなるような楽しくておいしい内容に生まれ変わった。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(7月号)」

2021年7月23日(金)配信

http://zoomjapon.info

特集&主な内容

 本誌7月号の特集も、東日本大震災からの復興の10年がテーマです。その大きな象徴として、巨大防波堤を取り上げ、フランス人写真家ジャーナリストによる写真と取材で、海ではなく、壁に面した今の現地のようすを紹介しています。フランスで東日本大震災というと、原発事故ばかりが大きく取り上げられる傾向にありますが、福島県から岩手県まで、長さ400㌔以上、高さ10㍍以上というこの巨大な建造物の現実はあまり知られていません。巨大防波堤と共に暮らす人びとの生活も取材しました。旅行ページでも前号に続き、東京都内のスポットを紹介するシリーズを続け、今回は都内でも坂が多い本郷を取り上げました。変わりゆく東北の風景と、変わらない東京の一角。どちらも本誌がフランス人読者に伝えたい日本です。

〈フランスの様子〉旅行やバカンスが再始動

地方紙 Midi Libreのウェブサイトより。「Covid-19:ワクチン接種証明を欧州衛生パスに変更する方法」

 新年度が9月始まりのフランスでは、7月には学校も終わり、政治やメディアですらバカンスモードに入る。昨年とは違い、今年の夏はいつものバカンスの雰囲気が漂う。人口やワクチン接種数などは違うが、日本は1日の新規感染者数が1000人を超えていて大騒ぎだが、フランスは1日の新規感染者数がまだ2000人を切らない状況でも、まさに日常の再開だ。◆フランス政府は、夏は国内で過ごすように呼び掛けるが、他のヨーロッパの国へ行く国民もそれなりにいる。それを後押ししているのが、EUデジタル・コヴィッド証明。もともとフランスで発行されていたQRコードのワクチン接種の証明は国内だけで有効だったが、保健省のウェブサイトでこれをECのフォーマットに変換できたり、PCR検査の結果も国の機関のウェブサイトでデジタル証明を発行できる。◆今のところ証明などが必要ない国内旅行でも、人が密集する都市部などはさすがに避けられる傾向だが、地方に関してはかなり旅行者が戻ってきているし、パリでは欧米の外国人旅行客も増えてきた。◆政府からの特別な支援策がなくても、いまやワクチン接種を軸とした全体的なパンデミック対策で、フランスの観光業は復興を始めたように見える。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

あぶらや燈千 露天付4客室が誕生 ワンランク上の滞在を

2021年7月22日(木)配信

ワンランク上の露天風呂付客室4部屋をオープン

 長野県・山ノ内町の信州湯田中温泉「あぶらや燈千」(湯本孝之社長)は8月1日、ワンランク上の露天風呂付客室4部屋をオープンする。

 5月16日―7月31日まで改修工事を実施。5階と6階の和室10畳の一般客室を2部屋から1部屋に組み合わせて、広めの露天風呂付客室に改装する。新しく生まれ変わる客室は「露天風呂+プライベートサウナ+シェフズテーブルダイニング(部屋食)」が付いた、すべてのサービスが完全プライベートの空間で楽しめる。

 新客室は、露天風呂&ロウリュも楽しめるプライベートサウナが特徴。露天風呂に加え、免疫力アップや体質改善が期待できるサウナを用意し、客室で何度でも、サウナや水風呂、露天風呂が楽しめる。食事は、客室にシェフズテーブル付の食事ルームを完備し、調理人が目の前で料理を仕上げて提供する。

 また、室内は日本の伝統木工技術「組子」をモチーフにデザインされ、客室ごとに異なる4つの「紗綾」「籠目」「提灯桝」「竜胆」の模様とイメージカラーを採用。組子に込められたそれぞれの世界を体験できる。

 同館は信州・湯田中渋温泉郷にあり、露天風呂付客室や7階展望大浴場から眺める信州の景色が美しい宿。全室、川側に露天風呂・展望風呂が付いた抜群の眺望の「燈火亭」と、露天風呂付などバラエティ豊かな間取りが魅力的な「千遊亭」の2棟からなっている。

 2017年には、旅館業界初のルーフトップバーをオープン、19年にはロビーリニューアルを実施。創業以来、旅館という枠に捉われないさまざまな挑戦をし、常に利用客に新しい提案をし続けてきた。

 問い合わせ=あぶらや燈千 ☎0269(33)3333(受付時間=午前9時―午後9時)。