【宿研】2025年夏の旅行トレンドと集客のヒントを発表 「快適さを優先した、賢い旅へ」

2025年7月11日(金) 配信

 宿研(兼松和貴社長、神奈川県横浜市)はこのほど、2025年夏の旅行トレンドと集客のヒントを発表した。これによると、旅行者の価値観は「人気の場所」から、コスト・静かな環境・利便性などの要素を大切する「快適さを優先した、賢い旅へ」と変わりつつあると分析する。

 7月8日時点の独自データから、今夏(7月19日~8月31日)の予約ペースは、「例年よりもやや遅く、予約の分散化が進んでいる」とみる。

 同社は心理学の「認知負荷理論」を引用しながら、「30度を超える暑さでは、人は複雑な比較や判断を避け、よりシンプルな選択に頼る傾向が強まる」とし、 “直感的な分かりやすさ”を伝えることをすすめている。

 このため、WEBサイトやSNSで、高原や渓流、夜風のテラスなど、ひと目で「涼しさ」が伝わる情景の掲載が有効とする。さらに「冷房強化ルーム」の設置や、チェックインを館内の一番風通しの良い席に案内して少し涼んでいただくなど、「暑さへのさりげない気遣いが、言葉以上に届くことがある」とアドバイスする。 

 予め待つことが想定される場面では、冷たい飲料や、風鈴の音、扇子の貸し出しに加え、新商品の冷感アイテムの試供といったアイデアも紹介している。

HIS、夏休みの動向発表 予約者数は海外8.2%増、国内7.6%増に

2025年7月11日(金) 配信

平均単価は海外が同7.0%増の20万4300円、国内は同4.1%増の9万5000円に

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、夏休み(2025年7月19日~8月31日)の予約状況から、旅行動向を発表した。予約者数のうち、海外旅行は前年同期比8.2%増、国内旅行は同7.6%増と好調に推移している。平均単価は海外が同7.0%増の20万4300円、国内は同4.1%増の9万5000円となった。

 海外については、ヨーロッパ方面が同17.4%増、中近東方面が同36.2%増と長距離路線で高価格帯の予約者数が増加したことで平均単価が上昇した。

 人気旅行先は、1位が韓国・ソウル、2が台湾・台北、3位アメリカ・ホノルルとなった。このうち、ホノルルは前年比20.3%増と大幅に増えた。予約時期の為替レートが前年は1ドル156~157円だったのに対し現在は144円程と円高が進んだほか、成田路線で全日本空輸(ANA)の大型機材「FLYING HONU」がダブルデイリー運航になったことなどが主な要因。

 予約者数の前年からの伸び率が高い急上昇ランキングでは、2024年11月末にビザが免除された中国・上海が同149.2%と大きく伸長した。2位は同87.7%増のフランス・パリ。前年にオリンピック・パラリンピックが開催されたため、反動増となった。3位は同70.0%増のアメリカ・グアム。ティーウェイ航空が7月に関西空港からの直行便を再開したことで、関空発着の予約者数が同108.2%増と大幅に伸びた。

 出発日ランキングは1位が8月9日(土)、2位は8月10日(日)、3位が8月8日(金)。

 国内旅行は航空券の価格の値上げで平均単価も上昇した。人気旅行先の1位は沖縄県。7月末に開業する沖縄初の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」への関心が集まっている。2位が北海道、3位は長崎県。4位の大阪府は大阪・関西万博の影響で、予約者数が同92.9%と大幅に伸びた。

 出発日ランキングでは1位が7月27日(日)。2位は8月18日(月)、3位は8月24日(日)。

アバターロボットが駅案内業務 JR東、福島県内の3駅で試験実施へ

2025年7月11日(金) 配信

newmeによる案内(イメージ)

 東日本旅客鉄道(JR東日本、喜勢陽一社長)とavatarin(深掘昴CEO)は7月13日(日)から、福島県の新白河駅と郡山駅、福島駅の3駅でアバターロボット「C(ニューミー)」を活用した駅案内業務の試験を行う。将来の労働人口減少を見据え、今後の案内サービスのあり方を検討する。

 アバターロボットによる案内は2024年から3回実施している。この結果を踏まえ、今回の試験では、複数駅のアバターロボットを一拠点から遠隔操作し、ロボットを通じて利用客に声をかけ、指定席券売機への誘導や購入方法を確実に案内できるかを検証する。

 今後は、検証結果からアバターロボットによる案内業務の改善をはかる。試験の期間は8月31日(日)まで。時間は毎日午前9時~午後6時までの予定。

【国土交通省】人事異動(7月11日付)

2025年7月11日(金) 配信

 国土交通省は7月11日付の人事異動を発令した。

 海事局船員政策課長(海事局船員政策課長〈併〉海事局海技課長)後藤章文

 海事局海技課長(警察庁長官官房付)西畑知明

【阪急国内協力会村木会長、田中副会長、前田副会長インタビュー】 オフの集客に注力 阪急交通社との強固な連携で

2025年7月10日(木) 配信 

村木營介会長

 阪急交通社国内旅行推進協力会(5738会員)の村木營介会長(矢太樓執行役員会長)と前田健二副会長(北陸福井あわら温泉 美松社長)、田中雅彦副会長(下電観光バス取締役顧問)は7月7月(月)の2025年度役員総会の前に、地域の観光業の現状と今後の展望ついて観光業界紙の共同インタビューに応じた。

 ――国内旅行の現状をどのように捉えていますか。

 村木 インバウンドをはじめ、大変賑わっており、コロナ禍から回復傾向にあります。

 しかし、コロナ禍で販売できなった在庫を現在発売する産業があるなか、宿泊業は過去に売れなかった宿泊在庫をお客様へ提供することはできません。これが業績を回復させるうえで、大きな足枷になっています。

 また、地方によっては繁閑差が大きく、オフシーズンの集客も課題です。

 田中 コロナ前、オフシーズンの売上は繁忙期の50~60%ほどでした。しかし、現在は40~45%と差が大きくなりました。一方、訪日客を集客できている会社は地方においても平日の集客数増加で、回復が早くなっています。このため、……

茨城の納豆PRイベント「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」でぺこぱを表彰  納豆の新たな楽しみ方を提案

2025年7月10日(木) 配信

「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」に選ばれた、ぺこぱシュウペイ(左)と松陰寺太勇

 茨城県は7月10日の「納豆の日」に合わせ、7月9日(水)に東京・銀座の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense」で、納豆のPRイベント「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」を開いた。

 納豆王国・茨城県は、納豆の最強の相棒であるコメの価格高騰が続くなかでも、納豆の消費を伸ばしていこうという想いから、本イベントを企画。“納豆の粘り”にかけて、粘り強くお笑いに挑戦し続けてきたお笑いコンビ・ぺこぱを「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」に選出して表彰した。

 茨城県が行ったアンケート調査によると、コメ価格の高騰により、3人に1人が納豆を食べる頻度に変化があったと回答。本イベントでは、納豆の消費拡大をはかるため、「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2025」に選出されたぺこぱの2人が、醤油・からしに代わる調味料やごはんに次ぐ新たな相棒を検討するなど、納豆の新しい楽しみ方を粘り強くPRした。

ぺこぱの2人が納豆の新たな食べ方を検討した

 「納豆のネクスト調味料決定戦」では、韓国風(コチュジャン&ごま油)、イタリア風(トマトケチャップ&粉チーズ)、中華風(酢&コショウ)が、「ネクストバディ決定戦」では納豆パン、納豆味噌汁、納豆ソフトクリームが主催の茨城県から提供され実食した。ネクスト調味料決定戦は韓国風、ネクストバディ決定戦では納豆ソフトで2人の意見が一致した。

 茨城県アンテナショップでは、7月10日の「納豆の日」に合わせて、7月を「納豆月間」としてさまざまなイベントを開催する。期間中は、常時約40種類を取りそろえている納豆のラインナップをさらに強化し、最大約50種類まで用意するほか、毎日好きな納豆が1品もらえる新商品「納豆パスポート」の限定発売(販売期間=7月10~31日、価格=5000円税込、有効期限は購入日を含め30日間)や、納豆パスポートなどが当たる「納豆エアー抽選会」など、納豆好きには堪らない企画が盛り沢山となる。

JATA×韓国観光公社、「韓国絶景30選」選び地方の魅力発信 日韓国交正常化60周年で「咸安落下ノリ」イベント拡大も

2025年7月10日(木) 配信

(左)韓国観光公社・金観美センター長兼支社長、JOTC・本多寿彦座長

 日本旅行業協会(JATA)は7月10日(木)に定例会見を開き、韓国観光公社と共同で実施する訪韓日本人観光客拡大に向けた各種施策を発表した。今年度は新たに「韓国絶景30選」を選び、地方の新たな魅力を伝える。また、今年は日韓国交正常化60周年を記念して、韓国伝統の花火祭り「咸安(ハマン)落下ノリ」のジャパンデーを昨年より拡大して実施する。

 各種取り組みはアウトバウンド促進協議会(JOTC)・東アジア部会韓国ワーキンググループ(座長=日本旅行ツーリズム事業本部海外旅行推進部・本多寿彦部長)の部会活動の一環として、行うもの。企画商品の施策は3年目を迎える「韓国絶品グルメ30選」と、今年からの「韓国絶景30選」を組み合わせた商品の造成を促進。造成した商品を対象にした旅行企画コンテストも実施し、JATA会員14社がエントリーしている。

 団体旅行は優秀な営業社員を表彰する「営業王」コンテストを実施する。受注型企画旅行、手配旅行で1人の営業担当者が10人以上の団体を2件以上新規契約すると応募できる。100人以上の大型団体は1件でも可。優秀者は韓国での表彰式に招く。

 また、10月16日に慶尚南道咸安郡無尽亭で行う「咸安落下ノリ」は日本人観光客限定のイベント。昨年は600人が参加したが、今年は会場規模を拡大して、1000人を集客目標に実施する。JATA会員35社が参画し、イベントを組み込んだ商品を企画する。

 発表を行った本多座長は韓国への日本人客数はほぼコロナ前の水準に回復したが、ソウルへの一極集中や旅行会社を通さない旅行者の増加などが課題とした。課題解決に向け、重要なのは送客数ではなく、「何を見て、食べて、体験してもらうか。お客様に、旅行会社を通して感じることをいかに提供できるか。その結果、ソウルだけではない地方へのリピーターも増えていくと思う」と述べた。

 韓国観光公社の金観美(キムガンミ)日本地域センター長兼東京支社長によると、今年の日本市場へのマーケティングは地方への観光拡大とターゲットの拡大をはかる。「20~30代の女性がコアな層だが、近年男性の中高年層をターゲットに追加した。今年は新たにファミリー層と団体をターゲットに加え、強化していく」と意気込んだ。近年は中高年の男性も韓国の美容に興味を示していることや、これまであまり知られていなかった家族向けの素材も積極的に発信していくことを紹介。「色々な楽しみ方があることを各世代にアピールしたい」と語った。

南知多ビーチランド、和太鼓とイルカのショー「水涼の祭」(8月31日まで)

2025年7月10日(木) 配信

ビジュアルイメージ

 南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国(石堂守所長、愛知県・美浜町)は7月5日(土)~8月31日(日)まで、日本の祭りをコンセプトにしたイルカショー「水涼の祭~みんなで打ち鳴らせ!夏のイルカショー~」を実施する。迫力ある和太鼓の音色や、お客も参加できる演出、そして夏の暑さを吹き飛ばす大量の水かけなど、体験型水族館が日本の祭りの思い出を提供する。

 夏のイルカショー「水涼の祭」は、お客も一体となって楽しめる参加型のショー。イルカたちの躍動感あふれるパフォーマンスに合わせて、迫力ある和太鼓の音色が会場を盛り上げる。さらに、会場では鳴子の貸し出しを行い、トレーナーの合図に合わせて鳴らして一緒にソーラン節を取り入れた踊りを行うなど、スタジアム全体が日本の祭りムードに包まれていく。

 また、夏の暑さを吹き飛ばす、イルカたちによる大量の水かけパフォーマンスも実施する。ウォーターキャノンなどの演出も加わり、大量の水しぶきを浴びたい子供から大人まで、びしょ濡れになって爽快感を味わえる。

 実施場所は敷地内のイルカスタジアム。時間は7月5日(土)~18日(金)の土日祝日と19日(土)~8月31日(日)までが午前10時30分、午後0時30分、午後3時45分の計3回公演で、7月7日(月)~18日(金)の平日が午前10時30分、午後0時30分、午後3時の計3回公演。両日程とも、午後0時30分の回はアシカ・イルカショーとなる。

 料金は観覧無料(別途入園料が必要)。

兵庫県内21蔵元の自慢の1本が集結、KITTE大阪で酒イベント開催

2025年7月10日(木) 配信

 兵庫県酒造組合連合会は7月11日(金)、12日(土)、JR大阪駅(大阪府大阪市)に隣接する商業施設「KITTE大阪」2階「@JP Café」カフェスペース・イベントゾーンで、「旅するおちょこ×兵庫の酒 in KITTE大阪」を開催する。

 県内21蔵が出品し、各蔵元が今回のイベントのために選んだ“自慢の1本”を販売する。現地でしか手に入らない限定酒や人気銘柄が登場する予定だ。

 現地で酒蔵めぐりが楽しめる丹波焼のおちょこ、播州織の巾着、小冊子がセットになった「旅するおちょこセット」(4500円)も販売。購入者限定で特別試飲も実施する。

 開催時間は午前11時から午後8時。

【国土交通省】人事異動(7月10日付)

2025年7月10日(木) 配信

 国土交通省は7月10日付の人事異動を発令した。

 大臣官房付・即日辞職(関東地方整備局長)岩﨑福久

 関東地方整備局長(大臣官房審議官〈技術担当〉)橋本雅道

 大臣官房審議官〈技術、水管理・国土保全局担当〉(水管理・国土保全局河川環境課長)小島優

 水管理・国土保全局河川環境課長(水資源機構経営企画本部経営企画部長)島本和仁