沖縄への旅で人生を再設計 アーユルウェルネスが「更年期ツーリズム」開始

2025年10月8日(水) 配信

プライヴェートリゾート館内

 アーユルウェルネス(新倉亜希代表、東京都目黒区)が運営する、沖縄の「アーユルウェルネスリゾート&スパ Okinawa」(沖縄県・本部町)はこのほど、40~60代女性を対象にした「更年期特化型アーユルヴェーダリトリート」を開始した。沖縄発の“更年期ツーリズム”として、旅を通じて人生を再設計することを目指す。

 同社によると、日本では女性の約8割が更年期に何かしらの不調を感じているという。厚生労働省の調査として、40~60代女性の約13%が更年期症状を理由に離職・転職を経験していることを紹介したうえで、「女性活躍推進法や人的資本経営が注目されるなか、更年期ケアは企業や社会にとって新たな課題になっている」と言及。一方、「多忙な現代女性が安心して心身を整える場所や時間を確保するのは簡単ではない」とし、旅を通じて人生を再設計する、新しい選択肢として“更年期ツーリズム”に焦点を当てた。

 プログラムは2泊3日で、体質診断やアヴィヤンガ(オイルトリートメント)、更年期向け食養生、沖縄ハーブ園体験、ハーブ療法、呼吸法セッションなどが含まれている。完全プライベートヴィラのため、1回あたり最大4人まで。2人1室利用の場合、1人料金は40万円~。参加者アンケートでは、87%が「滞在後、睡眠の質が改善した」、79%が「更年期症状が軽減した」と回答したという。

 新倉代表は「更年期は“キャリアと人生の中間地点”。これまで走り続けてきた女性たちが、安心して立ち止まり、肩の力を抜いて“これからの生き方”を描き直す。20年のアーユルヴェーダの専門家としての知識を集大成して、更年期からの再出発の居場所を沖縄から届けたいと思いました」とコメントしている。

日本温泉協会、「2025-2026台湾温泉フェスティバル」に参加 日台韓の温泉協会が友好協定結ぶ

2025年10月8日(水) 配信

2025―2026台湾温泉フェスティバルのようす

 日本温泉協会(多田計介会長)は、9月5~7日まで、中華民国温泉観光協会から招待を受け、台湾の台東知本世紀酒店で開催された「2025―2026台湾温泉フェスティバル」に多田会長をはじめ、佐藤好億副会長、関豊専務理事が参加した。 

 多田会長が全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の会長を務めていた当時から親交があり、今回の訪問に至った。また、佐藤信幸全旅連元会長も同行し、台湾全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会前会長の徐銀樹氏ら台湾の観光や温泉関係者と旧交を温めた。

日本・台湾・韓国の温泉協会3団体が友好協定を締結

 台湾温泉協会と日本温泉協会は改めて交流促進の協定を締結し、既に台湾温泉協会と交流促進協定を締結している韓国温泉協会と、3団体で友好協定を締結した。

 台湾には19カ所の温泉地があり、同フェスティバル後の懇親会には200人以上の台湾政府観光署や温泉観光関係者らも集結し、懇親を深めた。

 日本温泉協会は「3団体は温泉文化の発展のため、今後も友好交流促進に努力していく」とコメントしている。

11月2日に「全国工場夜景サミットin倉敷」開催 工場夜景都市としての認知向上を

2025年10月8日(水) 配信

倉敷市で初の開催

 岡山県倉敷市(伊東香織市長、岡山県倉敷市)は11月2日(日)、水島愛あいサロンで第15回「全国工場夜景サミットin倉敷」を開く。同市の工場夜景都市としての認知向上と、他都市との交流による夜間観光の推進が目的。

 全国工場夜景サミットは、工場夜景を観光資源として活用し、その知名度アップと地域活性化、観光振興を目的として「全国工場夜景都市協議会」に加入する都市が毎年持ち回りで開催しているもの。倉敷市は今年度から協議会に参画し、全国で14番目の工場夜景都市としてサミットを通じて「夜景観光」の推進をはかり、宿泊や観光消費額の増加につなげることを目指す。

 当日は、全国の工場夜景都市が集結するステージイベントや、約30店舗のマルシェ、企業・自治体PRブース、スタンプラリーなどさまざまな企画が用意される。申込者限定で、工場夜景バスツアーも実施。倉敷の工場夜景の魅力が存分に味わえるとアピールしている。イベントの開催時間は正午~午後5時まで。

 また、サミットに先立ち水島臨海鉄道の車両内では、10月3月(日)~11月4日(月)まで、市内の工場夜景写真の展示とヘッドマーク掲示を実施している。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本旅行業協会 会長  髙橋 広行 氏

2025年10月8日(水) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

業界と共に半世紀の道

日本旅行業協会 会長 髙橋 広行 氏

 創刊50周年、誠におめでとうございます。

 貴紙が創刊されました70年代はジャンボ機の導入と共に、海外旅行が大きく飛躍した時代でした。それから50年、旅行マーケットは拡大の一途を辿り、観光業界、旅行業界ともに大きく成長して参りましたが、その過程は変化や試練の連続でした。

 とくに先のコロナ禍においては観光業界全体が存続の危機にさらされるなかで、貴紙をはじめとする業界専門各紙が常に傍らに寄り添っていただき、時には叱咤激励を、時には示唆に富んだ提言など報道を通じてさまざまなかたちでご支援いただきました。改めまして、半世紀に渡る長い道のりを、業界と共にしていただきましたことに心から感謝と敬意を表したいと思います。

 旅行業界はいま大きな変革期を迎えております。海外旅行の復活、訪日インバウンドの地方分散、国内旅行の活性化、さらには人手不足、デジタル化、SDGs対応など、多くの課題に直面しています。貴紙には、貴紙ならではの視点でこれらの課題を取り上げいただき、これからも共に業界を盛り上げていただきますようお願い申し上げます。

 貴紙のますますのご発展を心より祈念いたします。

【第50回旅館100選】山梨県・富士河口湖温泉 「秀峰閣 湖月」

2025年10月8日(水) 配信

リニューアルした温泉露天風呂付客室

富士山と湖の絶景を望む 足湯テラスと露天風呂付客室がリニューアルオープン

 富士を眺める一等地、河口湖の北岸に建つ「秀峰閣 湖月」。2023年3月には、庭園テラスが「富士山眺望足湯テラス」として、河口湖温泉の源泉を引き込んだ足湯に浸かりながら、富士山と河口湖の景色が楽しめるよう生まれ変わった。さらに3階フロアの4室が温泉露天風呂付客室に改装され、全室にベッドが備わりダイニングスペースではゆったりと部屋食を満喫することができる。

「富士山眺望足湯テラスSUIGETSU―水月―」

 パノラマウィンドウの内湯と東屋に玉砂利、松の植栽で演出された露天風呂からは、絵画のように見事な富士の姿が広がる。なかでも、冬の朝焼けに染まる富士は息をのむ美しさだ。

足湯付和室
男性用露天風呂「黒富士」

 夕食は旬の食材を徹底的に吟味し、地元の素材も生かした調理長自慢の和食会席料理。部屋食や個室会食場で、大切な人と気兼ねなく堪能したい。

「秀峰閣 湖月」全景

河口湖のアクティビティ

 「秀峰閣 湖月」では宿泊者が河口湖周辺で充実した時間を過ごせるように、自転車や釣り道具のご案内が可能だ。また、テニスコートや富士山麓の林間にあるゴルフコース、手こぎボートやモーターボートの手配もできる。宿泊の際は河口湖の湖畔でこれらのアクティビティを思いっきり満喫したい。

 

交通:《車》中央自動車道 河口湖ICから国道139号を精進湖・本栖湖方面へ、国道137号を甲府方面へ8km、P60台(無料)
   《電車》富士急行線 河口湖駅からタクシーで10分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》部屋食(4人以上は食事処) 《朝食》レストラン
部屋:全43室(和室28室、和洋室2室、足湯付客室5室、露天風呂付客室8室)
風呂:男女別大浴場各1(各露天風呂付、男性用はサウナ、女性用はスチームサウナ有)、貸切風呂2
泉質:硫酸塩・塩化物泉
料金:2万7,500円~6万4,900円

〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2312
☎0555(76)8888 FAX0555(76)8940
https://www.kogetu.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

指宿市観光協会が来社 「いぶすき秋のグルメ祭り」など魅力アピール

2025年10月7日(火) 配信

(左から)野田善嗣氏、若山光保氏、湯通堂洋氏、中原祐亮氏

 鹿児島県指宿市観光協会(中村勝信会長)のキャンペーン隊は10月7日(火)、本紙東京本社を訪れ、10月31日まで開催中の「いぶすき秋のグルメ祭り~伊勢海老と美味しい仲間たち」など、指宿観光の最新情報や魅力を紹介した。

 来社したのは、指宿市観光協会理事の野田善嗣氏(指宿フェニックスホテル)、湯通堂洋氏(いぶすき秀水園)、若山光保氏(唐船峡食品)と、事務局員の中原祐亮氏の4人。

 いぶすき秋のグルメ祭りでは、市内の宿泊施設や飲食店など47店舗がそれぞれ、伊勢海老や黒牛、黒豚、鰻、さつまいも、鰹節などの食材を使用したメニューを考案して提供している。

 また、東シナ海が眼前に広がる絶景露天風呂「たまて箱温泉」が11月26日にリニューアルオープンする。隣接するヘルシーランドの施設も一新し、カフェエリアでは地元産のクラフトビールや、ソフトクリームの販売に加え、蒸気泉を使った天然のかまど「スメ」体験も可能になる。

 滞在中にお得に楽しめる「いぶすき極上体験プログラム」では、砂むし入浴しながら、ねばねばオクラのフェイスマスクができる「オクラビューティー体験」や、回転式そうめん流し発祥の地「唐船峡そうめん流し」などが人気を集めている。レンタサイクル「いぶりん」は電動アシスト自転車も拡充し、利用者が増えているという。

 キャンペーン隊は「地元のグルメや自然、さまざまな体験プログラムを通じて指宿の魅力を感じてほしい」とアピールした。

「萩・田町萩焼まつり2025」が10月11~13日に開催 今年は過去最大の33店舗が参加

2025年10月7日(火) 配信

恒例の萩焼即売会イベント

 山口県萩市で10月11~13日までの3日間、「萩・田町萩焼まつり2025」が開かれる。萩焼の展示即売を中心に、文化やまち歩きが楽しめる萩の恒例イベント。会場は萩市田町商店街アーケード内と萩・明倫学舎。今年は過去最大の33店舗が参加し、両会場を巡るスタンプラリーなども企画する。

 萩焼は400年の伝統があり、国の伝統的工芸品に認定されている焼き物。萩市を中心に作られており、優しい土味が特徴。茶の湯の世界では「一楽二萩三唐津」と呼ばれ、高い評価を受けているという。

 また、器の表面に貫入という細かいヒビが入っているため、使い続けると風合いが変わり、使い手が「育てる器」として魅力を集めている。

 まつり期間中は点在している萩焼の店舗が販売会場に集まり、色々な器を見比べながら品定めができる。価格は1000円前後の手ごろなものから、高価なものまで多数用意され、宝探しの感覚が味わえるとアピールしている。

 開催時間は全日とも午前10時~午後5時まで。

兜町の魅力を堪能するイマーシブツアーを開催へ 「キャプション by Hyatt 兜町 東京」が開業

2025年10月7日(火) 配信

(左から)坂村社長、山田総支配人、土本社長

 東京・日本橋兜町にハイアットブランドの新ホテル「キャプション by Hyatt 兜町 東京」が10月7日(火)、開業した。ハイアットが2019年に発表した新ブランドで、東京では初、世界で4軒目となる。同ブランドは、人と人とのつながり、地域コミュニティと共鳴する新しいホテルの在り方を提案しており、同ホテルでは開業を記念して、ホテルを起点に金融の街、兜町の新旧の魅力を探索するイマーシブツアー「旅先で出会った人ツアー」を11月から開始する。

 開業日に行われたオープニングセレモニーでは、同ホテルの所有・開発を担う平和不動産の土本清幸社長が登壇。「東証の大家さん」といわれる同社が推進する、「日本橋兜町・茅場町街づくりビジョン2040」に基づき、「ホテルを核に街全体の活性化を含めた事業展開をはかりたい」と街への好影響を期待した。

 日本ハイアットの坂村政彦社長は、同ブランドの特徴について説明。ホテルの中心にはロビーではなく、地域の人も気軽に集える、レストラン・カフェ・バー・レセプションが一体となった「Talk Shop(トークショップ)」を配置しており、「コミュニティを作る空間を目指している」と紹介した。同スペースでは、定期的なイベントも開催予定で、「気軽に楽しんでいただきたい」と述べた。

 山田政和総支配人はキーワードを「街とつながる」とし、地域に開かれたホテルを目指していくと意気込んだ。

イマーシブツアー「旅先で出会った人ツアー」

青いカップを手にしていると“旅先で出会った人”から話し掛けられる

 開業を記念したホテルオリジナルの「旅先で出会った人ツアー」は11月1日(土)から開催する。旅先で出会った人に連れられて兜町を巡る日帰りのイマーシブツアーで、参加者も世界観に入りながら、兜町の文化や歴史、食を体験する。宿泊者以外も参加できるツアーで、現在Webで予約を受け付けている。

 「BASIC」と「EXPERIENCE」の2つのコースを用意しており、それぞれ「直樹(なおき)」と「莉奈(りな)」の異なるキャラクターが案内を担う。

 参加者はまず、受付で「青いカップ」の飲み物を受け取り、トークショップで待つ。突如、“旅先で出会った人”に話し掛けられると、そこから不思議なツアーが始まっていく。ちなみに、青いカップの中身は兜町の「SR Coffee Roaster」とコラボレーションしたオリジナルブレンドコーヒーで、トークショップでしか味わえないという。

案内のようす

 ツアーでは、元銀行をリノベーションした複合施設などを訪れ、兜町の歴史や現在は飲食店などに生まれ変わった姿などを見学し、魅力を堪能する。そのなかの、「Omnipollos Tokyo」は元うなぎ屋を改装したビアショップ。金融街の兜町では、うなぎは「うなぎのぼりで縁起がいい」と愛されてきた歴史があるなど、案内を聞きながらの散策が楽しい。

 それぞれのコースで、立ち寄り先での軽食も用意。何が提供されるかは当日までのお楽しみという。

 開催日は11月1~3日、7~9日。BASICの所要時間は約70~90分で1人3300円、EXPERIENCEは所要時間130~150分で、参加費は1人8800円となっている。予約は特設サイトから。

日本旅行、「グローバル人財活用推進事業」本格稼働へ 有料職業紹介事業の認可取得

2025年10月7日(火) 配信

 日本旅行(吉田圭吾社長)は「グローバル人財活用推進事業」の一環で、2025年1月の登録支援機関の登録に続き、9月1日付で有料職業紹介事業の認可を受け、特定技能外国人の支援や高度人材の紹介が可能となった。

 労働力不足の課題を抱える地域の観光産業の企業・団体などに、旅行会社の立場から「適切な外国人の受け入れ・支援を行い、課題解決を目指す」考えだ。

 同社はこれまで、中央アジア・東南アジアで4カ国(キルギス、ウズベキスタン、インド、ベトナム)と、人材交流に関する連携協定を締結してきた。

 一方で日本の企業・団体に向けても、外国人材の就労に関する知識や事例の紹介など、専門家を招いたセミナーを開催や、海外の大学と連携協定を結び、日本企業に対し外国人学生のインターン受け入れ・支援なども手掛けている。

 今後、連携先となる海外送り出し機関を増やしながら、主に旅行会社に関連の深い、鉄道などの交通機関や、宿泊・飲食業の労働力不足を解決する手段として事業を本格的に進め、30年までに1000人の外国人材の受け入れ・支援を目指す。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】全国旅行業協会 会長 近藤 幸二 氏

2025年10月7日(火) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

発展を導くパートナー

全国旅行業協会 会長 近藤 幸二 氏

 旅行新聞が創刊50周年の輝かしい節目を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。

 半世紀という長きにわたり、観光業界の羅針盤として、的確な情報発信を続けてこられましたことに、深く敬意を表します。

 貴紙の鋭い視点と温かい筆致は、常に業界の発展を願う情熱に満ち溢れており、我われが事業を行ううえでの活力源となっております。

 とくに、日本全国の観光地に関する特集やさまざまな観光業界のリーダーへのインタビューは、地方に密着するANTA会員の事業振興だけではなく、日本の観光産業全体の活性化に大きく貢献されてきました。業界が変革の時代にある今、貴紙が果たすべき役割はますます重要になってくるだろうと確信しております。

 これからも観光業界の健全な発展を導くパートナーとして、信頼される情報を発信し続けてくださいますよう、心から期待しております。

 末筆ではございますが、旅行新聞新社様のますますのご隆盛と、さらなるご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。