2025年12月1日(月) 配信

2025年12月1日(月) 配信

2025年12月1日(月) 配信

メキシコのサンルイスポトシ州はこのほど、日本事務所(ロドルフォ・ゴンザレス代表)を東京に開設した。
同州は首都メキシコシティの北約400㌔に位置し、メキシコの主要都市や国境地帯へのアクセスに優れている。自動車・製造業が盛んで、ダイキンやデンソー、トヨタ自動車、ホンダをはじめ、多くの日系企業が進出している。
同州を含む周辺地域は「バヒオ地区」と呼ばれ、メキシコ経済でも重要な地域で、日本企業との経済的なつながりが年々と強くなっている。
新たに開設した東京事務所では、現地の市場調査や視察、企業訪問などの調整、日本企業とのビジネスマッチング・投資相談、メキシコで行われる展示会・商談会の参加支援などを行う。各地の商工会議所や企業向けのセミナーも予定している。
サンルイスポトシ州日本事務所の住所は、〒108ー0075 東京都港区港南2ー16ー1 品川イーストワンタワー8階 ☎03(6894)2106。Eメールinfoslpjapan@gmail.com
2025年12月1日(月)配信

KNT-CTホールディングス(小山佳延社長、東京都新宿区)はこのほど、米卸販売業者として100年の実績を持つヤマタネ(河原田岩夫社長、東京都江東区)と資本業務提携を結んだ。連結子会社であるKNT-CT Foods(U.S.A),LLC(KCF)が、米国・ロサンゼルスで展開するおにぎり専門店「ONIGIRI SUN」の事業を拡大し、同地に2店舗目を2026年春にオープンする。
新店舗は、ロサンゼルスのダウンタウンにある商業複合オフィスビル「カリフォルニアマーケットプレイス」1階に出店する。ダウンタウンのオフィスワーカーや周辺のレジデンス住民などを顧客層と想定。全米におけるおにぎりブームに加え、想定顧客層の健康志向のニーズに合うヘルシーな食べ物としても大きな需要を見込んでいる。
同HDは、ニーズがさらに多様化していくと推測。ヤマタネとの資本業務提携により、高品質な仕入が可能となり、さまざまなニーズに対応する有機米や玄米などの新メニューや、付加価値のある商品の開発、販売も予定している。
今後、店頭販売のほかにも、近年需要が高まるフードデリバリーやイベント出店などの店外販売にも注力。日本米をはじめとした日本の食材の魅力を海外へ発信し、地域活性化の支援と訪日旅行の意欲向上を目指す「コメ・イノベーション事業」の戦略旗艦店としていく方針だ。
2025年12月1日(月) 配信

ピンクリボンのお宿ネットワーク(畠ひで子会長)の企業会員のポーラ(本社・東京都品川区)と団体会員の花巻観光協会(岩手県花巻市)はこのほど、同ネットワークの宿会員の結びの宿愛隣館にポーラの顧客などを集め、特別美容セミナー「わたしを楽しむ、美の時間」を実施した。会員同士がピンクリボン活動としてコラボレーションした。
ポーラのがん共生プログラムの紹介や、POLAメークアップディレクターがアピアランスケア(がんやがん治療による外観変化のケア)の観点を含んだスキンケア体験、メーク体験などを行った。
また、結びの宿愛隣館のほか、同じく宿会員の大沢温泉山水閣、湯の杜ホテル志戸平、花巻温泉紅葉館、花巻温泉佳松園の担当者らがピンクリボンのお宿としての取り組みを発表した。
2025年12月1日(月) 配信

福島県・穴原温泉の吉川屋には、全国の宿泊施設で唯一というドローンサッカーのコートがある。
ドローンサッカーは韓国が発祥で、球状のプラスティクに覆われたドローンをボールに見立て、空中にある輪っかのゴールに入れる。両サイドにゴールがありサッカーのように点数を競う。
同館の畠隆介常務が日本ドローンサッカー埼玉支部の代表を務めており、旅館での新たな過ごし方の一つとして年数回宿泊客を対象に体験を行っている。
次回は今年の年末年始(12月29日~1月3日)に宿泊者を対象に行う。料金は1回(説明や飛行体験で約10分)500円。飛行はドローンサッカーにおけるストライカー(ゴールをくぐる)体験。受付はフロントまたは会場。
なお、同館では来年4~6月まで、福島県とJRグループで展開する福島県大型観光キャンペーン(福島DC)期間中にも体験を予定している。
2025年12月1日(月) 配信

2025年の観光業界を振り返ってみると、大きなイベントとしては、4月13日~10月13日まで184日間開催された「大阪・関西万博」が挙げられる。沖縄県の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」も7月25日の開園前から話題をさらった。しかし、残念ながら私は万博にもジャングリア沖縄にも訪れていない。その大きな要因の一つに、酷暑があった。
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夏の旅行には「緯度+標高」の高い地が最適であるが、今夏はそれだけでは十分条件足りえず、時期も秋に近づけて、北海道の大雪山周辺で休暇を過ごした。宿泊した層雲閣グランドホテルはオールインクルーシブ制を採用しており、ラウンジにはワインや生ビール、チーズなどの軽食も備えてあった。9月なのに薪ストーブにあたりながらワインに酔い、静かに滞在するという、理想的な晩夏から初秋の時期を過ごした。
高原リゾートホテルや山岳リゾート、山の秘湯宿などへの注目度はさらに高まるだろう。長期滞在を想定したラウンジやロビー、温泉などの空間や、多彩な体験プログラムを備えることにより、避暑地を目指す多くの観光客で賑わうはずだ。
クマによる被害が続出し、悩まされた年でもあった。政府は11月14日に「クマ被害対策パッケージ」を発表。観光庁の村田茂樹長官は「観光客の安全確保に向けた地域の取り組みを支援していく」方針を示した。安心して宿泊し、露天風呂を楽しめる環境整備へ、防護柵の設置などの対策も急がれる。
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そして、ここにきて中国の訪日自粛要請である。「またもや」という感想である。人的交流すら、繰り返し政治利用される“チャイナリスク”に対しても、泰然自若としていたい。
コロナ禍もそうだったが、困ったときに頼りになるのは、やはり日本人旅行者である。改めて国内旅行市場における内需強化の重要性が浮かび上がってくる。
人口減少時代にある日本は、地方活性化までも外国人旅行者の力を借りるような、経済的利点に重きを置いた観光政策が目立っている。しかしながら、大都市部ではオーバーツーリズムの問題が年々深刻化し、地方への誘客は2次交通の難しさもあり、簡単にはいかない。
日本を訪れる訪日外国人旅行者数は、今年は約4500万人規模に到達する勢いだ。一方、日本人の海外旅行者数は1500万人ほどで、3分の1に過ぎず、外交で重要な双方向交流は均衡していない。
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現在、国際観光旅客税(出国税)が現行の1000円から3000円への値上げも検討されている。円安に加えて、日本人の海外旅行にも3倍増の税負担を強いることになる。「パスポート」取得費用の大幅引き下げなども議論されているようだが、例えば「日本国籍20代以下は免税」などの特例措置も検討すべきだ。
最近は経済的な理由などにより、修学旅行の参加も難しくなっている。であるならば、とくにこれからの日本を担う若い世代が旅によって自国の深い文化を学び、広く海外を知り、国際感覚を磨く機会を積極的に後押ししていくことも、大きな観光政策の柱ではないか。工業力や農業力、科学技術力、一人ひとりの文化力に磨きをかけ、魅力的な国として存在し続けるならば、自然と日本を訪れる。これこそが真の観光立国の姿だと思う。
(編集長・増田 剛)
2025年12月1日(月)配信
、高井隆光社長(右端).png)
鳥取県は11月20日、豊漁が続く松葉ガニを、大阪市浪速区の通天閣に祀られる幸福の神「ビリケンさん」に奉納した。併せて通天閣観光(高井隆光社長)が企業版ふるさと納税を活用して4年連続で県に寄付したことへの感謝状を贈呈した。
ビリケン像が鎮座する展望台で開いた式典で、県の平井伸治知事は「敬愛するビリケンさんに松葉ガニを奉納することになった。通天閣観光様からは企業版ふるさと納税もたまわり、そのお礼も申し上げたい。山陰を発信する大阪の拠点として支援をいただいている」と謝意を述べ、「大阪の皆様にはぜひ山陰に足を運んでいただきたい。山陰でお待ちしております。ウェルカニー!」と呼び掛けた。
高井社長は「通天閣と鳥取県は新世界・通天閣100周年の2011年ごろからのお付き合い。通天閣を訪れる国内外のお客様がここをきっかけに鳥取へ向かう流れをさらに作りたい。アフター万博で大阪・関西が盛り上がるなか、鳥取県とともに活性化に取り組んでいきたい」と応じ、連携強化への意欲を示した。
通天閣館内には県の観光パンフレットなどを設置する常設コーナーがあるほか、鳥取二十世紀梨など特産品をビリケンさんに奉納する取り組みも続けており、両者は特産品のPRや観光誘客の促進で協力を続けている。
2025年12月1日(月) 配信

旅行新聞新社(石井貞德社長)は12月1日、取材活動などを通じて見聞きした今年の観光業界の取り組みの中から、創意工夫の見られるものを独自に選び、表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025」を選出した。同賞は2021年に創設し、今年が5回目。グランプリは、旅館を核とした革新的な創造事業を展開する「和多屋別荘」(佐賀県)を選んだ。優秀賞には「金太郎温泉」(富山県)と、「山陰花めぐり協議会」(鳥取県、島根県)を選出した。各賞の地域の拠点として歴史や文化、自然などと人を結びつける新たな試みや挑戦を紹介する。

日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025のグランプリに輝いた「和多屋別荘」(小原嘉元社長、佐賀県嬉野市)は、旅館を核とした「次代の嬉野創造」事業に注力している。
“嬉野”が有する独自の文化や経済的な価値を、和多屋別荘社長の小原嘉元氏は「三層構造」に分解。そのうえで旅館が「新たな魅力創出の拠点」として、3つの層を創造的に再融合することによって、ティーツーリズムなど画期的な事業を生み出している。
三層の基礎となる「第一層」では、1300年前から湧出する「嬉野温泉」、500年前から栽培が始まった「うれしの茶」、400年の歴史をもつ「肥前吉田焼」――が独自の共存関係を築き、普遍的な価値を形成する。
その上の「第二層」に、圧倒的優位性がある和多屋別荘の2万坪の豊かな土地、最上層の「第三層」は、これらを活用した事業や商品開発と捉える。
地域に根付いている歴史的伝統文化を背景に、旅館業と不動産業を掛け合わせた、「ホスピタリティ事業×リーシング事業」では、既にさまざまな革新的な事業が創出され、注目を集めている。
コロナ禍の2020年3月には、日本で初めて温泉旅館内に会社を設立。和多屋別荘内にサテライトオフィスを設置し、イノベーションパートナーズ(東京都)をはじめ、24年12月時点でIT企業など6社が入居している。
また、「社員は温泉入りたい放題」などサテライトオフィスの取り組みが話題となり多くの視察を受けるなかで、スタートアップ支援の必要性が高まり、22年3月には温泉旅館内にインキュベーション施設を開設した。佐賀県や県外、アジアにおける次世代イノベーションの拠点を目指している。

25年4月には温泉旅館内に日本語学校「ICA国際会話学院 嬉野校」を開学した。高度人材に向けた外国人日本語学校として24年に文部科学省から認可されている。……
2025年11月29日(土)配信

淡路島観光協会(会長=木下学・ホテルニューアワジ社長)は11月11日、兵庫県神戸市の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで、冬の淡路島PRキャンペーン懇談会を開いた。
例年秋に実施している恒例イベントで、今年は過去最多となる約80人の関西メディア関係者などが集まった。
冬の名物となった「3年とらふぐ」や地ビール、地酒、スイーツを振る舞い、食の宝庫・淡路島をアピールした。
3年とらふぐは、島の南端に位置する福良湾で3年かけてじっくり養殖する。鳴門海峡の激しい潮流にもまれることで、2年で出荷する一般的な養殖フグと比べ、身が引き締まり、甘みが強いのが特徴だ。
冒頭あいさつに立った木下会長は「今年4―9月の上半期は昨年を上回る来島者数となり、島内を巡ってもらう周遊の取り組みも成果を上げた」と強調したうえで、「淡路島は引き続き話題が豊富だ。南あわじ市では道の駅うずしおがリニューアルオープンし、洲本市では温泉街と町中を結ぶ自動運転バスの取り組みが進む。大阪・関西万博で賑わったパソナとオランダパビリオンの淡路島移転も進んでいる」と述べた。
懇談会前には、島の最新情報を紹介するセミナーも実施した。セミナーでは、「淡路島カルチャーアテンダント」と呼ばれる英語通訳ガイドの育成に取り組んでいることを報告。今年実施した「島博」によって島内の観光事業者のインバウンド意識が大きく向上し、受け入れの下地が整ったとして、2030年を見据えた本格的なグローバル化を進める方針を示した。
30年は大阪IR開業や神戸空港の国際化が重なる節目の年であり、「世界から選ばれる島」を目指して、戦略を打ち出していくという。
【土橋 孝秀】
2025年11月29日(土)配信
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近畿日本鉄道(近鉄、原恭社長)と近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリングの3社は10月31日、三重県内で記者会見を開き、2026年秋から近鉄名古屋駅―賢島駅間で、上質な車内空間でフランス料理が楽しめるレストラン列車「Les Saveurs 志摩(レ・サヴール・しま)」を運行すると発表した。同社としては初のレストラン列車となる。
【塩野 俊誉】
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「サブール」はフランス語で「味」「風味」の意味。伊勢志摩の多様な食材が織りなす奥深い味わいをイメージしたネーミングとした。
コンセプトは「美食が誘う、優雅な列車旅」。提供する料理は、志摩観光ホテルの樋口宏江総料理長が監修した本格的なコース料理の「フレンチコース」と、近鉄・都ホテルズが監修したフレンチを手軽に楽しめる「フレンチ膳」の2種類を用意。食事やドリンク提供などの車内サービスは、近鉄リテーリングが担当する。
近鉄の原恭社長は「新たな観光列車を開発するにあたり市場調査をしたところ、食をコンセプトにした列車への要望が高いことが分かった。伊勢志摩は古くから『御食つ国』と称される食材の宝庫であり、志摩エリアには高品質な食事を提供する志摩観光ホテルがある。この2つの要素がレストラン列車実現の決め手となった」と開発に至る経緯を説明した。
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「フレンチコース」は、「熊野地鶏のコンフィとあおさのキッシュ」や、伊勢海老・伊勢まだい・ハマグリを使った「海の幸のパピヨット」など、三重県の豊かな自然が育んだ食材を堪能できる本格的なフレンチのコース料理が楽しめる。
「フレンチ膳」は、「三重県産和牛のパルマンティエ風 キャベツのルーロー」や「伊勢あかりのポーク ローストポーク」など、地元食材をふんだんに使用した彩り豊かなフレンチを木箱に詰め込んで提供する。
樋口総料理長は「旅の時間のなかで、地域の食を味わうことをテーマに、五感で楽しめるメニューを考えた」と料理に込めた想いを語った。
列車は4両編成で、「フレンチコース」は4号車、「フレンチ膳」は1、2号車で提供する。3号車はキッチン車となる。座席は、50席で全席指定。4号車が4人席×2卓、2人席×4卓の計16席。1、2号車は、2人席×15卓、1人席×4卓の計34席。1号車には車イススペースも3台分設ける。
外観デザインは、志摩の「海・白砂・太陽」が醸し出すさわやかな開放感を、深みのある青と光を感じる白で表現。青のメタリック塗装やゴールドのラインにより高級感を演出する。
4号車のイスは、革張りの家具調でゆったり寛げるほか、1、2号車は車窓が楽しめるように席を斜め向きに配置。各席は木目調の大きな仕切りでプライベート感をもたせるなど、車内デザインにもこだわる。キッチン車には、限られたスペースで多彩な料理を調理するため、スチームコンベクションオーブンを2台設置。水回りも充実させた。
運行は週6日を予定(季節により週7日の場合あり)。途中、伊勢市・宇治山田・五十鈴川・鳥羽・鵜方駅に停車する。ダイヤは、往路が昼食を想定し、午前11時ごろ近鉄名古屋駅発、午後1時30分ごろ賢島駅着。復路は夕食を想定し、午後4時30分ごろ賢島発、午後7時30分ごろ近鉄名古屋着を予定する。
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