〈観光最前線〉田部井さんの遺志継ぎ宿再開
2019年11月21日(木) 配信
登山家・故田部井淳子さんがオーナーを務めていた、福島県猪苗代町の「沼尻高原ロッジ」が今月、新装オープンした。田部井さんの死後、閉館していたが、芦ノ牧温泉の大川荘が譲り受け、雰囲気はそのままに全面改装した。
福島県・三春町の出身だった田部井さん。晩年は「東北の復興」に力を注いでいた。その遺志を受け継ぎ、愛用の登山靴やエベレスト登頂時の写真を館内で展示する。
ロッジは磐梯朝日国立公園内にあり、安達太良山や磐梯山、猪苗代湖など、豊かな自然に囲まれている。毎分1万3400㍑も湧き出る温泉は、肌触りの良い硫黄泉だ。
夜はラウンジにワインやウイスキーが並ぶ。来館者が自由に楽しみながら、語らえる場にする。地元会津の食材を生かした料理も楽しみだ。
【鈴木 克範】