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柄と柄のデザインで埋め尽くされた客室、屋上に巨大キノコ――。 ブッキングと増田セバスチャン氏のコラボ施設、一般公開決定

2019年11月12日
編集部:平綿 裕一

2019年11月12日(火) 配信

増田氏がデザインなどを解説

 すべてが柄と柄のデザインで埋め尽くされた客室、屋上に巨大キノコ――。世界に誇る日本のポップカルチャー「カワイイ文化」の第一人者・増田セバスチャン氏とブッキング・ドットコムがコラボレーションした宿泊施設で11月16―17日、一般公開することが決まった。11月12日の「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」先行内覧会で発表された。

 すでに宿泊予約を世界同時、先着順で行っていたが、「数分足らずで埋まった」(同社)という。反響の多さから、より多くの人に体験してもらおうと一般公開に至った。

 一般公開は11月16日(土)、17日(日)の2日間限定で行われる。それぞれ正午から午後5時まで、15分刻み20枠を用意。2日間で計240人が内覧できるようにした。事前予約が必須で、各枠先着6人まで。定員に達し次第、受付を終了する。

 予約はすでに始まっており、定員が残りわずかの時間帯も出てきた(12日午後4時現在)。予約は下記から。

柄と柄の組み合わせで表現

客室内のようす。(左から)増田セバスチャン氏、ジャスティン・リム氏。中央のクマの置物は、折り紙から着想を得た

 11月13日には実際の宿泊が始まる。これに先立ち、11月12日に今回のコラボ施設「KAWAII Japanese Room – Addicted to TOKYO」の先行内覧会が開かれた。同施設は、アパートメントホテル「MIMARU東京 赤坂」の一室を改装したもの。

 当日は増田氏が登壇。デザインに関し「日本の和とカワイイとで、時代をアップデートできるようなものとして柄と柄を考えた」と説明した。

 「日本は『ハレとケ』の文化がある。日本人は古来、この日常の中に非日常を作ることが上手かった」とし、豪華絢爛なハレの文化のイメージを柄と柄の組み合わせで表現した。

ベッドの上に掛けられているオブジェが増田氏の作品。掛布団は、裏側まで柄と柄でデザインされている

 各種柄には一目で分からないが、ブッキング・ドットコムの文字を組み込むといった細かな仕組みも取り入れている。部屋のなかの照明やクマの置物、屏風などは、折り紙から着想を得ているという。

 客室には、増田氏の作品「カラフルリベリオン(色彩の反抗)」も展示され、「作品とともに泊まれることも魅力」と話した。

 増田氏は、「2020年に東京五輪もあり、外国人旅行者がたくさんいらっしゃるなか、飽きさせないためにも日本らしさを追求した。海外のホテルではない、日本ならではの経験ができる」と自信をみせた。

 増田氏自身、宿泊施設とコラボするのは初めてという。今後も機会があれば取り組みを進めたいと語った。

屋上にある巨大キノコーー。夜にはライトアップも

 このほか、屋上には巨大なキノコを設置している。東京の高層ビル群の一部として作った。近代的な建物に囲まれるなか、リラックスできるスペースに仕上げたという。夜はライトアップされ、屋上は独特な雰囲気を醸し出す。

 ブッキング・ドットコムはこれまで、チョコレートハウス(フランス)やアボカドのカタチをした宿泊施設(オーストラリア)など、世界中でさまざまな施設を提供してきた。

 北アジア地域統括リージョナルマネージャーのジャスティン・リム氏は内覧会で、「我われは世界各地でこのような企画をしてきたが、初めて東京で行える。ここ東京の中心で、唯一無二の特別な体験を楽しんでほしい」とあいさつした。

 同企画は世界から注目されている。今回の13~14日の3組限定の宿泊で、日本人が1組、残り2組は海外からの予約だという。

 施設などについては下記から。

「KAWAII」テーマ 特別な宿泊施設を限定提供 増田セバスチャン氏とコラボ ブッキング・ドットコム

増田セバスチャン氏

増田セバスチャン氏

  アーティスト、 アートディレクター。1970年生まれ。90年代より演劇・現代美術の世界で活動をはじめる。1995年より原宿に活動拠点を持ち、一貫した独特な色彩感覚からアート、ファッション、エンターテインメントに渡り作品を制作。

 日本のKAWAII 文化を牽引する第一人者としても知られ、 2011年きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」MV美術、2015年「KAWAII MONSTER CAFE」プロデュースなど、世界にKAWAII文化が知られるきっかけを作った。

 2014年にニューヨークで個展「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」を開催。2017年度文化庁文化交流使としてオランダ、南アフリカ、アンゴラ、ボリビア、ブラジル、アメリカ各地で講演、ワークショップ、作品制作を行う。

  2020年に向けた参加型アートプロジェクト「TIME AFTER TIME CAPSULE」を世界各地で展開中。世の中に存在するすべての事象をマテリアルとして作品を創造しつづける。 平成29年度文化庁文化交流使、京都造形芸術大学客員教授、ニューヨーク大学客員研究員。

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