test

飛騨の良縁成就を願う冬祭り 「三寺まいり」が1月15日開催

2019年1月10日
編集部:長谷川 貴人

2019年1月10日(木) 配信 

三寺まいり「千本ろうそく」

岐阜県飛騨市では、毎年1月15日に冬祭り「三寺(さんてら)まいり」が行われる。会場となる飛騨古川の市街地を、たくさんの和ろうそくなどの光で町中を照らし、幻想的な雰囲気のなか恋のご利益を願う多くの人でにぎわう。

“良縁成就のお参り”として知られる「三寺まいり」

 「三寺まいり」は、飛騨市に200年以上も受け継がれてきた伝統行事。宗祖・親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご遺徳を偲び、命日の前夜1月15日に界隈の円光寺や真宗寺、本光寺の3つの寺を巡拝し、独経・説法を受けたことが始まりとされている。

 明治・大正時代には、野麦峠を越えて信州の糸引き工場に出稼ぎに行った娘らが正月の帰省時に晴れ着姿で瀬戸川べりを巡拝し、男女の出会いの場となったことから、いつしか「恋愛成就のお参り」として知られるようになった。

 新春年明けの15日には、お参りに訪れる人でにぎわい、和服姿の女性らの華やぎと和ろうそくの幻想的な灯りが町を包み込む。

「三寺まいり」を美しく灯す、老舗の手作りろうそく

三嶋和ろうそく店

 「三寺まいり」は、飛騨古川の市街地各所に設置される高さ2㍍もの「大雪像ろうそく」や、瀬戸川沿いに女性らにより灯され恋愛成就を祈る「千本ろうそく」が町中に灯り、幻想的な雰囲気を醸し出す、飛騨の冬の風物詩。とくに3つの寺に奉納された重さ13㌔の和ろうそくは、市内の老舗「三嶋和ろうそく店」の製作で、日本全国でも10店あまりとなった和ろうそく店の中でも、すべて手作りなのはここだけと言われている。

飛騨グルメや晴れ着貸出のほか、楽しみも盛り沢山

 三寺まいりのもう1つの醍醐味、食と特産品の屋台がならぶ「門前市」も毎年大にぎわい。岩魚の塩焼きや鶏ちゃんから揚げ、飛騨牛串焼きなど地元食材を使った郷土色満載のグルメが目白押しだ。

 今回は地元フレンチの名店「ビストロ・シェ・ボア」が飛騨牛カレー、生産から販売まで6次産業化を進める「蔵樹LABO」からは「野菜スープ」で初出展。加えて昨年に引き続き、米・食味分析鑑定コンクール国際大会で金賞を受賞したお米の試食ブースを設ける。

 また、女性には晴れ着のレンタルを利用し、着物でのお参りも楽しめる。

200年以上続く伝統行事「三寺まいり」概要

催事名:「三寺まいり」(さんてらまいり)

期日:2019年1月15日(火)

会場:岐阜県飛騨市古川町市街地

スケジュール:※天候などにより、多少変更が出る場合もあり

正午00:00~午後9:00 門前市(まつり広場)

 昼から開催。岩魚の塩焼きや五平餅、飛騨牛の串焼きやカレーなど、飛騨ならではの味を堪能できる。

午後1:00~同8:00 飛騨古川着物ウォーク(着物レンタル)

 着物姿で三寺まいりを楽しんでみては。15日限定で着物レンタルを実施。料金は1人3千円(税込)。

午後4:00 点灯式(まつり広場)

 まつり広場にある大きな雪像ろうそくに火が灯され、三寺まいりの開始を告げる。幻想的な一夜の始まり。

午後4:00~同9:00 雪像ろうそくの点灯(古川市街地)

 高さ2㍍の迫力ある雪のろうそくが、目抜き通りに立ち並ぶ。雪と炎が彩る古い町並みは、この日だけの特別な装いになる。

午後4:00~同9:00 千本ろうそく(瀬戸川沿い)

 白いろうそくは願いを込めて、赤いろうそくは願いが成就したお礼参りとして火を灯す。千の想いが炎となって、雪の瀬戸川をやさしく照らす。

午後4:00~同9:00 祈願とうろう流し(瀬戸川沿い)

 祈願成就を願い、瀬戸川を静かにとうろうが流れる。川面をゆらめくとうろうの灯りが幻想的な世界を作り出す。

問い合わせ:(一社)飛騨市観光協会 tel:0577-74-1192

 または、岐阜県飛騨市観光課 tel:0577-73-2211

公式ホームページ:

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。