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40年ぶりの大型投資 館名表記変え新たな船出 みなかみホテルジュラク

2018年11月1日
編集部:平綿 裕一

2018年11月1日(木) 配信 

暖炉ラウンジ

 1956年に創業の群馬県・水上温泉にある水上ホテル聚楽は10月4日、耐震改修と老朽化対策を行った一連の大幅リニューアルを終え、グランドオープンした。約40年ぶりの大型投資となった。みなかみの豊かな自然との一体感を醸し出し、ぬくもりある暖炉ラウンジや利根川の流れを見下ろすテラスなどを新設した。グランドオープンに合わせて館名を「みなかみホテルジュラク」へと表記・ロゴを変え、新たな船出を迎えた。

【平綿 裕一】

新設したテラス

 1階の暖炉ラウンジは山小屋のような温かな趣き。薪がはぜる音や木のぬくもりが心を落ち着かせてくれる。「上階の客室を無くして、天井を広くとった」(担当者)と開放感がある。暖炉ラウンジの奥には、利根川の水の音を聞きながらゆったりと過ごせるテラスも新設した。

 暖炉ラウンジでは、キャンドルナイトを行う。電気キャンドルに客が描いた絵をかぶせて飾る。ラウンジの明かりを落としたなかでキャンドルの光を灯し、客と一緒に1つの空間を作り上げる考えだ。

 50年近く作り続け、大人気となった食パンは新たな工房で作る。「じゅらく食パン工房」に改名し、工房内を拡張した。食パンは地域の人も買うことができる。ただ、毎朝5時から120個ほど焼いても午前中で売り切れるほど。「奥利根の清流とこだわりの素材」が味の秘訣だという。

みずのねツインテラス付

 客室は、全客室の約3分の1となる36室を改装した。「みずのね」と名付けた和モダンな客室は、テラス付きなど8タイプある。洋か和洋タイプで定員は2―6人。これまでファミリー層が中心だったが、若年層の取り込みも力を入れる。

 アメニティはMIKIMOTOコスメ(メイク落とし・洗顔フォーム・ローション・乳液)を用意するなど充実させた。各客室には手挽きのコーヒーミルから豆までを取りそろえており、本格的な味を楽しめるようにしている。

 屋上には、これまでレストランだった場所を一新し、「水のテラス」を造った。利根川のせせらぎをコンセプトに、みなかみの自然をイメージしたスポットに仕上げた。天気がよければ谷川岳を望むことができる。

 このほか、チェックインを行う「こぼれび」ラウンジや、地元の作家の作品を売り出す土産コーナーなどを改修した。こぼれびでは、日替わりでギターとサックスの生ライブを実施している。

ライブ感あふれるKAWATONE

 一方、同日には完成式典と内覧会が行われた。式典会場は今年4月にリニューアルオープンしたビュッフェダイニングKAWATONE。目の前で調理し、ライブ感と出来立ての料理を食べてもらうスタイルが最大の売り。加藤治社長は「このタイプのレストランはまだまだ業界では少ない」と自信をみせた。

 一連のリニューアルは1年以上の会議を経て、今年1月から10月まで約9カ月間工事が続いた。「国内有数の大型観光ホテルとして開業して以来、50年以上愛されてきた。今回の全面改修を経て、新たなホテルに生まれ変わった」と加藤社長はグランドオープンを喜んだ。

 なお、来年度からは福島県・飯坂温泉にある飯坂ホテル聚楽のリニュールに着手する見通し。

新たなロゴ

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