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障害者に快適な民泊体験を (Airbnb)

2018年4月13日
編集部:謝 谷楓

2018年4月13日(金) 配信

Airbnbが、障害者の快適な民泊体験に注力している。東京五輪を見据え、受入体制の充実にも寄与する

Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、独自の検索フィルター機能を新たに導入した。目的は、障害を持つユーザーに対するサポートを手厚くすること。入室時や物件内の移動、バスルーム、駐車場などに関する21の項目を用意し、個々のハンディキャップに対応する民泊物件が見つけやすくなった。

 21項目、いずれかに対応する物件数について、同社の公共政策報道担当者は「リスティング(物件)数は常に変動しており、正確な数を確定することは難しい」と回答した。対応物件の増減はホスト次第だが、細かい検索フィルターを設けることでホストの意識向上をはかることも可能だ。

 すでに国内物件にも対応している。平昌冬期パラリンピック(韓国)開催時には、国際パラリンピック委員会(IPC)とも意見交換を行ったという同社。2年後に差し迫った東京オリンピック・パラリンピックの受入体制充実にも寄与することとなりそうだ。

 対応物件は随時更新され、パソコンブラウザとスマートフォン端末用アプリ双方から調べられる。試しに、パソコンブラウザ(ウェブサイト)より地域を「東京都」と選択したうえで、「宿泊先」→「フィルター」→「バリアフリー設備(設備を選ぶ)」と進み、「バスチェア付きのお風呂」にチェックを付けると「268件の宿泊先がニーズに対応し、予約可能です」という表示になった。「車イスに移乗できる高さのベッド」と追加するとその数は93件、さらに「車イスから移乗できる高さのトイレ」と3つのフィルターを掛けると76件が予約可能の表示になった。

 エアビーアンドビーが取り扱う東京都内の物件数は約2万1200件(18年2月1日時点、アクティブリスティング数)。これを母数にすると、現在、エアビーアンドビーが仲介する東京都内の物件のうち、「バスチェア付きのお風呂」があると判明している物件数は少なくとも268件(1・3%)あることになる。

 2年後の大イベントに向け、さらなる増加を期待したい。なお、「予約可能」とあるため、ヒット件数=物件数ではないことと、フィルター機能を利用していないホストがいる可能性も高いことを、念のため書き添えておく。フィルター項目は以下の通り。※の2項目は同社報道資料にのみ記載。

段差のないバリアフリー対応、間口の広い出入り口、玄関アプローチに照明あり、玄関アプローチが平坦、広い廊下幅(廊下の幅は90㌢以上)、エレベーターあり、段差のないアクセス(寝室)、車イスに移乗できる高さのベッド、幅の広い間口(寝室)、寝室に広いスペースあり、段差のないアクセス、車イスで入れるシャワー、車イスから移乗できる高さのトイレ、幅の広い間口(バスルーム)、バスチェア付きのお風呂、シャワーとトイレに広いスペースあり、※手すり付きのシャワーとトイレ、※手持ち式シャワーヘッド、段差のないアクセス(共有エリア)、幅の広い通路(共有エリア)、車イスマークの駐車場(市が認可した障害者専用駐車場、または幅2・4㍍以上の駐車スペース)

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