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エボラブルアジアの1Q決算 営業・経営利益減少へ 原価上昇などが原因か

2018年2月16日
編集部:謝 谷楓

2018年2月16日(金) 配信

【表1】オンライン旅行とそれ以外の事業売上高、全体の売上高の比較(エボラブルアジア16年、17年9月期1Q)※クリックで拡大

エボラブルアジアが2月14日(水)に発表した2018年9月期第1四半期(10~12月)の決算説明によると、売上高が前年同期比33・6%増の16億681万円、経営利益は同57・0%減の8660万円だった。主力事業のオンライン旅行の売上高は9億8276万円。全体の6割を占めた。

 17年9月期1Qと比べ、売上高は増加したが、営業利益(55・9%減)と経常利益ともに前期と比べマイナスとなっている。営業利益については、売上原価の上昇と、広告宣伝費の増加が原因と見られる。売上原価は約に2倍に、広告宣伝費を含む損益計算書の「販売費及び一般管理費」項目を見ると、前期と比べ1・4倍の増加となっている。営業外収益も昨年の2分の1に落ち込んだ。

 東証一部への市場変更後(17年3月)、一般ユーザー向けサービスの強化を進めてきた。国内航空券に強みを持つオンライン手配サイト「エアトリ(AirTrip)」は、CM展開を進めるなど、露出にも積極的。個人旅行化が進むなか、さらなる成長が期待される。

 一方、同社の売上高に占めるオンライン旅行事業の割合は低くなりつつある。12年から開始したITオフショア開発事業が堅調で、売上高はオンライン旅行事業の半分に迫る勢いをみせる(17年9月期)。新たに力を入れる投資事業でも成果が出始めている。昨年8月には、出資先のシステム開発企業(かんざし、林垣恵太代表)の株式を、1億円で売却した。

【表2】オンライン旅行とそれ以外の事業売上高、全体の売上高の比較(エボラブルアジア、16年、17年9月期)※クリックで拡大

 ITオフショア開発とは、日本で受注したソフトウェアなどの開発を海外現地で行う事業のこと。国内エンジニアが架け橋となって開発をサポートし、低コストでも質の高い成果を期待できる。同社ではベトナムに現地法人(子会社)を立ち上げ、国内IT大手から仕事を請け負う。スマートフォンアプリ向けゲームを開発するなど、実績を重ねてきた。

 投資事業については、17年9月期から決算書の報告セグメントに当該項目を追加。売上高は2億円ほどで、計29社に対し総計13億円の投資を行っており、将来のリターンを狙う。

 主に、ITオフショアと投資事業の売上高は約17億円(17年9月期)。前期と比べ6億円の増加で、全体に占める割合も2㌽以上のプラスとなっている【表2参照】。18年9月期1Qでは、全体の約4割を占めるまでに至った。

 同社今期(18年9月期)の目標は、それぞれ700億円(取扱高)、70億円(売上高)、15億円(営業利益)。各々前期と比べ20~70%の増加を見込む。

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