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HIS、日本酒の輸出で業務提携 生産者を支え地域創生につなげるPJ第2弾

2020年10月8日
編集部:木下 裕斗

2020年10月8日(木) 配信

輸出する「竹泉KEG DRAFT Nigori Sparkling」

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)はこのほど、クリップクリエイティブ(渡邉大代表、兵庫県明石市)と、日本酒の海外販路開拓に関わる業務提携に向けた基本合意を締結した。

 HISは2020年6月29日から、食に関わる生産者をはじめ自治体や1次産業事業者を支え、地域創生につなげる「HIS FOOD PROJECT」を始動している。第1弾では「お茶」を取り上げ、緑茶の魅力や楽しみ方を国内外に紹介した。第2弾では日本の伝統文化のひとつでもある「日本酒」に焦点を当てる。

 日本酒の国内出荷量は近年減少傾向に推移しており、ピーク時の3分の1まで減少している。一方、輸出は数量・額ともに増加傾向に推移しており、19年には総額234億円と、ここ10年で約3倍に伸びた。

 日本食ブームなどを背景に世界69カ国に輸出された。このうち、アメリカと中国、韓国、台湾、香港への輸出量は全体の約7割を占める。輸出が増える一方で、海外では日本酒が正しく管理されていないケースもあり、同社は本来の日本酒の魅力が伝わっていないという課題に注目した。

 そこで、日本酒の酸化と紫外線による変化を防ぎ、長時間しぼりたての風味やフレッシュ感をそのまま維持し提供できる仕組みの特許を持つクリップクリエイティブと業務提携。同社が展開する「KEG DRAFT SAKE」を、HISの海外ネットワークを活用することで、世界中のより多くの人に作りたての味を提供することができるようになる。

 HISは始めに、イギリスとドイツのほかとシンガポールを戦略的な市場と捉え、現地のホテルやレストランに営業する。10月には元禄時代より続く老舗酒蔵である田治米合名会社の「竹泉 KEG DRAFT Nigori Sparkling」を試験的に提供できる環境を整える。同日本酒は通常、流通が難しいというスパークリングの生酒で、KEG DRAFTに合わせた酒造りをしている。最終的には、HISのすべての海外拠点からの日本酒配達を目指す。

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