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上質な食事を屋形船で (船清)

2020年6月25日
編集部:木下 裕斗

2020年6月25日(木) 配信

船清が運航する屋形船「牛若丸」

 船清(東京都品川区)は、隅田川以外で初めて屋形船の営業を始めた。一期一会をキーワードに、利用客とスタッフ間をはじめ、利用客同士のコミュニケーション促進に力を入れている。

 同社の乗船場は東京都品川区に位置する。最寄り駅のJR品川駅からは徒歩15分ほど。乗船場は同社専用のため、長時間の停泊が可能。これによって大人数の団体客にも対応できる。受付や待合所などは和をモチーフした造りが特徴だ。

 船は午後6時ごろに出港する。東京都・お台場にあるレインボーブリッジの下を通り、隅田川を北上。船頭は途中の勝どき橋や、浅草寺などの観光名所の近くを通過する際、各スポットの魅力を紹介する。

船の窓から見る隅田川の景色

 東京スカイツリーの脇に到着したときには、船を停泊させる。利用客は15分ほど船の屋根に上がり、景色を楽しめる。

デッキからの眺め

 その後、来た道を戻り、お台場の海岸から100㍍ほどの場所まで進行する。ここでは、フジテレビや、お台場海浜公園などを、船ならではの海面に近い角度から楽しめる。5分間の停泊時間のほか、前後10分ほどでは屋根の上が開放される。

 料理にも力を入れている。天ぷらなどの調理を船長が行う。このため、従業員には約5年、調理の修業期間を設けている。また、肉料理など鮮度を維持しやすい料理は、調理のみ行う料理人が用意する。

提供する料理の一例

 利用客からは「『屋形船で、こんなに質の高い料理が食べられると思わなかった』などの声が届く」(伊東女将)と自信を見せる。

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