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NAA、大幅な減収減益 震災以来8年ぶり

2020年5月29日
編集部:木下 裕斗

2020年5月29日(金) 配信

田村社長。新型コロナウイルスの影響で減収減益となった

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)がこのほど発表した2019年度連結決算(19年4~20年3月)によると、営業収益は同5・0%減の2371億4500万円、営業利益は同27・0%減の407億6700万円、経常利益は同27・0%減の391億4600万円、当期純利益は前年同期比31・7%減の244億2300万円だった。すべての段階で減収減益となったのは東日本大震災発生時の11年度決算以来で、8年ぶり。

 東京オリンピックに向けた施設改修費用や、2~3月に新型コロナウイルスの感染拡大で旅客数が大幅に減少したことなどが影響した。

 営業収益のうち、空港使用料は微増。国内線が新規就航と増便で発着回数が増加し、増収となった。旅客施設使用料収入と物販・飲食収入、構内営業料は減収。新型コロナウイルスによる旅客数の減少が影響した。

 なお、21年3月期連結業績予想の策定は見送った。田村社長は「世界各国の日本に対する渡航制限や自粛状況などの見通しが不透明であり、合理的に算定することは困難」と説明。

 同社は予想可能になった時点で公表する。

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