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ふっこう割、長野と茨城、東京で販売開始 宮城や群馬など6県で年内に売り出す見通し

2019年12月24日
編集部:平綿 裕一

2019年12月24日(火) 配信

ふっこう割が続々と

 

 台風15、19号で落ち込んだ観光需要を盛り上げようと、ふっこう割が続々とはじまっている。災害救助法適用地域になった市町村がある14都県中、12月24日時点で、3都県でふっこう割商品が販売され、6県で年内に提供を始める見通しだということが取材で分かった。各自治体で開始日や宿泊対象期間、割引額などが異なる。

 長野は12月17日、茨城は23日、東京は24日に、各旅行会社から順次販売が始まった。宮城、福島、栃木、群馬、千葉、神奈川の6県でも年内に商品の提供が開始される見通し。また、岩手と埼玉、新潟、山梨は1月中、静岡は2月中に販売開始の見込み。

 千葉県では、被害状況などで県内を2つの地域に分け、それぞれで割引対象額を設定した。被害が大きかった地域(県全域のうち約78%のエリア)では5000円、それ以外は2000円とした。

 5千円以上の宿泊旅行商品が対象(5千円未満は対象外)となり、商品の料金設定によっては、実質ゼロ円での購入もあり得えるなど、お得な商品展開が行われる見通しだ。

 東京都は24日から販売を始めた。1人1泊あたり(6000千円以上の宿泊及び宿泊を伴う旅行)で、5000円割り引く。国内向けの対象地域は多摩地域と、島しょ地域となる。インバウンドの場合は、対象エリアを都内全域とする。

 茨城県では12月23日、OTAのYahooトラベルからふっこう割商品が売り出された。12月26日からは、るるぶトラベルとdトラベル(docomo)で販売開始の見通し。ふっこう割対象期間は3月14日に泊まる分までを予定。

 なお、ふっこう割は被災地における1泊以上の旅行・宿泊商品の料金を、一人一泊当たり最大5千円を支援するもの。

 ふっこう割商品の提供の大まかな流れは、県がふっこう割事業を委託した事務局に、旅行会社などから商品を申請してもらい、事務局から許可が下りれば、割引商品として売り出されるというもの。

 ◇

各県のふっこう割の進捗状況などは次の通り。

岩手県:

 1月中旬に旅行会社などから、商品の申請を受け付ける見通し。宿泊対象期間は1月中旬・下旬以降、3月中旬までの予定。割引額は、1万円以上が5千円、5千円から1万円未満で3千円、3千円から5千円未満で1千円を予定している。

宮城県:

 12月27日からふっこう割商品が販売される。宿泊対象期間は1月5日から3月13日まで。日本人は1室2人以上が対象。割引額は、1万円以上が5千円、6千円から1万円未満で3千円、2千円から6千円未満で1千円、2千円未満は対象外となる。

福島県:

 早ければ年内から商品が販売される見通し。宿泊対象期間は2月29日までとする。割引額は1人1泊につき6千円以上(旅行商品に組み込まれた宿泊代金の金額)で、一律で5000円を割り引く。

茨城県:

 ふっこう割対象商品が12月23日、OTAのYahooトラベルから売り出された。るるぶトラベルとdトラベル(docomo)で12月26日から販売開始の見通し。ふっこう割対象期間は3月14日に泊まる分までを予定。

 このほか、旅行会社の店頭販売や宿泊施設への直接予約についても、順次販売開始を予定している。旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引く。6千円未満は対象外。

栃木県:

 宿泊期間は1月10日から3月7日まで。予約開始日は12月下旬を想定している。旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引く。6千円未満は対象外。

 販売元は、国内OTAがヤフートラベル、るるぶトラベル、dトラベル(docomo)など。国外OTAはトリップドットコムグループとする。このほか、国内旅行会社は後日発表する。

群馬県:

 宿泊対象期間は1月6日から3月15日までを想定している。12月26日から、商品が売り出されるよう最終の調整に入っている。

 旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引き、6千円未満は対象外と、割引額は決定した。

埼玉県:

 1月上旬の商品販売開始を想定している。宿泊対象期間は1月上旬から2月末までの見通し。旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引き、6千円未満は対象外など、他県と同等の割引額にする考え。正式な発表は来年1月6日を予定している。

千葉県:

 宿泊対象期間は1月8日から2月29日まで。年内から商品が各旅行会社やOTAから販売される見通し。

 千葉県では、被害状況などで県内を2つの地域に分け、それぞれで割引対象額を設定。被害が大きかった地域(県全域のうち約78%のエリア)では5000円、それ以外は2000円とした。

 5千円以上の宿泊旅行商品が対象(5000円未満は対象外)となり、商品の料金設定によっては、実質ゼロ円での購入もあり得え、お得な商品展開が行われる見通しだ。

東京都:

 宿泊対象期間は12月24日から2月29日まで。24日から各社で販売が始まった。計18社から順時売り出される。1人1泊あたり(6000千円以上の宿泊及び宿泊を伴う旅行)で、5000円割り引く。

 国内向けの対象地域は多摩地域と、島しょ地域となる。 訪日客は東京都内が対象となる。

神奈川県:

 宿泊対象期間は12月下旬から20年2月末日まで。年内に商品発売の見通し。同県は、年末年始も宿泊対象期間としている。被害が大きかった箱根町なども対象エリアとなっている。25日に詳細を発表。

 旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引き、6千円未満は対象外。

新潟県:

 宿泊対象期間は1月8日から、3月14日までを想定。県としては商品を1月上旬から販売したいとした。旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引き、6千円未満は対象外(調整中)。

山梨県:

 1月中旬に具体的な内容が発表される見通し。旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引き、6千円未満は対象外(調整中)。

長野県:

 旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引くふっこう割商品が17日から順次発売を始めた。

 23日時点で、エイチ・アイ・エス(HIS)と日本旅行と近畿日本ツーリスト、クラブツーリズム、JTB、じゃらん、読売旅行と、OTAの楽天トラベル、yahoo!トラベル、るるぶトラベルで売り出されている。店頭販売は日本旅行のみ。

 宿泊対象期間は各旅行会社の販売開始日から、来年3月中旬まで。財源が無くなり次第、終了となる。12月28日から20年1月4日の年末年始は対象外。

静岡県:

 宿泊対象期間は2月から3月を想定している。県下の伊豆の国市と、函南町で適用し、同時に販売を開始する見通し。

 旅行・宿泊代金が1万円以上で5千円、6千円以上1万円未満で3千円を割り引き、6千円未満は対象外(調整中)。

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