富士レークホテル 仏料理提供を本格化 レストラン「プルミエ」が開業
2019年6月13日(木) 配信

山梨県・富士河口湖町の「富士レークホテル」(井出泰済社長)では、昨年8月から地元食材を取り入れたフランス料理の提供を開始した。
半年のトライアル期間を経て、レストランエリアと厨房エリアの改装工事を終え、今年2月9日にフランス料理レストラン「PREMIER(プルミエ)」をリニューアルオープンした。昼は河口湖の絶景を眺めながら、夜は河口湖畔の夜景を楽しみながら、伝統的フランス料理の巨匠、ダニエル・パケ氏による本格フランス料理を堪能することができる。

プルミエの収容人数は最大40人。フランス伝統の調理方法を基本とし、「手間暇をかける」ことを厭わず、なおかつ「出来立て」料理の提供にこだわるという。
食材については「地産地消」も心掛け、地域で採れる産物をできる限り取り入れる。料理に合わせるワインは、本場フランスワインに加え、甲州ワインも用意し、客の要望に応じながら料理とワインのマリアージュを楽しんでもらう。

富士山麓の食材、沼津港の魚介類を使用した料理や毎朝作るホテルメイドのパン、シェフ特製デザートと細部までこだわったクラシックなフランス料理コースを提供する。宿泊客だけでなく、外来の食事の予約も受け付ける。火曜定休でそれ以外の毎日、ランチコース料理3500円から、ディナーコース同7千円から(別途消費税+サービス料10%)。ディナーコースは完全予約制になる。
フランス人シェフのダニエル・パケ氏(現在69歳)はフランス・ブレス地方生まれ。パリの「ホテルプラザ・アテネ」などで経験を積み、日本では、東京「マキシム・ド・パリ」総料理長や、ホテル椿山荘東京「カメリア」料理長などを歴任。昨年5月に富士レークホテルのフランス料理シェフに就任した。

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プルミエのリニューアルオープンを記念して、6月10日にマスコミ関係者や地元の観光業者などを招き、プルミエのお披露目会を開いた。当日はシェフが腕によりをかけて用意した「カクテルパーティー・メニュー」が振る舞われ、参加者は舌鼓を打った。
本格フランス料理の導入について、井出社長は「プルミエはフランス語で『最初』や『一番』という意味で、当店では富士五湖ナンバーワンのフランス料理レストランを目指している」と力を込める。
さらに、「ここ5年ほど、とくに河口湖エリアにおいては、観光客の量的な受入体制は整いつつあるが、今後は観光地として長い目で見た場合、やはり質の高さが重要だと感じている。私どもが投じる一石により、ちょうど湖に投げた石が波紋を広げ、やがて地域全体に波及していくような効果が出ることを期待している」と語った。