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HTB、家庭用ロボット”テルボ”販売へ 独居高齢者との会話や見守りを

2019年4月16日
編集部:平綿 裕一

2019年4月16日(火) 配信 

テルボで独居高齢者との会話を

ハウステンボス(HTB、澤田秀雄社長)は4月16日(火)に、民間事業者らと共同開発したコミュニケーションロボット「TELLBO(テルボ)」の商品発表会を開いた。HTBの家庭向けロボット第1弾として、5月31日から販売を開始する見通し。開発期間は5年を費やした。目標販売台数は初年度に2500台とする。

 ターゲットは75歳以上の高齢者。独居高齢者が増えているなか、仕事や距離の問題ですぐに会えない家族が、テルボを通して会話や見守りができるようにした。澤田氏は同日の会見で、「(ロボット事業を)数百億、数千億円規模にしていきたい」と意気込みを語った。

 テルボは簡単・安心・可愛いがキーコンセプトとなる。SIMカードを内蔵しており、電源を入れればすぐにスマートフォンの回線に接続できる。テルボに向かってメッセージを話せば、音声認識をして登録済みのスマホに情報が送信される。スマホからの返信時には、音声・文字入力でメッセージを出すことができる。

 ドアにセンサーを付けておけば、家族は高齢者が外出したときにその情報を得ることができる。このほかリマインダー機能を内蔵しており、薬の時間や日々の予定などの時間を忘れないよう声を掛けてくれる。

 一方で、機能の充実化が課題だ。HTBの事業開発室武富浩一郎氏は、「テルボは会話ができるものの、動かすことができない。今後は動作を起こせるよう検討していきたい」と述べた。

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