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食文化で外客増加を、KANSAI国際観光YEAR2013(近畿6府県)

2013年2月11日
編集部
説明会のようす
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 近畿6府県首都圏観光連絡協議会は1月30日、東京都千代田区の都道府県会館で観光情報交換会を開き、旅行会社や報道関係者に最新の情報を紹介した。関西全体の話題は、関西広域連合を中心に、今年1年間展開する「KANSAI国際観光YEAR2013」。関西の食文化をテーマに世界に発信し、外国人観光客の増加をはかる。

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 「KANSAI国際観光YEAR2013」は、プロモーション事業として関西広域連合や各自治体、経済団体などが行う海外プロモーションやファムトリップで関西の食をキーワードにした海外観光客誘致活動を実施。また、キャンペーン事業は共通ロゴマークで関西への誘致につながるキャンペーンを実施するほか、空港や駅、ホームページを活用して、食文化や体験できる場の情報を発信する。

 イベントは4月26日―5月6日の「’13食博覧会・大阪」をコア事業に、期間中に関西で実施される食関連イベントを結集し、1年を通じて体験の場を提供する。

 各府県別の情報は、兵庫県が大河ドラマ「八重の桜」の話題で、新島八重の最初の夫・川崎尚之助の故郷を旅するモデルコースを提案。また、神戸市・湊川神社の神幸「楠公武者行列」が5月26日、6年ぶりに開催されることを紹介した。南北朝時代の歴史絵巻を再現するもので、参加者を一般募集している。

 大阪府は南泉州地域を中心に紹介した。とくに、泉佐野市は観光庁が全国で14カ所を選定している訪日外国人旅行者の受入環境整備に係わる地方拠点の1つ。地域全体の魅力は体育の日を中心に、だんじりなど各種の祭が行われることや、海と山の両方を楽しめることをアピールした。

 京都府は、新島八重の夫・新島襄が設立した同志社や夫妻が暮らした旧邸があることなどゆかりが深い。そのゆかり地のなかでも、国の重要文化財に指定されている府庁などを紹介した。

 滋賀県は、3月21日に開館する「ヤンマーミュージアム」を売り込んだ。ヤンマー創業100周年を記念し、創業者・山岡孫吉の出身地の長浜市に設立するもので、建機を動かす体験から船の操縦シュミレーション、自然環境体験のビオトープ、足湯までさまざまな体験ができる施設。教育旅行にも最適だという。

 和歌山県は15年に開創1200年を迎える世界遺産・高野山をPR。2月16日は、港区の高野山東京別院で「高野山カフェ・プチ修行in東京別院」が開かれ、阿字観瞑想などが体験できる。

 さらに奈良県は十一面観音を8体巡り、人生の厄災から救われるという信仰の「八十八面観音巡礼」を紹介。全国に7体ある国宝の十一面観音像のうち、県内にある3体と、重要文化財の十一面観音像5体を巡る。長谷寺東京出張所の小林観秀主事は「十一面観音は、さまざまな表情があり、人間に最も近く、気持ちを汲んでくれる仏様として慕われている。8カ寺が連携し、1泊2日で満足感や達成感を味わっていただくとともに、奈良のコアな部分に自然と入っていけるようにと考えた」と今回の取り組みを説明した。

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