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地域との交流で癒し、スローライフ観光探る (観光振興大会2012in高知)

2012年11月1日
編集部
あいさつする岡村正会頭
あいさつする岡村正会頭

 日本商工会議所(岡村正会頭)は10月25日、高知県高知市の県民文化ホール(オレンジホール)で全国商工会議所観光振興大会2012in高知を開き、スローライフ観光の可能性について探った。岡村会頭は「地域の人たちとの交流や、地域に癒しや満足感を求める“スローライフ観光のすすめ”をテーマにしている。体験型観光を通じて、地域の人々と交流してもらい、観光振興への取り組みに活かしてほしい」と語った。

 
 
 
 
 

対談する丁野氏(左)と尾﨑知事
対談する丁野氏(左)と尾﨑知事

 尾﨑正直高知県知事と高知県観光特使でもある日本観光振興協会の丁野朗常務理事が「観光のこれから―田舎とその産業をどう見せるか―」をテーマに対談。尾﨑知事はスローライフ観光について「観光素材を資源にするのは人の能力。ガイドの育成に力をいれることで、付加価値を上げていきたい」と話した。一方、丁野氏は観光の投資について「投資は観光業だけではなく、どんな業界でもチャンスがあればできる。投資の分野をきちんと見出してほしい」と意見を出し合った。

 尾﨑県知事による基調講演「土佐流スローライフ観光が目指す感動体験」では、高知の人口減少による市場縮小を打破するための高知県産業振興計画を発表。同企画は、15年の県外観光入込客を400万人以上、観光総消費額を1100億円、21年の県外観光入込客数を435万人、観光総消費額を1300億円に設定している。実現する取り組みとしておもてなしの向上やスポーツリズム、国際観光の推進など観光八策をまとめている。

 また一昨年放送された大河ドラマ「龍馬伝」で沸き起こった龍馬ブームを継続するために、連年の博覧会を開いて反動減を最小限に抑える試みも行うという。

 講演に先だって、日本商工会議所観光専門委員会の島津公保委員長からは、各地商工会議所における観光振興への取り組みと課題が発表され、全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞の表彰式と事例発表も行われた。また、日本商工会議所観光専門委員会の早川慶治郎副委員長から高知アピール案が発表され、出席者の賛同により採択された。

 本大会終了後には、分科会が行われ、四万十川や四国南西端の山川海などを巡るコースが設定され、高知の魅力に触れ合った。

表彰される鹿児島商工会議所
表彰される鹿児島商工会議所

きらり輝き観光振興表彰、大賞は鹿児島商工

  日本商工会議所は10月25日、全国商工会議所観光推進大会2012in高知で、「きらり輝き観光振興大賞」の表彰式を行った。

 大賞に輝いたのは鹿児島商工会議所(鹿児島県)で、中国や韓国、東南アジア諸国に近接しているという地理的優位性を活かし、九州新幹線の「陸」鹿児島港の「海」国際航空路の「空」の3方面でインフラを活用した観光振興策や、地域のおもてなし力向上などを通じ、国内外からの観光客誘致に取り組んでいる点が評価された。

 きらり輝き観光振興賞は大垣商工会議所(岐阜県)「芭蕉ゆかりの地―住んでよし訪れてよしのまちづくり―」と大阪商工会議所(大阪府)「“水都”と“食都”を組み合わせた魅力の創出」の2カ所。

 そのほかの受賞会議所は次の通り。

 【観光立“地域”特別賞】弘前商工会議所(青森県)▽氷見商工会議所(富山県)

 【奨励賞】帯広商工会議所(北海道)▽富良野商工会議所(北海道)▽八戸商工会議所(青森)▽天童商工会議所(山形県)▽富士商工会議所(静岡県)▽高石商工会議所(大阪府)▽長崎商工会議所(長崎県)

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