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豪華寝台列車「ななつ星」、博多駅から九州巡る

2012年6月21日
編集部
「ななつ星」外観(イメージ)
「ななつ星」外観(イメージ)

≪来年10月、運行開始、国内、アジアの富裕層狙う≫

 JR九州は5月28日、九州の観光地を豪華寝台列車で巡るクルーズトレイン「ななつ星in九州」を、来年の10月から運行すると発表した。博多駅を起点に由布院、宮崎、霧島、鹿児島、阿蘇を周遊する3泊4日と、長崎、阿蘇・由布院を巡る1泊2日の2コースを設定。1人当たり15万―55万円で、国内やアジアの富裕層の獲得を狙う。

 列車名の由来は九州7つの県と、九州の自然、温泉、食、歴史など7つの観光素材の魅力を表現。列車も7両編成、7人の乗務員などこだわる。

 JR九州の唐池恒二社長は会見で「世界に誇れる新しい鉄道の旅を作り、アジアに架ける橋のような7色の虹にしたい」と抱負を語った。

 列車は「和」のクルーズをコンセプトに、日本の美しさや伝統文化、地域や人との交流、和みの創造を目指す。デザインは、JR九州の数々の列車を手がけた水戸岡鋭治氏が担当する。

1号車のラウンジカー(イメージ)
1号車のラウンジカー(イメージ)

 機関車と客車7両で編成。外観は赤い古代漆色に金色を配して高級感を出す。1号車がバーやピアノなどを配したラウンジカー。2号車がダイニングカー。3―6号車がスイートの客車で、各車両3室で構成。7号車がデラックススイート2室。全部で14室28人の定員。各室は壁やソファの色も異なり、DXスイートにはホームシアターも設置。床はい草で、素足で寛げるという。

 唐池社長は「今まで日本に無いものへの挑戦。世界一だと思う」と緊張感を表現。水戸岡氏も「旅館やホテルを走らせる感覚。心豊かなオンリーワンの夢のある車両をつくりたい」と意気込みを語った。

 クルーズは週1回ずつ運行。基本は車中泊だが、霧島では高級旅館で1泊する。阿蘇から由布院など一部コースでは豪華バスで結ぶ。1人料金は3泊4日コースが38万―55万円。1泊2日は15万―22万円。アジア、国内それぞれ5割の利用客を見込み、90%の乗車率を目指す。

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