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経常利益74億円に、商品改革など、増収増益

2011年6月11日
編集部

 JTBグループの10年度連結決算によると、経常利益は74億円(前年度は17億円の損失)、当期純利益は50億円(同146億円の損失)となった。

 東日本大震災による旅行キャンセルと自粛ムードの影響は340億円にのぼるが、震災前までの円高による海外出国者数の増加やアジアからの訪日客数の増加、法人需要の持ち直しなどによる回復基調に助けられ、トータルで増収増益となった。

 売上高は前期比4・0%増の1兆1667億円、営業利益は前期から116億円改善し82億円。

 旅行事業は売上高で同4・2%増と前期を上回った。景気回復の動きが鈍いなか、地域・マーケットに密着した営業推進をはかるとともに、JTBグループの構造改革にも取り組んだことが結果につながった。

 国内旅行は、消費の鈍化や購買行動の多様化による店頭販売の取り扱いが減少。団体旅行が堅調に推移するも、東日本大震災で春休みのキャンセルが相次ぎ、売上高は同2・9%減となった。

 海外旅行は、新型インフルエンザの影響からの回復と羽田空港再国際化による新たな需要吸収に成功。主力商品のルックJTBの商品改革や地方空港発着チャーター便の拡大に取り組み、取扱人員は同5・8%増の348万人、売上高は同12・1%増となった。

 インバウンドでは、訪日・在日外国人向けオンライン販売システム「JAPANiCAN」サイトでの取扱人員が同36・7%増の9万2千人となり、大きく前年を上回った。

 WEB事業では、インターネットと店舗・コールセンターとの連携販売「クロスチャンネル戦略」に力を入れ、WEB販売の取扱額は同18・1%増の1070億円となった。

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