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HISとANAHDが大型出資 宇宙旅行実現に向け総額5・2億円調達

2018年6月1日
編集部:平綿 裕一

2018年6月1日(金) 配信 

追加支援を実施

宇宙旅行や宇宙輸送の事業化に向け、有人宇宙機開発を行うPDエアロスペース(緒川修治社長)にこのほど、計5億2千万円の出資が決まった。このうちエイチ・アイ・エス(HIS)グループとANAホールディングスで4億円近い大型の出資をした。

 PDエアロスペースは今回の出資をもと、2019年に日本初の「無人宇宙機による宇宙空間への到達および帰還」を目指す。さらに新型エンジンと機体の開発などのため、開発拠点を8倍の敷地に移転し、エンジニアを含む15人の新たなメンバーを迎える。宇宙旅行など実現のため、資金力をつけてプロジェクト推進へ翼を広げる。

 3者はすでに16年に資本提携を結んでいる。HISは3千万円、ANAHDは2040万円をそれぞれ出資している。今回、HISはグループ会社のハウステンボス(HTB)と合わせ1億9千万円を、ANAHDは2億円を18年5月31日(木)付けで追加出資。合計すると4億4千万円を超える大きな資本を投じた。

 今回はHIS、HTB、ANAHDのほか、みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合(運営:みずほキャピタル)とオプティマ・ベンチャーズの計5社を合わせ、総額5億2千万円の資金をPDエアロスペースは得た。同社は「新しい時代に向けて、1日も早く、宇宙輸送の一翼を担うべく、引き続き全力で取り組んでいく」と力を込めた。

 「お客様に新しいワクワクと感動を提供できるよう、宇宙事業の将来性に可能性を求め挑戦していく」(HIS)、「本格化する宇宙時代を前に、宇宙旅行などの宇宙事業の創出にチャレンジしていく」(ANAHD)と両者は意欲を燃やす。

PDエアロスペース

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