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伊勢神宮に観光ステーション、着地型販売で周遊促進(鳥羽市)

2010年4月21日
編集部

 三重県鳥羽市は4月28日、伊勢神宮・内宮前の土産・食事施設「勢乃國屋」内に、伊勢志摩の観光情報発信や旅行商品のクーポン対応などを行う「美し国観光ステーション伊勢・鳥羽・志摩」をオープンする。

 伊勢志摩を訪れる団体や個人客の多くが初日に伊勢神宮を訪れることから、伊勢志摩の集客拠点として内宮前に開設する。厚生労働省のふるさと雇用再生特別基金事業を活用し、運営は鳥羽市から委託を受けた観光販売システムズが行う。

 主な業務は伊勢・鳥羽・志摩3市の観光情報の発信や、各種旅行商品のクーポン対応やチケット交換など。鳥羽を含めた着地型商品の造成・販売も行い、伊勢志摩の周遊観光を促進する狙いだ。スタッフは4人で、年中無休で営業する。

 最大の特徴は各旅行会社や雑誌、宿泊施設などが発行した各種クーポンに対応すること。とくに各旅行会社のクーポン対応を1カ所で行うのは全国の観光地でも初めて。複数のクーポン対応が1カ所に集約されると、例えば従来は宿泊施設でチェックイン時に引き換えるランチやイベントクーポンなどを、チェックイン前に渡すことも可能になる。

 2番目の特徴は、鳥羽を含めた伊勢志摩周遊の着地型商品を造成・販売すること。旅行会社である同システムズの1営業所として運営し、旅行業務取扱管理者を配して、当日の宿泊手配や2次交通の手配なども行う。

 鳥羽市観光課の山下正樹課長は「伊勢神宮は2013年の遷宮に向けて年々参拝客が増加している。いかに伊勢神宮から鳥羽へ誘客し、少しでも伊勢志摩の滞在時間を増やすためには内宮前での情報発信が一番だと考えた。鳥羽を含めた伊勢志摩の着地型商品を造成、販売することで宿泊客増加につなげたい」と意気込む。

 同システムズの小高直弘専務は「複数の旅行会社のクーポンを1カ所で扱うのは全国の観光地でも例がない。旅行初日にオプションツアーやイベントなどの情報を入手できれば、観光客の利便性も高まり旅行行程にも組み込みやすい。伊勢志摩の滞在時間の増加にもつながる」と語る。

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