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「楽しく遊びながら健康づくり」 人間ドック、タラソテラピー体験(上天草市)

2018年3月1日
編集部

2018年3月1日(木) 配信

上天草総合病院の人間ドックのようす

 熊本県上天草市(堀江隆臣市長)は、自然豊かな土地を生かしたイルカウォッチングやトレッキングなど、観光による地域活性化に取り組んでいる。一方、2017年度から健康福祉部は、民間活力開発機構(里敏行理事長)と協力して、3カ年計画「複合型スポーツ&ヘルスツーリズム事業」を展開。市が所管する「上天草市交流センタースパ・タラソ天草」でのタラソテラピー体験や、上天草総合病院の人間ドックプログラムを通じた住民の健康づくりと、観光客の誘致も積極的に進めている。
【増田 剛】

上天草総合病院で人間ドックを受診

健診後は医師による アドバイスも

 上天草市が実施している複合型スポーツ&ヘルスツーリズム事業は、「楽しく遊びながら健康づくり」――がコンセプトだ。

 「市民の健康増進とあわせて、健康志向の高い観光客には上天草市に滞在してもらい、人間ドックやタラソテラピーを体験してもらいながら、観光も楽しんでもらいたい」と健康福祉部健康づくり推進課の松本洋司参事は話す。

 少子高齢化が進み、医療費の削減が多くの自治体で喫緊の課題となっているが、上天草市も例外ではない。

 生活習慣病患者数の低減に向け、特定健診の受診率向上に取り組み、市民の誰もが「病気であっても重症化せずに、楽しみや生きがいがあり、笑顔で暮らせるまちづくり」を目指している。同市が行った調査によれば「特定健康診査の受診率は27・6%で、県内44位と低い状況にある。また、運動習慣がない人が6割を超える」(2015年度)。

 このため、同市では地域ならではの健康素材を利用して「温泉療法・食事療法・運動療法・環境療法」の4療法を体験する「健康づくり大学事業」を展開している。同事業の一環として2月13―14日の2日間、人間ドックと、スパタラソテラピー体験を実施した。

 13日は上天草総合病院で受付のあとに身体計測、血圧測定、血液検査を行った。その後、心電図・聴力・眼科検査、歯科検診と続く。レントゲン撮影、腹部超音波検査のあと、胃カメラによる胃内視鏡検査も実施。

 すべてのプログラム終了後、医師による結果説明も行われた。改善すべき食生活や、適度な運動の必要性などのアドバイスもいただき、日ごろの生活を振り返る良い機会となった。健診後には地元の新鮮な食材を使った昼食も提供された。

地元の新鮮な食材を使った昼食

タラソテラピー体験メニューもさまざま

「上天草市交流センタースパ・タラソ天草」

 翌14日は、上天草市交流センター「スパ・タラソ天草」でタラソテラピーを体験した。

 同施設は、スパとタラソが一体となった施設。タラソはギリシャ語で「海」を意味する。海洋性気候のもとで、海水や海藻など海のさまざまな資源を活用し、人が本来持つ自己治癒力を高めていく自然療法。

 天草の新鮮で清浄な海水を、リラックス効果の高い不感温度(33―36度)に温めている。海水の特性を最大限に生かした「元気海プール」はウォーキングレーンや、フロアージェットなど14種類のゾーンで構成。水温や水位、ジェットの位置や強さなども、医学的なデータに基づいてつくられている。若い世代から年配層は90代まで幅広い世代が楽しみながら、効果的な運動や心身のリフレッシュをしている。同施設によると、「海水は真水よりも浮力が高いため、関節などに負担をかけずに無理なく効果的に運動ができる。また、人体に欠かすことのできないミネラルを豊富に含んでいる」という。

元気海プールは14種類のゾーンで構成

 元気海プールでは、さまざまな教室も開かれている。実際にインストラクターと一緒に楽しくリズム体操を体験すると、日ごろ使わない筋肉も活性化し、心身ともにスッキリとした気分になった。シニア向けには、骨・関節・筋肉などの運動器の衰えを予防、改善する水中運動などのメニューも提供している。

 天然温泉〝美人の湯”も併設しており、塩分と炭酸水素ナトリウム(重曹)を含む泉質で、保温効果や血行促進、美肌効果にも優れている。

フロアージェット

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