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外国人の働き手を旅館へ、おもてなし研修動画公開

2018年1月31日
編集部:平綿 裕一

2018年1月31日(水) 配信 

観光地の住込み求人サイト「はたらくどっとこむ」を運営するアプリ(庄子潔代表、東京都新宿区)は1月30日から、中国語の「日本おもてなし研修動画」をYouTubeの公式チャンネルで公開した。場面に合わせた日本語練習や客へのマナー・礼儀作法などをまとめた。目的は日本のホテル旅館で働く外国人人材の就業サポートやスキル向上。ホテル旅館が悩みを抱える、外国人人材の教育面を支援し、採用促進の手助けをはかっていく。

 昨今、人手不足により日本の外国人労働者数は5年連続で増加。2017年10月末時点の発表で127万8670人と過去最高を更新した(※1)。同社では15年ごろから、ワーキングホリデーで来日する若者を中心に、ホテル旅館への人材派遣を実施している。外国人スタッフ派遣人数は約300人で16年と比較して1・7倍に増加。「今後も需要は伸びる」(同社)とみる。

 日本語能力の高い外国人スタッフが採用され、職種は売店販売から旅館の仲居などにおよび多様化している。ただホテル旅館で必要な日本特有の言い回しや立ち振る舞いなどの“おもてなし”について知る機会は少ない。

 外国人スタッフからは、このおもてなしを学び「就業前に少しでも知っておきたい」との声が寄せられていた。そこで同社は外国人スタッフの就業サポートを目的とした「日本おもてなし研修動画」を制作。同社の派遣先が全国におよび、就業時期も不定期で、一律の集合研修などの開催が難しいことも考慮し、YouTubeでの公開に至った。

※1:厚生労働省発表報道資料「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ(17年10月末現在)」より

外国人スタッフ全体のスキル向上を

 動画は、礼儀編/クレーム対応編/ベル・フロント編/レストラン編/社内用語編/仲居編/売店編/裏方編の計8つのカテゴリーに分類。同社から派遣する外国人の約8割が台湾人なので、内容は中国語で解説している。

 多くの外国人スタッフが現場で活躍できるよう全体公開し、誰でも閲覧可能だ。自社スタッフだけでなく、全国のホテル旅館に勤務する外国人スタッフ全体のスキル向上に貢献していく考え。

研修動画のイメージ

外国人スタッフの採用促進

 外国人を採用するにあたって「言葉の壁によるコミュニケーション」やそれに伴う「教育」の面などに不安を感じる施設は多い。「人材不足で外国人労働者が不可欠になりつつある宿泊業界だが、なかなか採用に踏み切れない現場も少なくない」(同社)。これらを踏まえ、今回のおもてなし研修動画を活用してもらい、「ホテル旅館側の不安や負担を軽減し、外国人スタッフの採用を促進していく」(同社)と支援の領域を広げていく方向だ。

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