WILLERが台湾の旅行市場へ本格参入、JV設立へ
2017年12月25日(月) 配信

WILLER(村瀨茂高代表)と、台湾最大手の高速バス会社 国光汽車客運股份(陳文昌会長、国光客運)は2017年12月22日(金)に、国光客運の100%子会社の旅行会社「国光暇期旅行社股份有限公司」への出資に合意した。ウィラーと国光客運でJV(共同企業体)を設立。訪台旅行者、訪日台湾人へ新たな旅行体験を提供する。
今回のJVの設立で、ウィラーは台湾旅行市場に本格的に参入する。今後はウィラーが持つ付加価値交通の創出力と、国光客運が持つ台湾でのインフラ基盤、ユーザーベースを組み合わせていく。同日に国光客運が運営する「国光客運台北バスターミナル(台北市内)」で事業提携契約書への調印式を実施。「国光暇期旅行社股份有限公司」は「国光威楽暇期旅行社股份有限公司」に商号変更する。今回の主力商品の1つとして、WILLERがベトナムですでに展開をしている「WILLERビークル」の紹介も行った。
□事業提携内容
・台湾に訪れる世界中の旅行者をターゲットにしたWILLERビークルサービスの展開
・国光客運が運行する高速バスやWILLERビークルを活用した新しい台湾旅行スタイルの提供
・日本へのインバウンドプロモーションなどに活用できる国光客運が運行する高速バスやターミナルを活用した新しい広告媒体の開発と提供
□事業提携契約書の調印式

村瀨茂高代表は「我われが日本で展開してきた『安心』『ユニーク』『顧客との信頼』をもとに、顧客と一緒に、洗練されたこれまでにない世界観の旅行を、台湾に訪れるすべてのトラベラーへ提供していきたい」と力を込めた。
国光客運の王應傑副会長は「台湾から日本への旅行者の数に比べ、日本から台湾への旅行者の数が少ない。昨今、台湾政府は日本人旅行者の増加に力を入れており、私たちも連携してこれを推進していきたいと考えている。そこでウィラーが開発している個人旅行向けの『WILLERビークル』を活用し、グローバルなお客様に対応できるサービスを提供していきたい。また、台湾の限られた都市だけでなく、地域の良さを旅行者に伝え、台湾観光業界の発展に貢献したいと考えている。」と強調した。
□WILLERビークル

WILLERビークルは、ウィラーが開発をしたIoTを活用した新しい観光交通。旅行者が海外旅行時に直面する言葉と交通の課題を同時に解決するサービスを提供する。
※車内サービス/設備は下記の通り
・大型モニター
・スピーカー
・冷蔵庫
・多言語対応コンシェルジュサービス
・GPSと連動した観光ガイド
・無料の車内Wi-Fi
・充電用USBポート
□WILLER株式会社 会社概要
所在地:大阪府大阪市北区大淀中 1-1-88
代表者:代表取締役 村瀨茂高
設立:2005年6月9日
事業内容:移動マーケティング事業
・自社サイト予約取扱高:170億円(2016年)
・自社サイト予約取扱人数:約400万人(2016年)
□国光汽車客運股份有限会社 会社概要
所在地:台北市中正区許昌街17号4階
代表者:会長 陳文昌
設立:2001年6月15日(民営化)
事業内容:運輸業
・高速バス路線数、104路線
・便数:5千便
・1日の乗車人員:9万人
□国光暇期旅行社股份有限公司 会社概要
所在地:台北市中正区許昌街17号4階
代表者:黃雍軒
設立:1995年11月18日
事業内容:国内旅行事業、海外旅行事業
※「国光威楽暇期旅行社股份有限公司」に商号変更予定