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独自手法で、宿泊施設への誘客増目指す

2017年11月20日
編集部:謝 谷楓

2017年11月20日(月) 配信

「高級」をキーワードにした売り方を模索する時が来た(写真はイメージ)

旅行情報サイト「Travel.jp」は11月20日(月)、高級宿泊予約サイト「Relux」(運営=ロコパートナーズ、篠塚孝哉代表)との提携を発表した。高級ホテル・旅館など、一流の宿泊施設に特化した予約サービスとの連携を通じ、従来のOTA(オンライン旅行会社)とは一線を画す独自の「売り方」で、国内宿泊施設への誘客増加をはかる。

 コンシェルジュ制度を有するReluxは、会員の趣味嗜好や用途に適した高級宿泊施設を提案する会員制サービスを展開。「別邸仙寿庵」(群馬県・谷川温泉)など、予約の取りづらい高級旅館の手配が可能だ。2018年春からはバケーションレンタルの取り扱いも開始する予定で、同社独自のフィルターを通じた施設選定が、国内宿泊分野に新風を起こしている。「Travel.jp」の強みは、複数の旅行会社の商品を比較検討できること。Reluxとの提携を通じ、潜在ニーズの掘り起こしを狙う。

 厚生労働省が発表した(10月26日(木)付)の「衛生行政報告」によると、16年度末の旅館営業件数は4万軒割れ、ホテル営業件数は1万1千件と微増となっている。インバウンド増加を背景に、旅館業総計(ホテル・旅館・簡易宿泊所・下宿営業)は、15年度(7万8千軒)から16年度(7万9千軒)は増加に転じていものの、08年度の8万4千軒を基準にすると、減少傾向は否めない。「高級」をキーワードに設備投資やPRを行うことで、ホテル・旅館は新しい販路を獲得できるかもしれない。

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