test

【特集 No.684】台日韓国際温泉観光トップフォーラム 3団体が国境超えた交流拡大へ

2026年10月1日
編集部:増田 剛

2026年10月1日(木) 配信

 「台日韓国際温泉観光トップフォーラム」が9月3-4日、台湾・台中市と谷関(グーグアン)温泉で開かれた。主催は中華民国温泉観光協会(李浩瑋理事長)で台湾19の温泉エリアから約200人が参加した。日本からは日本温泉協会(多田計介会長)やメディアなど12人、韓国温泉協会(金聖國会長)からも代表者ら5人が参加し、さらに質の高い交流に向けて3団体が結びつきを強め、交流を深めていくことを確認した。浴衣姿でのパレードなど、現地で取材した内容を紹介する。

【本紙編集長・増田 剛】

◇

□“温泉の魅力”世界に発信 台中市、谷関温泉に集う

 昨年9月に、台湾の台東知本世紀酒店で開催された「2025―2026台湾温泉フェスティバル」に中華民国温泉観光協会から日本温泉協会も招待を受けて、多田会長らが参加した。

 既に台湾の温泉協会と韓国温泉協会は交流促進協定を締結しており、新たに日本を加え、東アジアの日台韓温泉3団体が友好協定を締結した。

 日台韓が集う同フォーラムは昨年に続き、2度目の開催となる。

 今回、日本からの訪台団は、日本温泉協会から会長の【石川県・和倉温泉】多田計介氏(ゆけむりの宿美湾荘会長)、専務理事の関豊氏、温泉観光学担当講師の高橋祐次氏、全国の温泉地を代表して、【山形県・かみのやま温泉】佐藤信幸氏(日本の宿古窯会長)、【群馬県・草津温泉】中澤敬氏(群馬県温泉協会会長)、【愛媛県・道後温泉】大木正治氏(ホテル葛城社長)、【長野県・白馬八方温泉】中村実彦氏(ホテル五龍館会長)、【岐阜県・下呂温泉】瀧康洋氏(水明館社長)、【栃木県・鬼怒川温泉】庄田哲康氏(鬼怒川プラザホテル社長)、藤原敏明氏(同ホテル販売部長)に加え、観光メディアを代表してトラベルニュース編集長の富本一幸氏と、旅行新聞編集長の増田剛の計12人が参加した。

 また、日本からの訪台に向けて、中華民国観光産業国際行銷協会栄誉理事長の徐銀樹氏が現地で国際交流を深めるコーディネーター役を担い、訪台団は最終日に徐氏が経営する台北市内の京都商務旅館に宿泊した。

□台中市内で歓迎晩餐会

 9月3日夜には、日本、台湾、韓国の温泉観光の代表者が一堂に会し、台中市の日光温泉会館で歓迎晩餐会が行われた。

 来賓として中華民国交通部観光署旅宿組の曹逸書組長は「今回のフォーラムでは、気候変動などさまざまな課題に直面するなか、台日韓の国境を超えてさらなる交流が拡大し、インバウンドの増加にもつながることを願う」とあいさつした。

 その後、主催者の中華民国温泉観光協会の李浩瑋理事長をはじめ、日本温泉協会の多田計介会長、韓国温泉協会の金聖國会長が壇上で、3団体が交流を深めていくことの重要性を強調した。

 多田会長は「2030年に日本の温泉文化がユネスコ無形文化遺産に登録される予定になっている」と紹介し、「皆様との情報交換や、学びを通じて東アジアの温泉の魅力を世界に発信していきたい」と述べた。

□シンポで意見交換

 翌4日の午前中にはシンポジウムが開かれた。日本からは日本温泉協会の高橋祐次氏が、「日本の温泉文化―主要な温泉地の紹介―」をテーマに登壇。高橋氏は冒頭、東日本大震災や直近に発生した熊本地震で被災した地域への多大な支援に対し、感謝の意を述べた。

 講演では、日本には温泉地が約3千カ所あり、四季との結びつきの強さや、今回のフォーラムに参加した温泉地の特徴や魅力を説明した。

 そのうえで、「日本には、山の温泉、海の温泉、森の温泉、秘湯の一軒宿から観光温泉地までたくさんの種類の温泉地が点在している。日本にお越しの際には、全国の温泉地を訪れ、楽しんでほしい」と語った。

 その後、韓国温泉協会理事で、韓国地質資源研究院研究委員の李哲雨氏が韓国の温泉状況を詳しく説明した。

 続いて台湾の嘉南薬理大学教授の甘其銓氏が「台湾温泉産業の発展」について講演した。

 3氏の講演後、会場の出席者と登壇者との間で質疑応答が行われ、「若年層へのアピールの仕方は?」などの質問に、水明館の瀧康洋氏は「地域全体でマーケティング、マネジメントすることが大事」とし、そのうえで若者が好む商品開発の必要性などを説いた。

 なお、来年のフォーラムは台湾・新北市での開催が予定されている。

□浴衣姿でパレード 「相互送客の仕組みづくりを」

 台中市の日光温泉会館で行われた午前中のシンポジウムのあと、谷関温泉に移動した。

 参加者はそれぞれ温泉旅館の浴衣に着替え、イベント特設会場に向かった。来賓には、中華民国交通部観光署の荷副署長や、台中市政府観光旅遊局の陳美秀局長、蔡宗昇副局長ら多数が出席した。

 副署長は「魅力あふれる日本、韓国、台湾の温泉地にそれぞれもっと長期に滞在する旅のスタイルを確立し、相互に送客し合う仕組みづくりに力を入れていきたい」と語った。

 中華民国温泉観光協会の李浩瑋理事長は「今回のフォーラムのテーマは“四季泉癒”。たくさんの海外からのお客様をお迎えし、台湾の温泉で癒しを感じてほしい」と改めて歓迎の意を示した。

 地元原住民タイヤル族の踊りのパフォーマンスや、中華民国交通部観光署のマスコットキャラクター「喔熊(OhBear)」も登場して記念撮影が行われた。

 その後、谷関温泉街のメイン通り約1㌔を浴衣姿の参加者らによるパレードへと移った。地元の人々や観光客も一体となり、賑やかに盛り上がりを見せた。

 翌5日は、タイヤル族の原木版織体験や、原住民料理も堪能し、交流を深めた。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。