【日本秘湯を守る会】秘湯予約Web「売上高3倍」を目指す つなぐ秘湯検討委員会で協議
2025年12月24日(水) 配信

日本秘湯を守る会(星雅彦会長、131会員)は昨年12月17日(水)、群馬県・猿ヶ京温泉の「源泉湯の宿 千の谷」で第51回「2025年度定時社員総会」を開いた。会員宿の経営安定に向け、公式予約Web(秘湯予約Web)事業の革新を推進していき、売上高を現在の3倍に引き上げることを目標に掲げた。
星会長は「昨年は50年の大きな節目を迎えた。未来を見据え、次世代に秘湯イズムを引き継いでいきたいと思っている」と新たな決意を述べた。「そのためにも根幹事業である秘湯Webの魅力を上げて、もっと多くの旅行者に知ってもらえるようにしたい」と力を込めた。
今年度は、2025年5月に発足した「つなぐ秘湯検討委員会」(委員長=髙山弘武・美郷館館主)を中心に、会員宿の売上を下支えする「集客できるWebサイト」を目指す方針だ。
同委員会は、オンラインなどでミーティングを行いながら、2大根幹事業の「Web事業」や「スタンプ帳事業」が今後10年、20年先まで持続可能な事業にしていくための協議を進めていく。

佐藤好億名誉会長は、「退会理由のほとんどは資金繰りや後継者問題」と語る。「日本秘湯を守る会がしっかりと法人格を持って、銀行も含め対応策がとれるようにして、全国の会員宿を守り、残していく組織の在り方も検討していきたい」と述べた。
「とにかく、山の宿を無くしたくない。地熱発電開発の問題もあり、日本秘湯を守る会が日本温泉協会とともに、温泉資源を守っていく」と力強く語った。
□日本温泉文化を守る会 佐藤和志会長「日本の温泉文化を引っ張っていく気概を」
続いて、日本温泉文化を守る会(佐藤好億名誉会長、佐藤和志会長)の第5回「2025年度定時社員総会」を開いた。
同会は、「日本秘湯を守る会」(星雅彦会長)、「日本源泉湯宿を守る会」(桑原清会長)、「日本文化遺産を守る会」(小山田明会長)の3部会の親会。

佐藤和志会長は、温泉文化がユネスコ無形文化遺産登録の候補に決定したことを受け、「当会の3部会は日本の温泉文化そのもの。我われ山の宿が地域を盛り上げて、日本の温泉文化を引っ張っていく気概で頑張っていきたい」と語った。
来賓には、環境省自然環境局温泉地保護利用推進室の村上靖典室長、経済産業省資源エネルギー庁地熱資源開発室の目久美大樹室長、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)再生可能エネルギー事業本部の伊藤一馬副本部長、西川信康特別参与らを招き、多くの時間をかけて全国各地で進む地熱発電開発について、会員と質疑応答や意見交換を行った。







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