静岡県旅行業協会、嶋津禎武会長が再任 旅の多様化に対応する新しい価値創造へ
2025年6月16日(月) 配信

静岡県旅行業協会(嶋津禎武会長、168会員)は6月11日(水)、ホテルウェルシーズン浜名湖(静岡県浜松市)で2025年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、嶋津会長の再任を決めた。
嶋津会長は「旅行の目的は多様化しており、私たちも対応しなければならない。今年は会員にとって新しい価値を創造していく。商談会では、お客様の動向を把握してほしい」と呼び掛けた。

さらに、「地域密着の旅行会社の稼ぎ頭である団体旅行についても引き続き、協定会員連盟と連携しながら回復に努めたい」方針を示した。
今年度は、研修事業を通じた会員の資質向上や協定会員連盟との連携強化による経営向上を支援する。
来賓の全国旅行業協会(ANTA)の北敏一副会長は、6月25日(水)に実施されるANTAの総会で任期満了に伴う役員改選や、会員の除名などを審議することを説明。会員の声をより反映させるため、「出席または委任状を提出してほしい」と呼び掛けた。
同日には静旅協・協定会員連盟(風間秀一会長、100会員)も25年度の総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、風間会長の留任を決めた。
風間会長は「個人旅行は増えたが、最も利益を得られるのは団体」と旅行業協会の会員に期待を寄せた。「団体旅行の回復によって得られる多くの利益を投資に充て、次のお客様に喜ばれる好循環を構築できるよう、互いに協力したい」と語った。
静旅協との合同事業である特典付プラン「湯~旅プラン」では、1泊2食を中心として受入施設に企画してもらっていたことを振り返り、「需要も変化している。素泊まりや1泊朝食付プランも拡大することを検討しながら、キャラバンにも力を入れたい」と団体旅行の回復への具体案を示した。
今年度は「湯~旅プラン」を通じた会員の受入客数の増加を目指す。静旅協と協力してマーケットの開拓と宣伝活動も強化する。また、より消費者の要望に応えるため、同プランの改善を協議していく。
総会後には合同懇親会が開かれた。