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星野リゾート・星野代表「地域にリターンを」 オーバーツーリズムに提言

2023年10月13日
編集部:木下 裕斗

2023年10月13日(金) 配信

星野佳路代表

 星野リゾート(長野県・軽井沢町)の星野佳路代表は10月12日(木)の会見で、オーバーツーリズムについて「満足度の低下で観光地のイメージが下がり、長期的には集客数が減少する」として、「これまでの課題を解決しながら回復させるため、事業者のほか、地域もリターンを得られる『ステークホルダーツーリズム』を推進すべき」と提言した。

 同社は2016年から、長門湯本温泉(山口県)でステークホルダーツーリズムを実施。温泉街の再生案を事業者や地域、市とさまざまな社会実験繰り返してきた。そぞろ歩きやスイーツを楽しめる川床を新設した結果、星野代表は「温泉街の空き家にバーやカフェ、レンタカーショップなどが開業した」と観光が地域に貢献した具定例を示した。

 また、「円安で海外旅行をしていた日本人観光客が国内旅行に出掛けている。この需要を取り込んでいくことが、大事なテーマだ」と語り、そのためには「ステークホルダーツーリズムのほか、地域分散も欠かせない」と話した。

 人手不足については「多くの観光事業者はコロナ禍で採用を控えた。需要が急速に増加したことを受けて、控えた分を雇用するべきだが、できていない」との見方を示した。業界全体における人手不足の解消時期は「2025年くらいになる」と予測した。

 これを受け、同社では前年比25%増となる940人を採用した。さらに、入社前におおよその配属先や、仕事内容を伝えることで、内定受託率も同5.3%増の36%となった。

244月に界秋保 宮城県は初進出

 同社は24年4月25日に、「界 秋保」(宮城県)をオープンする。同県には初進出となる。

足湯テラスのイメージ

 客室は全室から渓流を眺めることができる。渓流の音や風を五感で感じる足湯テラスも設ける。

 同社は22年7月、同施設の開業に当たり「ホテルきよ水」の経営権を取得。23年6月から改修工事を実施していた。

 24年4月25日には、OMO5東京五反田(東京都品川区)をオープンする。同ブランドとして初となる地上60~100㍍の高層階に入居。夜景と食通も唸るフレンチの名店などを満喫できる過ごし方を提案する。

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