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千葉県旅行業協会、創立70周年式典開く 150人が祝い、二階会長も出席

2023年2月15日
編集部:木下 裕斗

2023年2月15日(水) 配信

千葉県旅行業協会協力会の会員も参加した

 千葉県旅行業協会(大原秀雄会長、231会員)は2月2日(木)、三日月シーパークホテル安房鴨川(千葉県鴨川市)で創立70周年記念式典を開いた。千葉県旅行業協会協力会の会員も参加し、約150人が祝った。来賓には衆議院議員で全国旅行業協会(ANTA)の二階俊博会長も出席した。

 大原会長は「コロナ禍は未曾有の事態だが、これまでもオイルショックやバブル崩壊、リーマン・ショックなどの危機を乗り越えてきた」と歴史を振り返った。

大原秀雄会長

 そのうで、「厳しいときこそ、自社のあるべき姿を考える好機。協会は70周年を機に、会員の声に一層心を寄せ、新しい時代の旅行業界を築いていく」と語った。

 来賓の二階会長は70周年で「コロナ禍でかつてない危機に直面したが、これまでもさまざなな局面を乗り越えてきた。旅行会社が互いに連携し、知識を生かすことで、いかなる困難も乗り越えられると信じている」と鼓舞した。

二階俊博会長

 さらに、「国民に地域の魅力を学んだり、楽しんでもらうことで、心と生活を豊かにできるサービスを提供していることに、胸を張って頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 自由民主党観光立国調査会の林幹雄会長は「コロナ禍で苦しんだ3年分を取り戻す気概で邁進してほしい」と激励。「修学旅行などを通じて、多くの子供に旅行の楽しさを伝えることが会員の使命だ。会長として一緒に汗をかく」と語った。

林幹雄会長

 茨城県旅行業協会の木村進会長は、昨年11月に開催した同協会の70周年式典における旅行新聞新社の石井貞德社長の講演で聞いたこととして、コロナ禍では大人数の団体だけでなく、少人数のお客様にも力を入れる考え方「ローカルスモール」を紹介。「茨城だけでなく、皆様もこのように取り組んでほしい。観光が活性化すれば世界が明るくなる。前進していきましょう」と呼び掛けた。

木村進会長

銚電社長が登壇 「苦境も諦めない」

竹本勝克社長

 記念講演には銚子電気鉄道(千葉県銚子市)の竹本勝克社長が「絶対にあきらめない! 崖っぷち鉄道会社の生存戦略」と題して、登壇した。

 竹本社長は元社長の横領事件による1億円の弁済で、2006年11月に控えていた車両の法定検査費用約1000万円を万円を捻出できない事態だったことを紹介。加えて、国土交通省の監査で、老朽化していた踏切やレールの改善命令を受け、約5000万円を工面しなければならなかった。また、横領事件の影響で、金融機関からの融資と国からの補助金は停止され、資金難に陥っていたという。

 これを受け、副業であるぬれ煎餅の販売を強化。さまざまな会社に出向き販売したが、竹本社長は「想定より資金を集められなかった」と振り返った。

 そこで、ホームページに「電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください」とのメッセージを掲載。インターネットで話題となり、「約3億円だった販売前の年間収益が6億円ほどになった」と述べた。

 竹本社長は「ネット社会だが、パソコンの向こう側にはアナログのあたたかい心を持った人がいる」と語った。

 また、ぬれ煎餅の販売が好調であることを受け、お菓子まずい棒の販売もスタート。この結果、21年度の純利益はコロナ禍でも21万円と黒字を計上した。

 最後に竹本社長は「何もやらないことが一番のリスク。『どんな問題も解決できる』と自信を持ってほしい」と述べ、知恵を絞ることを勧めた。

 式典後には祝賀の宴が開催され、盛会裏に終わった。

内藤会長が留任 入会の強化へ

 式典に先立って、千葉県旅行業協会協力会(内藤修也会長、51会員)が2022年度定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、内藤修也会長の留任を決めた。副会長には、新たに岩室温泉ゆもとや(新潟県)の髙島勝朗氏(石川県)が就任。常任理事に三谷温泉 ホテル明山荘(愛知県)の杉山和弘氏が就いた。

 今年は千葉県旅行業協会の各地区への商談会に積極的に参加し、協会の会員との交流を深めるほか、入会の強化などに取り組む。

   ◇

 新役員は次の各氏。

 【会長】内藤修也【副会長】鈴木美砂子▽髙島勝朗【専務理事】並木恵美▽畠山弘樹▽村田章▽森田繁▽三枝俊弘▽日下部幸夫▽杉山和弘▽石川主税【監事】畠正樹▽養田博美

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