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長野県酒造組合諏訪支部 冊子「諏訪の酒と、」配布 酒と料理 ペアリング提案へ

2022年12月12日
営業部:古沢 克昌

2022年12月12日(月)配信

ソムリエ監修のテイスティングブックを制作

 長野県酒造組合諏訪支部(林新一郎理事長)は、日本酒を中心としたお酒と料理のペアリングを提案するテイスティングブック「諏訪の酒と、」を制作し、11月11日から配布を始めた。ソムリエ監修のもと、長野県諏訪地域にある9つの酒蔵のお酒に合う料理を1冊の冊子にまとめた。また、冊子の配布を記念して、紹介されている日本酒と料理を実際に提供するイベントも開催した。

【古沢 克昌】

 長野県の諏訪地域は、江戸時代から商人酒屋として栄え、現在も9つの酒蔵が日本酒などを造っている。例年、市内の酒蔵を歩いて巡る「呑み歩き」イベントの開催や、諏訪湖や諏訪大社と並ぶ観光資源として酒類の販売や試飲の提供を行ってきた。

 昨今、新型コロナウイルス感染拡大や若い世代を中心としたアルコール離れにより、日本酒の売上は減少傾向が続いている。日本の伝統文化である日本酒が廃れていってしまうことに酒蔵は危機感を感じており、さまざまな施策を実施している。そのなかで諏訪の9蔵が協力し合い、日本酒の魅力を伝えられる企画を考案した。

 日本酒は雑味を消すことが主流のアルコール飲料としての印象が強いが、近年はワインのように料理との相性を楽しむ「マリアージュ」が注目されている。各蔵おすすめの日本酒と、相性の良い料理を提案することで、日本酒の奥深さや幅の広さを知ってもらい、魅力を伝えられると期待している。

 今回制作した冊子は、諏訪湖や風景の写真から始まり、各蔵の説明と日本酒を中心としたおすすめのお酒と相性の良い料理を紹介。各蔵の紹介ページでは、伝統ある酒蔵の文化を伝えられるように、普段は見ることができない酒蔵のようすや杜氏のこだわり、酒に対する思いなどを掲載している。

 お酒に関しては、各蔵がおすすめの日本酒やリキュールなど4品を選定。3人のソムリエがそれぞれのお酒に合う料理を提案し、コメントと写真を併せて掲載している。ソムリエによるお酒のテイスティングコメントが添えられており、それぞれのお酒の個性や特徴を深く理解することができる。

 また、ソムリエから提案された料理は、和食だけでなく洋食やエスニックなメニューまで幅広いジャンルの料理が紹介されている。すべての文章に対して英語表記をつけることで、日本だけでなく海外の人にも日本酒の魅力を知ってもらうことを期待している。

 冊子は全64ページで、発行は1千部。諏訪の9蔵や各イベント会場で無料配布する。

銀座NAGANOでメディア向けプレス発表会を開催

 さらに一般消費者向けにお酒と料理のペアリングを紹介するなら実際に味わってもらいたいと考え、日本酒と料理を提供するイベントを11月23日に開催した。長野県の老舗ホテル「長野ホテル犀北館」で、ソムリエセレクトの日本酒と食事のペアリングをコース仕立てで提供。ソムリエ・石田陽介氏の解説とともに1品1品ゆっくりと楽しむ優雅なイベントで、同席する酒蔵のスタッフと直接交流することも実現した。

 なお、イベント開催時にはユーチューブでの動画生配信も実施した。

 諏訪9蔵の酒銘柄は①麗人酒造(酒銘柄=麗人)②酒ぬのや本金酒造(太一)③伊東酒造(横笛)④宮坂醸造(真澄)⑤髙天酒造(髙天)⑥豊島屋(神渡)⑦磐栄運送 諏訪御湖鶴酒造場(御湖鶴)⑧戸田酒造(ダイヤ菊)⑨舞姫(信州舞姫)。

 問い合わせ=長野県酒造組合諏訪支部 電話:0266(23)1123。

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