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23年の旅行トレンドは「ノーノーマル」な旅(エクスペディアグループ調べ)

2022年11月24日(木)配信

(左から)韓国観光公社東京支社の大木沙耶氏、エクスペディアグループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏、台湾観光協会東京事務所副所長の陳淑華氏

 エクスペディアグループは11月22日(火)、東京・赤坂で「エクスペディアグループ2023年の旅行トレンドに関するメディアラウンドテーブル」を開いた。同グループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏が23年の旅行トレンドに関する調査結果を発表。アジア圏の旅行推進に関する取り組みを発表したほか、韓国観光公社東京支社の大木沙耶氏、台湾観光協会東京事務所副所長の陳淑華氏が出席し、各国の現況やおすすめスポットを紹介した。

 同調査は、旅行経験があり今後3年以内に旅行の予定がある日本を含む世界17地域、18歳以上の男女2万4000人を対象にインターネットで9月22日(木)~10月14日(金)まで実施。合わせて、同グループが保有するデータに基づき、調査結果を取りまとめた。木村氏は23年の旅行について、コロナ禍で定着した「ニューノーマル」から、各自が型に捉われず自由な旅行を楽しむ「ノーノ―マル(No-Normal)」に定義される1年になると示した。加えて、同調査から見えてきた23年の「ノーノ―マル」な旅行トレンドの詳細について説明した。

新たな旅行トレンド、「ノーノーマル」な旅

エクスペディアグループが調査した23年の旅行トレンドを紹介する木村氏

 同グループの検索実績に基づくランキングによると、世界の人が23年に訪れたい都市の1位はエディンバラ(スコットランド)、2位がリスボン(ポルトガル)に続き、3位に東京(日本)がランクイン。コロナ禍で移動が制限された直近2年間は、国立公園や自然豊かな地域への旅行が注目されたが、再び文化の中心地である世界の大都市の人気が高まっている。

 旅行先を選ぶ際は、ストリーミングサービスの影響で選ぶ人が増えたことも分かった。世界では66%、日本は44%が「ストリーミングサービスの影響で旅行先を選んだり検討したりした経験がある」と回答。コロナ禍により家で過ごす時間が長くなり、ストリーミングサービスの番組や映画を見る機会が多かったことが要因と考える。

 心や体の健康を意識したウェルネストラベルについて、世界では46%、日本は33%の人がコロナ禍で「興味が増した」と回答。コロナ禍がもたらした日常生活の変化が、ウェルネス(健康)への考え方に影響していると見ている。

 23年に選びたいホテルについては、世界では27%、日本は38%の人が「3つ星ホテルを選ぶ」と回答し、日本では半数を超える54%が「1つ星~3つ星」を選んだ。一方で、旅行するとしたら「コストパフォーマンスで選ぶ」が55%と、世界17地域の中で最も多い割合と明かした。費用は抑えつつも、自分の好みに合ったホテルや良い宿泊体験のできるホテルを探していると伺える。

海外旅行のトレンド、予約・検索から見る

 22年1~9月でエクスペディアの海外旅行の予約推移を見てみると、1月と比べて9月時点で予約件数が約9倍に増加。水際対策の緩和などに伴い、海外旅行の需要が戻っていると分かった。海外に焦点を当てた検索・予約ランキングによると、アメリカの都市(ホノルル・ニューヨーク)は検索数に対して予約件数が少なく、アジア(バンコク、ソウル)は検索から予約にそのままつながっている傾向にある。

 また、22年10月末時点の検索ランキングには、9月まで入っていなかった台北(台湾)が5位にランクイン。検索数の推移を見てみると、1~10月で約6.5倍、9~10月で約2倍に倍増。ビザなしでの渡航が解禁されるニュース後、すぐに多くの旅行者の感心を集めた結果と説明した。

韓国・台湾旅行PR、ビザなし渡航可能に

 会の後半、韓国観光公社東京支社の大木氏は、11月から韓国へ無期限で日本人のビザなし渡航が可能となったとPR。渡航の際、新たに導入された電子旅行許可制度「K-ETA」や、検疫情報事前入力システム「Q-CODE」の登録・申請をお願いした。そして、ソウル市内やプサンでの最新の人気観光地、観光の人気音楽グループ・BTSの聖地巡礼、グルメトレンドなど韓国旅行の最新情報を紹介した。

 台湾観光協会東京事務所副所長の陳氏は、9月29日(木)から日本人のビザなし渡航が可能となり、10月13日(木)からは隔離検疫義務も撤廃し、日本での観光再開の記念セレモニーや街頭プロモーションなどを展開しているとPRした。その後、23年2月5日(日)~19日(日)に開催する「台湾ランタンフェスティバル」や台湾グルメのほか、新景観スポットを巡るグリーンツーリズムやサイクリングロードを提案。新たな旅行形式として、「台北2階建てレストランバス」や観光列車「鳴日号」、台北と高雄を周遊する「台湾高鉄」をアピールした。

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