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〈観光最前線〉浮世絵と刀剣の魅力

2022年2月20日
営業部:後藤 文昭

2022年2月20日(日)配信

鬼の腕を切り落としたといわれる鬼切丸

 森アーツセンターギャラリーで開催中の、ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵―武者たちの物語」。武者絵の世界を「浮世絵」と「刀剣」、「鐔」で紐解く初の試みの展覧会ということで、出掛けるのを楽しみにしている。浮世絵や刀剣のなかには、鑑賞者に和歌や軍記物語などの一定の知識を持っていることを求める作品もある。

鬼切丸で鬼の腕を切り落としたといわれる渡辺綱

 例えば、今回展示される源氏の重宝「刀 折返銘 長円(薄緑)」は、蜘蛛切、薄緑などさまざまな名前を持つ。銘・蜘蛛切は源頼光による土蜘蛛退治伝説から、銘・薄緑は源義経が名付けたと「平家物語」では語られている。

 こうした知識により、銘の由来、作品の持つ背景をイメージでき、さらなる探究心が湧く。だから両者に惹かれるのだろう。

【後藤 文昭】

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