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キャンベル氏が講演、第1回「温泉塾」開く(日本温泉協会)

小口潔子委員長
小口潔子委員長

 日本温泉協会の女性部委員会(小口潔子委員長)は7月11日、東京・永田町の都道府県会館で、新企画として「第1回温泉塾セミナー」を開いた。米国生まれの日本文学研究者で、東京大学大学院教授のロバートキャンベル氏が「日本文化と温泉」をテーマに講演した。

 小口委員長は「温泉を提供する側よりも圧倒的に多い温泉利用者の目線から見たさまざまな取り組みも必要」とし、「女性部委員会は新しい切り口で、温泉の温かさ、計測できないが確かな効果が認識できる不思議な魅力に迫っていきたい」と語った。

 キャンベル氏は、17―18世紀にかけて、江戸幕府の徳川吉宗8代将軍の時代、「交通(街道)を整備していかないと日本が一つの国体として繁栄できない」として、先端的な発想を生み出し、実施していったことを紹介した。

 また、「『村継』制度をつくり、街道を通る遠来の客が困ったり、犯罪に遭ったり、病気になったりしたときに、そこに住んでいる農家や商業的な店を営んでいる人たちが責任を持って手当てをした」と述べ、「ヨーロッパではキリスト教の限られた空間の中で『巡礼の道』という、似たようなものが同時代に生まれたが、日本のように全国的に一つの交通網として“街道”があり、ハードだけではなく、ソフト面でも地元の人たちのおもてなしが行われていたことは、江戸時代の一般の人々は、世界に誇る高い見識と実績があった」と語った。

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