大分県・西大分エリアと長崎県・波佐見町でON・ガスイベント

2022年4月28日 (木) 配信

 「めぐる」「たべる」「つかる」3つの視点で地域の宝探し――。大分県大分市、西大分エリアで3月20日に行われたイベントと、4月2日(土)、長崎県・波佐見町で行われたONSEN・ガストロノミーイベント。両地域でイベントの紹介する。

西大分エリア


海辺をウォーキング

 大分県大分市・西大分エリアで3月20日、初のONSEN・ガストロノミーツーリズムイベントが行われた。参加者は7グループに分かれ、地元の大学生ガイドによるコース沿いの案内を聞きながら約6㌔のウォーキングを楽しんだ。

地元グルメでおもてなし

 風光明媚なベイエリアである西大分エリア。今回は、宇佐八幡宮の別宮である柞原八幡宮や、明治時代の開港以来栄えた港の面影を残す「生石港町」といった歴史スポット、サルで有名な高崎山自然動物園、別府湾の美しい景観が楽しめる田ノ浦ビーチなどの美しい景勝地を盛り込んだコースを造成。

 最終ポイントとなった昭和初期の赤レンガ倉庫を改装したライブハウスでは、ジャズバンドによる生演奏で参加者を楽しませた。

とり天とにら豚

 ガストロノミーポイントでは、大分のご当地グルメ「とり天」と「にら豚」をキッチンカーで調理し、ランチボックスにしてお酒とともにビーチで楽しめるようにしたほか、同地域に古くから伝わる「志きし餅」、新名物の「かんたん焼き」、市内唯一の酒造蔵「倉光酒造」の日本酒をはじめとする大分の地酒などでもてなした。

 主催者は「西大分は今後も進化を続けていくエリアなので、継続して魅力を発信していきたい。市中心部に近く利便性の高いエリアであることから、ウォーキング後の宿泊や市中心部観光への誘導なども出来ればと考えている」とイベントを振り返った。そして、「ONSEN・ガストロノミーウォーキングそのもののリピーターが多く、他地域と比較した意見もいただけるので、お客様から見た当市の強みや特徴を把握する機会にもなると感じた」と成果を語った。

波佐見町

桜と食を楽しむ参加者

 今回の舞台となった波佐見町の南地区に広がる田園地帯、川棚川沿いは、全長約5㌔に及ぶ桜並木が続く「桜スポット」。今回のイベントはこの桜並木を観光資源として活用するとともに、訪れる観光客への「おもてなし」の磨き上げ、「ミナミ田園」地域の活性化をはかるために企画された。

地元グルメ

 コースは約600本の桜を見ながら、参加者個々のペースで歩けるよう、田んぼや畑に近い道沿いを選択。ガストロノミーポイントは、サプライズポイント含め全10カ所用意し、地酒や特産品であるアスパラガスの網焼き、イノシシを使用したメンチカツ、はさみ寿司、町内産の緑茶やイチゴ、地元高校の家庭科クラブが考案した「煮ごみまんじゅう」などで参加者をもてなした。

 主催者は「ONSENガストロノミーウォーキング」は、多くの人の協賛や協力をいただくことで成り立つイベントとしたうえで、「今回、前回、前々回と参加者の皆様より大変高い評価をいただいておりますが、各団体の協力者の方々や、ボランティアで参加してくださった波佐見高校の皆様など、町全体のホスピタリティをご評価いただいた結果だと感じております」とイベントへの思いを語る。また、今後の展開に関しては「イベントを継続することはもちろんですが、研究を重ね、毎年何か違う部分を生み出しながら、常に変化・前進していきたい」と力を込めた。

〈旬刊旅行新聞4月21日・5月1日合併号コラム〉時間をかけて築く―― お互いを知り尽くした良い関係

2022年4月28日(木) 配信

 子供のころ、父親に町の小さなスポーツ店で、ミズノ製の青い野球グローブを買ってもらった。真新しいグローブは革の匂いがプンプンして、何度もグローブの中に顔をうずめて、大人っぽい匂いを嗅いだ。

 

 しかし、新品のグローブの革は硬い。たとえグローブにボールが入っても上手く収まらず、ポロリと落としてチームに迷惑を掛ける。そうするとグローブを恨めし気に眺め、「今の情けないエラーは自分の技術不足ではなく、この硬くて、思うように動いてくれないグローブのせいなんだ」と仲間や、相手チームのメンバーにもアピールして見せた。

 

 ベンチに座っているときは、グリップ力が上がるようにグローブをお尻の下に敷いて声援を送った。家に帰ると左手にグローブをはめ、右手にボールを持って、何度も繰り返して取りやすい位置にボールが収まるように、一人キャッチボールをしながらテレビを観ていた。その甲斐もあって、グローブは徐々に自分の手のひらや指と連動して動くようになり、ようやく自分愛用のグローブとなった。

 

 

 革製品は自分に馴染んでいくので、長く持てばエージング(経時変化)も楽しめる。

 

 去年、沖縄の古着屋さんで購入した革ジャンパーも、最初は私の体形にフィットしていない部分も若干あったが、着続けているうちに、少しずつ自然な着心地に近づいているのを感じている。先日、この革ジャンパーのポケットに何か小さな紙切れが入っていることに気づいた。よく見ると、ドイツ語で書かれた動物園の入場券の半券だった。おそらくドイツに駐留していたNATO軍の米国兵が沖縄に赴任して、またどこかに行くときに古着として売ったのではないかと、勝手に想像して楽しんでいる。

 

 

 モータージャーナリストの徳大寺有恒氏が、長年自分とともに走ってきた、少しヤレた感じのクルマでドライブする味わい深さを書いていた。

 

 人であろうと、クルマであろうと、最初は「はじめまして」だ。しかし、ハンドルの握りやギアシフト、フットブレーキを踏むタイミングや強度などが「付き合っていく」うちに、少しずつ持ち主はクルマの個性を理解していく。気難しさや、脆さ、逆に、絶対の信頼をおける頼もしさなど理解していく。一方、クルマにも魂があるかのように、持ち主のクセや欠点なども理解しながら順応していくように感じるのはなぜだろうか。

 

 出張などでレンタカーを借りることもあるが、最初はイグニッション・キーの位置や、ブレーキの利き具合、カーナビの操作の仕方、シートの位置など勝手がわからず、ぎこちない運転が続く。

 

 これが長年ともに時間を過ごしたクルマであれば、目を瞑ってもキーの位置やスイッチの操作もできる。この親密な関係性は、他人から見ると羨ましく感じる。バイクと一体感のある乗り方をするライダーを見ると、「お互いを知り尽くした良い関係をこれまでずっと築いてきたのだな」と、いつまでも目を離せなくなる。

 

 

 人と人、あるいはペットともお互いの「心のかたち」を分かり合って、労わり合っているような場面に出会うことがある。それは、行きつけの店で常連面する驕った客の態度とは対極にあり、知性も問われる高度な関係だ。

(編集長・増田 剛)

ホテル華の湯 プレミアフロア開業 客室やダイニングなど

2022年4月28日(木)配信

プレミアラウンジ「比翼」

 福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯は4月1日、松風館3階の客室や専用ダイニングなどの改装・新設が完了し、プレミアエグゼクティヴフロアとしてオープンした。

 離れ松林亭のあるフロアで、昨年11月に源泉かけ流し露天風呂付プレミアルーム「連(つらなり)」「理(ことはり)」の2室が先行開業している。今回2人定員の「ジャパニーズツイン松韻(しょういん)」6室やワーケーションデスクを備えた「ゆったりシングルルーム」11室、プレミアラウンジ「比翼(ひよく)」、ダイニング「分水(ぶんすい)」が完成し、グランドオープンした。

 ジャパニーズツイン松韻は、木や緑の感じられる和モダンスタイルの客室。約42平方メートルの空間にシモンズ社製セミダブルベッド2台を配した一方、館内で30種の「湯舎(ゆや)めぐり」を楽しめることから、風呂は設けずシャワールームの設置にとどめた。50インチスマートテレビやワーケーションデスク、高速Wi―Fiも備えている。ゆったりシングルルームは約17・5平方メートル(ただし1室は21・6平方メートルのツインルーム)で、ワーケーションや1人旅など、温泉宿への新しいニーズに応える仕様だ。

 プレミアラウンジとダイニングは、離れ松林亭、プレミアルーム「連」「理」の宿泊者が利用できる施設。ラウンジにはドリンク(アルコール含む)やスイーツ、つまみが用意され、滞在中自由に利用できる。ダイニングはグループ利用で夕食を共に楽しみたいなどの利用を想定。室料は不要だ。

あいさつする菅野豊臣社長

 同日行われた開業式典であいさつした菅野豊臣社長は「不易流行という社是の通り、新しいものを取り入れつつも、培ってきたものを大事にしながら、多彩な物語を詰め込んだ」と新施設を紹介。「スタッフ総出でつくり上げた経験を、今後のもてなしに生かしたい」と力を込めた。

 グループでは昨年8月、磐梯熱海温泉の「栄楽館」でもツインルームを主とした和モダン客室18室が開業している。

ONSEN・ガストロノミ―ツーリズムコラム 市民の賑わいが最大の魅力(神奈川県藤沢市)

2022年4月28日(木) 配信

咲き乱れる彼岸花と富士山

 藤沢市は、相模湾に面した相模大地の緩やかな丘陵が続き、海と里山がつながる豊かな自然環境と温暖な気候に恵まれた土地です。

 市の南部は江の島を中心とした観光エリアとして有名です。江の島は「岩屋」に始まる信仰の地で、江戸期から庶民の間では「江の島参り」が流行し、この古くからの土地と人とのつながりの強さが現在の観光文化を下支えしています。

 一方で北部は、畑や水田、里山、歴史深い社寺などが広がる田園エリアが広がっています。古民家再生による地域交流「ごんばちプロジェクト」、耕作放棄地を活用したワイン葡萄の育成「メイブワイン」、関東初の国家戦略特区の承認を得た農家レストラン「いぶき」など、ブランド化された豊富な農畜産物とともに、自然に寄り沿った新しいライフスタイルを実現した“最先端の農のあるくらし”が藤沢北部には展開されています。

 このように藤沢市の観光の強みは、土地とのつながりを重んじ、魅力を掘り起こす市民一人ひとりの発想力と実行力だと感じます。

 さて、さまざまな魅力がある藤沢市で私がおすすめしたいものの1つが、「小出川彼岸花まつり」です。小出川周辺で9月下旬から10月初旬に見られる、富士山を背景に彼岸花が咲き乱れ、稲穂が揺れる眺望はまさに圧巻、日本一です。

 【日本大学生物資源科学部 くらしの生物学科 住まいと環境研究室 小島仁志】

東急ホテルズ、新宿で2ホテル初開業 東急歌舞伎町タワー併せて

2022年4月27日(水) 配信

東急歌舞伎町タワーの外観

 東急ホテルズ(村井淳社長、東京都渋谷区)は2023年4月、東急歌舞伎町タワーの開業に併せてBELLUSTAR TOKYO(ベルスター 東京)とHOTEL GROOVE SHINJUKU(ホテル グルーヴ 新宿)をオープンする。新宿地区への進出は初めて。

 好きなものを深める消費が活発になったことを受け、同タワーのコンセプトは「〝好きを極める場〟の創出」とした。両ホテルは、タワー内で同時に開業する劇場やライブホールでエンターテインメントを楽しんだ人に、作品とコラボした客室や料理、宿泊者に宛てたアーティストからの特別なメッセージなどを提供することで、同コンセプトを実現していく。

 BELLUSTAR TOKYOのコンセプトは、天空のラグジュアリーホテルとした。新宿の夜景を楽しんでもらおうと、地上170㍍以上の39から47階に入居。54平方㍍の標準客室には幅7㍍の窓を設ける。45~47階は3層吹き抜けのレストランとスパ、客室を用意する。全97室を備える。

BELLUSTAR TOKYOの客室イメージ。© CGworks Inc.

 4月26日(火)に開いた発表会で宮島芳明常務執行役員は「グループ内のほかの宿泊施設より大幅に差をつける最高級のホテルとして展開する」と力を込めた。

 客室単価は約7万円を目指す。外国資本のラグジュアリーホテルが増加するなか、同ホテルは日本企業の運営による全国のトップクラスホテルとして、空間づくりやもてなしなどを行う。

 宮島常務執行役員は「世界でも同様の施設は少ない。ユニークなホテルとして、日本人をはじめ、訪日外国人観光客にも記憶に残る宿泊をしてもらえる」と自信を見せた。

「ユニークなホテルとして、日本人をはじめ、訪日外国人観光客にも記憶に残る宿泊をしてもらえる」と自信を見せた宮島芳明常務執行役員

 HOTEL GROOVE SHINJUKUは、各エンターテインメント施設での余韻に浸れるホテルを目指す。

 17階に設けるレストランは、エンタメと街をつなげる施設として、さまざまな人が集まる社交場として営業する。テラスや大型スクリーンのほか、次世代を担うアーティストの舞台として活用できるパーティールームを備える。

さまざまな人が集まる社交場として運営するレストランのイメージ

 宮島常務執行役員は「エンタメの力で街にエネルギーを与えるホテルを目指したい」と抱負を述べた。

 18~38階に位置する同ホテルの客室単価は、2万7000円に設定したい考えだ。客室数は538室となる。

225㍍、45階建てに 「大衆文化を未来へ」

 同タワーはライブホールと劇場、映画館、レストランを併設するホテルで構成される。地上48階、地下5階で高さは約225㍍。

 東急の木村知郎新宿プロジェクト企画開発室室長は、同タワーが新宿TOKYU MILANOの再開発計画として、建てられることに触れ、「これまで歌舞伎町で受け継がれてきた大衆文化を引き継ぎながら、未来に向かってより輝かせたい」と力を込めた。

「歌舞伎町の大衆文化を引き継ぎながら、未来に向かってより輝かせたい」と語った木村知郎室長

 外観は歌舞伎町エリアに川が流れていたことから、水をモチーフにした。また、水のエネルギーが噴水のように天に伸びる姿を表現する。

 空港連絡バスの乗降場や建物前の西武新宿駅前通りもリニューアルしていく。防災の拠点として、避難者を受け入れるため、非常食などを備蓄する。

 さまざまなエンタメ施設が位置することから、「自分に合った方法で好きを極めてほしい」と話した。

日本初 ペット専用新幹線で軽井沢へ JR東日本などツアー販売

2022年4月27日(水) 配信

メインビジュアル

 東日本旅客鉄道(JR東日本)はこのほど、「わん!ケーションツアー」を売り出した。

 日本初の新幹線ペット専用列車の運用実験と軽井沢でのツーリズム企画をセットにした30人限定のツアー。通常愛犬との列車移動時にはケージに入れる必要があるが、今回は往路の新幹線乗車後約40分間を「ファミリータイム」とし、愛犬をケージから出し、利用者の膝の上やカバーをかけた座席シートの上で一緒に旅行が楽しめる。

 使用する新幹線は貸し切りとし、被毛対策の徹底、終了後は車庫に格納後、アレルギー対策として獣医師の指導に基づいた特別清掃を行う。

 JR東日本と子会社のJR東日本スタートアップ、西武ホールディングス(西武HD)が、JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)の協力で実施する同ツアー。PETOKOTOのペット専門家チーム(獣医師・トレーナー)が同行し、愛犬との安心した旅行をサポートする。

 現地軽井沢では、ツアー専属カメラマンによるドッグランでのフォトシューティングやツアー専属トレーナーによるドッグランでのトレーニングレッスンを実施。

 愛犬と楽しめるレストランでは、獣医師やトレーナーも参加する貸切イブニングパーティが行われ、飼い主同士での交流も楽しめる。また、列車内やパーティーで撮影した写真は後日共有してもらえる。

 ツアーは5月21日(土)から1泊2日の旅程で、旅行代金は2人1組10万6000円から。1人の場合は6万7000円から。旅行代金には往路の新幹線代、宿泊費(朝食付き)、1頭分のペット料金が含まれる。

 なお、ツアーは1日目で終了となるため、復路の鉄道の手配は、個人で行う必要がある。

「52席の至福×ポテくまくん」ニコニコトレイン 6月17日(金)運行

2020年4月27日(水)配信

秩父市イメージキャラクター「ポテくまくん」(昨年のようす)

 西武鉄道(埼玉県所沢市)は6月17日(金)、「52席の至福×ポテくまくん」ニコニコトレインを運行する。

 全席レストラン車両の「西武 旅するレストラン『52席の至福』」)の平日特別企画。今回で5回目となる人気企画で、通常のブランチコースに加え、秩父産の食材を使用したポテくまくん仕様のスペシャルデザートが楽しめる。

スペシャルデザート(昨年開催時)

 また車内ではポテくまくんとの記念撮影会が行われ、撮影した写真はオリジナル写真フレームに入れ当日プレゼントする。

 列車は西武新宿駅発→西武秩父駅着のアーリーランチコースと、西武秩父駅発―西武新宿駅着のレイトランチコースの2便。料金は乗車チケット(西武線 1 日フリーきっぷ) と食事代、諸税込みで1万円。

旅館運営会社「福本」(静岡県・河津町)が民事再生 負債は約1億円(帝国データバンク調べ)

2022年4月27日(水) 配信

 旅館運営会社「福本」(鈴木由紀子社長、静岡県・河津町)は4月5日(火)、東京地裁から再生手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1億円。

 同社は1888(明治21)年10月創業、1962(昭和37)年11月に法人改組した。創業後は「福本旅館」の屋号を用いていたが、63年に移転し、屋号を「河津海苑」に改めた。

 和洋室5室、和室2室の計7室を有し、収容人数は30人。各客室から海が見え、地魚や地元産の野菜を用いた会席料理を夕食に提供するなど差別化をはかり、集客につなげていた。

 しかし、旅館設備の改修などの設備投資で銀行借り入れを利用したことで、借り入れ依存度の高い状況が続いていた。さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で集客が落ち込み、業容改善の見通しが立たないことから事業継続を断念した。民事再生法の適用を申請し、3月29日に監督命令を受けていた。

 なお、営業活動は継続している。

【PR】観光経営力セミナー&観光事業者交流会 6月6日(月)、都内で開催 テーマは「観光データ活用の実像」

2022年4月27日(水)配信

 東京都と東京観光財団は2022年6月6日(月)、東京都内で第1回観光経営力強化セミナー&観光事業者交流会を開催する。参加は無料。東京都内の観光事業者(旅行業、宿泊業、小売業、観光施設等)や観光産業に関わっている人を対象に、5月30日(月)まで参加者を募集している。
 
 観光業界では今、安全・安心へのニーズやデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が高まるなど、大きな変化を迎えている。こうした状況を踏まえ、都内観光事業者の経営改善などのヒントとなるよう、「観光データの活用の実像」 ~デジタルは魔法の杖なのか?DXの可能性と限界~ をテーマに、セミナーや事業者交流会を企画した。

当日のプログラムは3部構成。第1部のセミナー(午後3時35分-4時40分)は、「観光データ活用の実像」をテーマに京都市観光協会CMO・堀江卓矢氏とイェール大学助教授・成田悠輔氏が講演。両氏に加え、ゼロインの木立徹氏がモデレーター役を務めてのトークセッションも開催する。第2部の東京観光財団事業説明会(午後4時50分-5時20分)では、東京都や東京観光財団が提供する観光事業者向け支援メニューを紹介する。

 知見を深めるだけでなく、第3部では新しいビジネスが生まれる場として、展示会形式の「観光事業者交流会」(午後5時20分-6時20分)も開催する。会場では「観光DX・デジタルマーケティング」に関するサービスを提供する企業がブース出展。参加者をDX・デジタルマーケティングの側面からサポートするサービスを紹介する。名刺交換エリアも設け、参加者同士の交流もはかれるようにする。

第1回観光経営力強化セミナー&観光事業者交流会

開催日:2022年6月6日(月) 午後3:30-6:20(3:00開場・受付)
会 場:TKP田町カンファレンスセンター 2階 ホール2A
     東京都港区芝5-29-14 田町日工ビル
     JR山手線・京浜東北線 田町駅 三田口(西口) 徒歩5分
     都営三田線・浅草線 三田駅 A3出口 徒歩4分
定 員:来場参加 100人、オンライン100人(要事前申込)
    来場参加は、第3部の観光事業者交流会に参加希望のある人が優先
参加費:無料 
対 象:東京都内の観光事業者・観光産業に関わっている人
プログラム:
 第1部 セミナー 午後3:35-4:40 ※オンライン同時開催 
          講演テーマ 観光データ活用の実像
      Part1 京都市観光協会CMO 堀江 卓矢 氏
         「とある地域の観光データと諸行無常」
      Part2 イェール大学助教授 成田 悠輔 氏
         「ある観光客から見た観光の生と死」
      Part3 トークセッション       
         「デジタルは魔法の杖なのか?DXの可能性と限界」
          モデレーター ゼロイン 木立 徹 氏
 第2部 東京観光財団 事業説明会 午後4:50-5:20 ※オンライン同時開催
 第3部 観光事業者交流会 午後5:20-6:20

講師紹介

■観光都市京都を牽引するマーケティングのプロフェッショナル
 京都市観光協会CMO 堀江 卓矢 氏


【プロフィール】京都市出身。京都大学大学院農学研究科修了後、株式会社三菱総合研究所に入社。リサーチャーとして観光マーケティング業務に従事。 2016年、京都市におけるDMO立ち上げを機に、マーケティング責任者として京都市観光協会へ転職。経営戦略の策定、ブランディング、統計データ分析、メディア運営設計などを手がける。

■社会問題をデータの視点からぶった切る
イェール大学助教授 成田 悠輔 氏


【プロフィール】専門は、データ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと公共政策(特に教育)の想像とデザイン。研究者として「社会的意思決定アルゴリズムをデータ駆動にデザインする手法」を開発し機械学習ビジネスから教育政策まで幅広い社会課題に実装。内閣総理大臣賞・オープンイノベーション大賞

■<モデレーター>
株式会社ゼロイン DeepJapanプロデューサー 木立 徹 氏


【プロフィール】専門は、インバウンドと観光DX。100を超えるインバウンド公共事業の企画立案から実行まで担う実践派。東京都世界発信コンペティションで革新的サービス部門特別賞を受賞したサービスの開発・運営リーダーを務める。台湾デジタル担当大臣オードリー・タン氏とともに観光DXについての講演も行った経験も。

お申込み・問い合わせ

 観光経営力強化セミナー事務局(株式会社ゼロイン)
 担当:安野・増田  午前10:00-午後5:00
 TEL:03-5537-5554 E-mail:info_seminar@zeroin.co.jp
 お申し込みはこちらから (Googleフォームへのリンクです)

「ムーミン谷へのふしぎな旅」モチーフのアンブレラスカイ ムーミンバレーパークで7月3日(日)まで

2022年4月27日(水)配信

カラフルなアンブレラスカイ

 ムーミンバレーパーク(埼玉県飯能市)で7月3日(日)まで、日本最大級の約1200本の傘が広がる「ムーミン谷とアンブレラ」が行われる。

 同施設の人気企画で、3回目となる今回は「イマジネーションの気球に乗って、どこにでも飛んでいこう」をテーマに、ムーミンの原作絵本「ムーミン谷へのふしぎな旅」をモチーフにデザイン。「ムーミン谷とアンブレラ」初の気球やカラフルなレインボー柄のアンブレラ、リトルミイらムーミン谷の仲間たちなどで構成される約200㍍のカラフルなアンブレラの回廊が広がる。

 同イベントに合わせ、期間限定のメニュー、グッズ、ワークショップなども用意する。「レットゥラ ラウンジ」では、グリーンとブルーのゼリーが二層になった青りんご風味の「アンブレラスカイソーダ」を提供。リトルミイの特製マドラー付で、リトルミイは「ムーミン谷へのふしぎな旅」と同じ服装になっており、アンブレラスカイがより楽しめるようになっている。

 また期間中の雨の日には、特別なグリーティングとして、ムーミン谷の仲間たちが、ムーミンバレーパークで初のお披露目となるレインコートを着て訪れるゲストを歓迎する。

 4月26日に行われた内覧会で、アートディレクターの鈴木マサル氏は「絵本を読み進め、ページをめくってシーンが変わるようなイメージでデザインした。最近は全国でアンブレラスカイが行われているが、ムーミンの物語を感じる、ストーリー性のあるアンブレラスカイが楽しめるここは特別な場所。またムーミンを知らない人も、湖があり森がある豊かな自然の中にリフレッシュしに来ていただければ」と思いを語った。