改修中の万平ホテル、総支配人に佐々木一郎氏が就任 8月の開業目指す

2024年5月31日(金) 配信

佐々木一郎氏

 万平ホテル(長野県・軽井沢町)はこのほど、総支配人に森トラストホテルズ&リゾーツの佐々木一郎氏を迎えた。同ホテルは1894年の創業から130周年を記念し、現在大規模改修・改築工事を行っている。今年8月の開業を目指し、35年のホテル業界でのキャリアを持つ佐々木氏のもと、準備を進めている。

 佐々木氏は総支配人就任にあたり、「130年の歴史を持つ、日本を代表するクラシックホテルを運営する、今までにない特別な責任感を感じている」とし、「創業当時より大切に受け継がれてきた『ホテルは人なり』という理念を第一に継承しつつ、次の100年後にも愛され続けるために、新しい風を取り入れた、新鮮かつあたたかみのあるホテルを、皆様とともに作り上げていきたい」と意気込む。

 従来から支配人を務めている西川眞司氏は引き続き、現場を取り仕切る支配人として、ゲストをもてなす。西川氏は同ホテルで40年以上積み上げたキャリアと人柄からファンも多く、ホテルの伝統やおもてなしの理念を宿泊客や従業員へ伝えている。

 なお、ホテルの宿泊予約の受付開始は6月中を予定しているという。

韓国OTA「ヨギオテ」が日本法人設立 日本の宿・ホテルとのパートナーシップ強化へ

2024年5月31日(金) 配信

チョン・ミョンフン代表

 韓国のオンライン旅行予約サービス「ヨギオテ」を運営するヨギオテカンパニー(チョン・ミョンフン代表、ソウル特別市江南区)は2024年1月に、日本法人ヨギオテジャパンを設立した。設立を記念し、5月30日(木)に東京都内でオープニングセレモニーを開いた。

 韓国のOTAである「ヨギオテ」は、20~30代のユーザーを中心として、月のアクティブユーザーが400万人を超えている。累計ダウンロード数は約4000万件。

 ヨギオテジャパンは、訪日韓国人の利便性を高めるとともに、日本の宿泊事業者が韓国人向けマーケティングを行いやすくなるように、訪日事業に取り組む。

 日本の宿泊施設とのパートナーシップを強化し、海外でまだ認知度が低い日本各地の旅行先を紹介する。また、観光人旅行者を対象とした、日本の宿泊施設の認知度と、競争力向上を目指す。

 チョン代表は、「韓国は……

地域一体型ガストロノミー推進事業 7月8日(月)まで公募受付(観光庁)

2024年5月31日(金) 配信 

観光庁は7月8日(月)まで地域一体型ガストロノミー推進事業の公募を行う

 観光庁は5月31日(金)~7月8日(月)まで、「観光振興事業費補助金(地域一体型ガストロノミー推進事業)」に係る計画を募集する。外国人旅行者から需要が高い「日本の食」について、魅力的なガストロノミーツーリズムコンテンツを造成し、インバウンド誘客や地方誘客を促進する取り組みを支援する。

 ガストロノミーツーリズムは、その土地の気候や風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズム。

 同事業では、地方公共団体やDMO、民間事業者などが、地域一体型ガストロノミーツーリズムを体験するために必要な施設などの整備・改修、設備・備品の購入、コンテンツ造成、販路の形成などに係る経費の一部を国が補助する。補助率は2分の1以内で、1事業計画当たり税込み5000万円を上限とする。

 応募期間は5月31日(金)~7月8日(月)まで。午後5時必着。

「青年部の資格年齢50歳に」 長野県旅館ホテル組合会青年部会

2024年5月31日(金) 配信

総会のようす

 長野県旅館ホテル組合会青年部会(小林篤史部会長、48部員)は5月30日(木)、上田東急REIホテル(長野県上田市)で、2024年度定時総会を開いた。規約を改正し、会員の資格年齢を45歳から50歳に引き上げた。小林部会長は……

7月13日から水島へのフェリー運航 7~8月のみ来島できる無人島(近江トラベル)

2024年5月31日(金) 配信

北陸のハワイへ

 近江トラベル(伊藤孝樹社長、滋賀県彦根市)は7月13日(土)から、福井県の無人島「水島」へのフェリー運航を開始する。1年のうち、7~8月しか渡ることができない同島は「海の楽園・北陸のハワイ」と呼ばれており、家族やカップルに人気の海水浴場だ。

 水島は敦賀半島の先端に浮かぶ小さな無人島で、透明度の高い水質の青い海と細長く伸びた白砂のビーチが魅力。コントラストは南国のようで、浅瀬ではたくさんの魚を見ることができるという。

 フェリーの運航期間は7月13日(土)~9月1日(日)。天候によっては欠航の場合もある。乗船料金は大人1500円、子供(小学生)800円。未就学児は大人1人につき1人は無料、2人目からは子供料金が必要。

いぶすき秀水園、限定「夏御膳」プラン 6月1日(土)登場

2024年5月31日(金) 配信

いぶすき秀水園の夏御膳

 いぶすき秀水園(湯通堂温社長、鹿児島県・指宿温泉)は6月1日(土)~8月31日(土)まで、夏限定の凉味溢れる「夏御膳」が今年も登場する。

 鹿児島県産のウナギや、オクラ、鰹節などをふんだんに使用。器にも工夫を凝らしている。氷や青竹、ガラスで盛り付け、料理で“凉”を誘う。

 健康や美容も考え、「コラーゲンボールや豆乳など体にやさしい料理で、暑い夏を乗り切れるように」と、松尾亮史調理長がおすすめの限定料理。

 夏御膳宿泊プランは、大人2~6人が対象。料金は1泊2食1人2万9700~4万2900円(税込)。

いぶすき秀水園外観

 いぶすき秀水園は、旅行新聞新社主催の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の料理部門で40年連続1位に選出されている。

6月22日、23日に「子ザメちゃん」が来館 アクアワールド・大洗

2024年5月31日(金) 配信

子ザメちゃんと写真撮影ができる

 アクアワールド茨城県大洗水族館(アクアワールド・大洗)は7月7日(日)まで、YouTubeで人気の「おでかけ子ザメ」とコラボレーションしたイベント「おでかけ子ザメ×アクアワールド・大洗」を展開している。これを記念し、「子ザメちゃん」が6月22日(土)と23日(日)に同館へ来館することが決まった。

 両日は飼育員の解説を聞きながらサメたちがエサを食べるようすを観察するプログラム、シャークウォッチングへ特別出演するほか、子ザメちゃんと一緒に写真が撮れる記念撮影会を開催する。写真撮影会は朝9時から総合案内所前で整理券を配布する。各回40組限定。

 コラボイベントは、有料の館内キーワードラリーや同館で生まれたサメの子供たちを通してそれぞれの生態系が学べる企画展示も実施中。イベント限定のオリジナルグッズやフードも楽しめる。同館は週末の家族のお出掛けにもピッタリのイベントとPRしている。

沖縄に新たなナイトコンテンツ誕生 ショークラブ「Churasun6 Okinawa」開業

2024年5月31日(金) 配信

約400台の照明演出

 FND(エフエヌディー、梶岡之誠社長、沖縄県那覇市)は5月30日(木)、沖縄県那覇市・松山の旧ナムラホール跡地にエンターテインメントショーが楽しめるクラブ「Churasun6 Okinawa(ちゅらさんしっくすおきなわ)」をオープンした。施設面積約220坪の大規模施設で、沖縄ナイトコンテンツの新たなランドマークを目指す。

 施設は「宇宙船の底」をイメージ。ダンサーやアーティスト、DJが「一度は出演したい」と思うようなステージを構築した。約400台の照明がダンサーを彩り、舞台には大型のLEDビジョン、音響は世界最高峰スピーカーd&b無指向性スピーカーラプソンのコラボレーションを設置。そのほかさまざまな仕掛けで観客に感動や笑い、非日常を届けていく。同社は「日本最大規模のエンタメショーをご堪能ください。県内外から多くのお客様のご来場をお待ちしております」とアピールしている。

 料金はノーマルプランが4500円、ど迫力プラン(後方)が5500円、ど迫力プラン(前列)が6000円、超ど迫力プランが6500円、プレミアムプランが8000円。沖縄県民割も用意しているという。

【人事】読売旅行、役員人事(6月14日)

2024年5月31日(金) 配信

6月14日の定時株主総会、取締役会で正式決定

 読売旅行は5月29日に開いた決算取締役会で役員および関連人事を内定した。6月14日の定時株主総会、取締役会で正式に決定する。

 新体制は次の通り。

(6月14日)

 【代表取締役会長】坂元隆

 【代表取締役社長】貞広貴志

 【取締役】読売ロマンの旅担当(取締役読売ロマンの旅・YC関連担当)中島健▽観光振興・グループ連携・広報担当(取締役経営戦略・広報・観光振興担当)堤辰佳▽YC関連担当(顧問)奥野賢二▽事業統括本部長(執行役員国内・海外旅行担当ゼネラルマネジャー)阪本健司▽非常勤 岩上秀憲▽非常勤 北山勝副

 【監査役】塚田信由紀▽足達新

 【執行役員】総務統括本部長・コンプライアンス担当 林武▽システム本部長(読売新聞東京本社制作局新聞技術部専任次長)長山徳明(※6月1日付で読売旅行システム本部長に就任)▽営業本部長(営業本部長)河野勝▽インバウンド事業担当(社長直属専門委員副本部長)則島香代子

 【退任】(6月14日)常務取締役事業統括本部長 八木真樹

 【退職】(5月31日)執行役員システム本部長 山澤健吾(※6月1日付で読売プリントメディア顧問・東京北工場に就任し、6月24日付で同社取締役東京北・総務受託担当に就任予定)

〈旅行新聞6月1日号コラム〉――大相撲 存在の“美しい”力士は「郷土の誇り」

2024年5月31日(金) 配信

 明治生まれの曾祖母が相撲好きで、私も4、5歳の幼少期から大相撲を熱心に観戦しはじめた。大人になっても熱は冷めず、どうしても相撲が見たくなると、あろうことか、会社を早退してそのまま真っすぐ両国国技館に向かったこともあった。

 当時の贔屓力士は横綱・輪島。金色の廻しを締め、見るからに力強い足腰で、若き大横綱・北の湖のパワー全開の猛攻を半身で受けながら、隙あらば黄金の左腕で得意の下手投げを打つ。千秋楽結びの一番に土俵に上がる“輪湖”両横綱。決まって力相撲となり、立行司木村庄之助がしばしば水を入れた。

 輪島引退後には、鋭い立ち合いで前褌を引いて一気に攻める「鋼の肉体」千代の富士が台頭。のちに284㌔のハワイ出身力士・小錦との対戦は立ち合いの優劣で決着の大勢が着くことが多く、固唾を呑んだ。千代の富士と同時代には、寺尾や若島津、先代の霧島(いずれも鹿児島県)、益荒雄(福岡県)など九州出身の体の締った凛々しい力士が数多く活躍した。北海道出身の千代の富士は「ウルフ」、若島津は「南海の黒豹」と呼ばれ、両力士の全身全霊を尽くした力比べは美しく、場内は沸き上がった。

 1991年の夏場所初日、18歳の青年貴花田が35歳の大横綱・千代の富士を初顔合わせで破り、“若貴時代”の到来と、曙、武蔵丸などハワイ勢に加え、貴ノ浪や武双山、魁皇など強者ぞろいの時代を迎える。

 貴乃花引退間際に朝青龍が現れると、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士らが横綱の地位を独占。モンゴル勢全盛時代を迎える。その間、稀勢の里が唯一日本人として横綱を張ったが、優勝と引き換えに強行出場したケガが響き短命に終わった。

 今年5月の夏場所、初土俵からわずか7場所目で小結・大の里が賜杯を抱いた。大の里の師匠・二所ノ関親方(元稀勢の里)も「まさかこんなに早く」と驚きを隠せない記録的なスピード出世だ。大の里は石川県・津幡町出身で、七尾市出身の輪島以来の横綱昇進へと、石川県民の夢も膨らむ。

 力士のしこ名は出身地の地名が付けられることが多い。現役では、湘南乃海(神奈川県)、美ノ海(沖縄県)、熱海富士(静岡県)、平戸海(長崎県)などわかりやすい。往年の力士では、安芸乃島(広島県)、青葉城(宮城県)、栃赤城(群馬県)、鷲羽山(岡山県)、三重ノ海(三重県)、外国人力士では把瑠都(エストニア)など。

 地元の力士が活躍すると、花火を上げたり、大型モニターが設置され、皆が応援する場面が映し出されたりする。

 近年は運動神経の優れた若者は、他の人気スポーツや格闘技界に分散し、相撲界への入門者が減少していた。単なる強さだけでなく、優しさと、存在の“美しさ”を備える力士は、「郷土の誇り」であり、日本全体の「大きな宝」である。

 大相撲はスポーツ興行の一面もあるが、伝統ある神事である。華やかな様式美や格式ある礼法が重んじられ、土俵上の力士の所作すべては神に捧げる意味が込められている。とりわけ横綱には強さだけではなく、品格が求められる。純白の綱を締めた横綱の土俵入りには邪気を払う力強さと神聖さを感じる。横綱が四股を踏めば、場内の観客も「よいしょー」と声を揃える。日本のこういう文化が好きだ。

(編集長・増田 剛)