観光庁「地域観光新発見」、都内で好事例の成果発表

2025年1月31日(金)配信

「地域観光新発見事業」成果発表会の登壇者たち

 観光庁は1月29日(水)、東京・品川で2024年度の補助事業の1つである「地域観光新発見事業」の成果発表会を開いた。同事業を活用し造成した好事例の観光コンテンツについて、7つの事業者が登壇し、それぞれ取り組みや成果を披露した。

 地域観光新発見事業は、地域の観光資源を活用した地方誘客に資する観光コンテンツの造成、販路開拓、情報発信の一貫した支援を行うもの。

観光庁観光資源課の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長

 主催を代表して、観光庁観光資源課の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長は「観光客の宿泊先はインバウンドを中心に都市部へ偏在傾向。引き続き、地方への誘客を強力に推進していく必要がある」と述べ、来年度から地域観光新発見事業の後継事業にあたる「地域観光魅力向上事業」を実施すると説明した。

 成果発表では、①「津和野町(島根県・津和野町)」津和野町観光協会/津和野体験Yu-naの岡野優衣代表②「瀬戸内ウェルネス・フェスタ実行委員会(香川県丸亀市)」トレーニングレース・ジャパンの浅野徳一代表③「摂田屋・宮内エリア観光まちづくり協議会(新潟県長岡市)」長岡市観光企画課の小島由妃子氏④「大望閣(佐賀県唐津市)」デジタルスマートシティ推進財団の真鳥喜章氏⑤「出羽庄内地域デザイン」(山形県鶴岡市)出羽庄内地域デザインの小林好雄社長⑥「WasshoiLab(宮城県白石市)」Wasshoi Labの後藤 永行氏⑦「OUGI(大分県宇佐市)」OUGIの鈴木雅己氏――が登壇し、成果や課題、今後の展望を発表した。

 その後、wondertrunk & co.代表取締役共同CEOの岡本岳大氏をモデレーターに、「観光コンテンツの販売戦略」と題したパネルディスカッションを行った。

日本酒列車を運行、鳥取の地酒を楽しむ、大阪モノレールと鳥取県

2025年1月31日(金) 配信

「大阪モノレールの日本酒列車鳥取かーにバル号」を運行

 大阪モノレールと大阪モノレールサービス、鳥取県は1月25日(土)、鳥取の地酒をモノレール車内で楽しむ「大阪モノレールの日本酒列車鳥取かーにバル号」を大阪空港―門真市駅間で運行した。

 2025年大阪・関西万博のオリジナルデザインのラッピング列車「EXPO TRAIN2025 大阪モノレール号」を貸し切り運転し、昼間と夕方に2便設定した。両便とも定員130人が満席になる人気ぶりだった。

 車内では太田酒造場(若桜町)▽諏訪酒造(智頭町)▽高田酒造場(岩美町)▽山根酒造場(鳥取市)▽高田酒造(倉吉市)▽梅津酒造(北栄町)▽大谷酒造(琴浦町)▽稲田本店(米子市)――の県内8蔵元の酒を提供した。県産品がたっぷり詰まった「特製おつまみ弁当」を味わいながら、参加者は和気あいあいとした雰囲気で地酒を楽しんだ。

 第1便出発前には、万博記念公園駅構内でオープニングセレモニーがあり、鳥取市に伝わる江戸時代発祥の「因幡の傘踊り」の演舞を披露した。

 構内の一画では、燗酒が楽しめる「御燗酒BAR」やカニ汁販売なども行い、多くに来場客で賑わった。

ロケツーリズム協議会、今年度5回目の会合 LTC認定試験へセミナーなど実施

2025年1月30日(木) 配信

会合のようす

 ロケツーリズム協議会(藤崎慎一会長)は1月16日(木)、渋谷キューズ(東京都渋谷区)で今年度5回目の会合を開いた。今回は、LTC認定の試験に向けて最後のセミナー・グループワークなどが行われた。

 冒頭、観光庁文化・歴史資源活用推進室の打田剛室長が「日本コンテンツが世界で注目されている。(訪日客が)3大都市圏に集中するなか、地方は映画の舞台になることが多く、ロケツーリズムによる地域分散に期待している」と語った。同協議会は2016~18年に、同庁の「テーマ別観光による地方誘客事業」に選定され、事業終了後も同庁から活動を応援されているという。

 LTC認定は、映画やドラマなどの聖地を生み出すための撮影誘致のほか、作品の活用による地域活性化に向けて、制作者が安心して撮影に臨むことができる受入体制について理解する個人や団体に授与されている。

 試験は1月17日(金)~24日(金)に実施された。合格者は2月20日のロケツーリズムフォーラムで認定を受ける。

 福島県白河市観光課の鈴木絵梨奈氏は現在放送中の大河ドラマ「べらぼう」に登場する白河藩主の松平定信ゆかりの地として、PR活動を行っていることを紹介。「グループワーキングで、権利処理のタイミングをまとめた資料をもらえ、大変役に立った。知りたいことをすべて聞けた」と感想を述べた。

 また、同協議は昨年11月14日(木)に開催されたマッチング大会の成果として、情報番組「朝だ!生です旅サラダ」の撮影が静岡県・川根本町で行われたことも報告した。

旅行新聞新社「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」表彰式開く 総合1位は白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県・月岡温泉)

2025年1月30日(木)配信

総合1位の白玉の湯 泉慶・華鳳

 旅行新聞新社が主催し、1976年にスタートした「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」が50回の節目を迎えた――。「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」「第45回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第34回プロが選ぶ優良観光バス30選」「第8回プロが選ぶ水上観光船30選」に加え、「日本の小宿」の表彰式と祝賀パーティーが1月17日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれ、約260人が出席した。日本のホテル・旅館100選の総合では、新潟県・月岡温泉の白玉の湯泉慶・華鳳が初めての1位に選ばれた。

主催者・石井貞德社長

 表彰式の冒頭、旅行新聞新社の石井貞德社長は「今年で50回目を迎えることができました。これもご協力いただいている全国旅行業協会と日本旅行業協会、そして関係者各位の応援のおかげ」と感謝の意を表した。

 式典当日は1995年の阪神・淡路大震災の発生から30年の日。改めて、東日本大震災や昨年の能登半島地震などと共に触れ、「自然と共生していかなければならない観光事業者を応援する立場という心積もりをもって、続けてきました」と、これまでの50年間を振り返った。

総合と各部門1位に、壇上で表彰状を授与

各部門1位 (左から)白玉の湯泉慶・華鳳、水明館、浅間酒造観光センター、御菓子御殿、はとバス、最上峡芭蕉ライン観光

 日本のホテル・旅館100選の表彰では、初の総合1位に輝いた白玉の湯泉慶・華鳳をはじめ、各部門代表者に壇上で表彰状が授与された。

 部門別100選は、……

伝承千年の宿佐勘(秋保温泉)、近距離モビリティWHILL付きプラン発売へ

2025年1月29日(水) 配信

 WHILL(東京都品川区)は2月6日(木)の「おふろの日」から、宮城県・秋保温泉の伝承千年の宿佐勘で、免許不要の近距離モビリティWHILL(ウィル)をレンタルできる宿泊プランを売り出す。

 高齢化や多様化などが加速する社会を背景に、あらゆるニーズに応え、より滞在しやすい移動環境の整備拡充を目指す。同社によると「東北地方の宿泊施設では初めての導入」としている。地場でウィルを取り扱う宮城三菱自動車販売との連携事業。

 佐勘は「歩行が可能でも車いすを貸出するお客様もいらっしゃいました。館内で安心してウィルを使用いただけるプランをご用意しましたので、快適な温泉ステイをお楽しみください」とコメントしている。

【限定3000枚】最大1400円お得 万博入場チケット付き「京阪電車 京都・大阪1日乗車券」(2月1日から発売)

2025年1月29日(水) 配信

最大1400円お得に

 京阪電気鉄道(平川良浩社長、大阪府枚方市)は2月1日(土)から、「大阪・関西万博チケット早割一日券」をセットにした「京阪電車 京都・大阪1日乗車券」(2025大阪・関西万博公式ライセンス商品)を3000枚限定、特別価格6800円で売りだす。

 「大阪・関西万博チケット早割一日券」(大人6700円)と、「京阪電車 京都・大阪1日乗車券」(大人100円)をセットにして6800円と、最大で1400円お得となる。

 発売場所は、淀屋橋、京橋、枚方市、樟葉、中書島、丹波橋、祇園四条、三条の各駅で、販売期間は2月1日~3月31日まで。通用期間は4月13日~10月13日の好きな1日。なお、大人のみの発売で、払い戻しはしない。

 詳しい問い合わせは=京阪電気鉄道広報部 ☎06(6945)4585。

「リトリート休養術」豊島大輝〈著〉 「人がヒト(自然の一部)に戻る旅」へ

2025年1月28日(火) 配信

 ネイチャーセラピストの豊島大輝氏はこのほど、すばる舎から「リトリート休養術」(1500円+税)を発行した。豊島氏は千葉県の「亀山温泉リトリート」など、リトリート施設のプロデュースや運営を行っている。

 「休日なのに、仕事のことが頭から離れない」「退勤後もメールやチャットの返信に追われている」など、休みたくても休めない私たち。豊島氏は、ヘトヘトになってしまう前に、「無理なく一度立ち止まれる身近な方法を試してみてはいかが」と、さまざまな方法を紹介する。豊島氏はリトリートを「人がヒト(自然の一部)に戻る旅」と定義し、このリトリートこそ忙しい現代人にとって「最高の休み方」と語る。

 「難しく考えずに、日常を離れて自然の中でのびのび過ごす。それだけで絶大な休養効果がある」という豊島氏の言葉が沁み込んでくる。

 今や私たちの身も心もつかんで離してくれない「日常」から上手く逃げ出す、自分にぴったりのリトリートの方法を見つけてみよう。

水沢うどんの大澤屋が石段街に4店舗目開業 新店はテイクアウトの「石段166売店」

2025年1月28日(火) 配信

石段街にある4店舗

 群馬県・伊香保温泉で水沢うどん屋を手掛ける大澤屋(大河原秀之社長、群馬県渋川市)は1月27日(月)、テイクアウト店「石段166売店」をオープンした。同社は昨年末から、伊香保石段365段の166段目にリニューアルを含めて出店を重ねており、今回のオープンで全4店舗が出そろった。

石段166売店のおしるこ

 新店舗の「石段166売店」では、水沢うどんの土産品やテイクアウトの飲食品を販売する。冬のテイクアウトメニューは「おしるこ」。豆腐で作ったふわふわの白玉団子が入っている。「揚げ芋くし」は群馬県産の里芋を使用しており、ピリ辛のタレがアクセント。

 また、昨年12月21日に166段目にオープンした同社初のスイーツ店「伊香保抹茶365 -ikaho matcha 365-」は、抹茶スイーツを中心に素材にこだわった手作りスイーツとラテを提供している。抹茶をふんだんに入れた生地のなかに、塩味の白あんとガナッシュを入れて焼き上げた「和フォンダン」が人気という。

 このほか、旧店舗の向いに移転した「水沢うどん大澤屋 伊香保石段店」は座席数を2倍にリニューアル。石段店限定のメニューもそろえている。

 「カレーうどん専門店 游喜庵」は、伊香保温泉下の店舗から石段街に移転して、1月24日にリニューアルオープンした。カレーうどんのソースはすべてオリジナルで、リピーターも多いという。

3月の週末にトロッコ電車運転体験会を実施 黒部峡谷鉄道

2025年1月27日(月) 配信

運転する内燃機関車

 黒部峡谷鉄道(鈴木俊茂社長、富山県黒部市)は3月1日(土)~16日(日)までの週末全6日間、「黒部峡谷トロッコ電車 運転体験会」を開く。トロッコ電車が運転を休止する冬期間を活用して行うもので、実際にディーゼル機関車の運転ができるため、毎年人気のイベントとなっている。

 体験では、本物の内燃機関車(ディーゼル機関車)に乗車し、運転士同乗、指導のもと、宇奈月駅構内の側線約150メートルを2往復運転する。

 各日8回の実施で、定員は各1人の1日8人となる。対象は10歳以上で参加費は1人1万円。当日現金で精算する。なお、空きがあれば当日の申し込みも受け付けるという。

 申し込みは2月3日(月)の午前10時からメールで開始する。詳細はホームページへ。

アニメ聖地88(2025年版)発表  山形県米沢市など20カ所加わる(アニメツーリズム協会)

2025年1月27日(月) 配信

作品の舞台・モデルとして124カ所が選ばれた

 アニメツーリズム協会(河森正治会長、東京都千代田区)は1月24日(金)、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2025年版)」を発表した。新しい聖地に山形県米沢市の「好きでも嫌いなあまのじゃく」や、愛媛県松山市の「がんばっていきまっしょい」など20カ所が加わった。今年は、作品の舞台・モデルとして124カ所、施設・イベントに28カ所が選出されている。

 同協会は2018年から、日本アニメの魅力を世界に発信し、地域創生とインバウンド需要の創出を目的に毎年発表している。国内外のアニメファンを対象とした投票結果をもとに、権利者や地方自治体などと協議し、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」を決定する。