漠然とした要望から宿検索が可能に AIとプロの目が融合した新サービス開始、ANA X

2026年7月1日(水) 配信

すま旅サ~チ!

 ANA X(神田真也社長、東京都中央区)は7月1日(水)から、AIとANAスタッフのプロの目が融合した新サービス「すま旅サ~チ!ANAトラベラーズ」の提供を開始した。条件入力の壁をなくし、漠然とした要望から宿が検索できるようにした。

 対象は航空券と宿泊がセットの「ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ」とホテル単品の予約が可能な「ANA トラベラーズ ホテル」の両商品。従来のホテル検索は「日付・場所・人数」を指定しなければ検索が進まなかったが、この壁を撤廃し、曖昧な「やりたいこと」「気分」から最適な旅が探せるようにした。

 プロの目として、スタッフが実際に利用して評価したホテル情報や、近隣の観光スポット、飲食店情報などを提案。また、生成AIを活用した対話型のインターフェースのため、時間や場所を選ばずに旅のプランニングができる。

ベッセルホテルズ島根県初進出へ、出雲大社近くに2028年春開業予定

2026年7月1日(水) 配信

ベッセル出雲大社町ホテル(仮称)の外観イメージ

 全国でベッセルホテルズを展開するベッセルホテル開発(瀬尾吉郎社長、広島県福山市)は、島根県出雲市に「ベッセル出雲大社町ホテル(仮称)」を新築し、2028年春の開業を予定する。島根県への初出店となる。

 ホテルは、出雲大社正面入口「勢溜(せいだまり)の大鳥居」から徒歩約5分、一畑電車・出雲大社前駅から徒歩約10分の立地で、国内外からの参拝・観光需要を取り込むほか、山陰エリア周遊やビジネス利用の拠点としても需要を見込む。

 建物は鉄骨造7階建て、延床面積約5424平方メートル、客室数107室を予定。全室禁煙とし、靴を脱いでくつろげる仕様を採用するほか、最大6人まで宿泊可能な客室も設け、ファミリーやグループ旅行への対応を強化する。

 館内にはサウナや露天風呂などを備える大浴場を備える。食事は朝食に加え夕食もビュッフェ形式で提供する計画で、ベッセルホテルズとして初となる夕食ビュッフェを導入する。

 同社は18歳以下の子供の添い寝無料サービスをはじめ、ベビー用品や子供向けアメニティの無料貸し出しなど、ファミリー層を重視したサービスを展開してきた。新ホテルでもこうしたブランドの強みを継承し、ウェルカムドリンクや充実した無料アメニティなども提供する。

新造船「SEFU」のデザイン発表、2027年就航クルーズ船(両備グループ)

2026年7月1日(水) 配信

クルーズ船「SEFU」のイメージ

 両備ホールディングス(岡山県岡山市)が新規クルーズ事業の運航会社として設立したRヨット(新居正弘社長、東京都港区)は6月25日(木)、2027年就航予定の新造クルーズ船「SEFU(セフ)」のデザインを発表した。同時にブランドサイトとコンセプトムービーも公開した。

 「SEFU」は、日本初となるヨットスタイル客船として、瀬戸内海や南西諸島などを舞台に、新たなラグジュアリークルーズ市場の開拓を目指す。船名は「瀬戸内」の「瀬(SE)」と「風(FU)」に由来し、小型船ならではの機動性を生かして大型客船では寄港が難しい港や離島を巡る航路を計画。全60室・定員約120人というスモールラグジュアリー船として、きめ細かなサービスを提供する。

 外観とインテリアデザインは、キュリオシティ代表で世界的デザイナーのグエナエル・ニコラ氏が手掛けた。「ISLAND」をコンセプトに掲げ、瀬戸内海に浮かぶ島々から着想を得た円形モチーフを船内各所に採用した。船内を「どこへ行っても新しい発見のあるディスティネーション」と位置付け、移動手段にとどまらない滞在価値を追求している。

 大きな特徴の1つは、船尾に設ける本格的なマリーナエリアだ。新造船として日本初となる設備で、海へ直接アクセスできる構造を採用。小型ボートによる離島への寄港やビーチング、シーカヤックなどのマリンアクティビティを楽しめるほか、マリーナに隣接する「ビーチクラブ」は三方向に開閉するシェルドアを備え、海との一体感を演出する。

多彩なマリンアクティビティが可能となるマリーナ設備(イメージ)

 客室は日本建築の「借景」の考え方を取り入れ、窓外に広がる四季折々の景観を室内空間に取り込む設計とした。日本の自然素材や柔らかな色調を基調に、ニコラ氏デザインによるオリジナル家具を採用し、長期滞在にも適した上質で落ち着いた空間を実現している。

 船内施設では、インフィニティプールやスパ、フィットネスに加え、日本船ならではの温浴施設やサウナも設置。ダイニングはメインレストランのほか、スペシャリティレストラン、寿司レストラン、ラウンジバーなどを備え、寄港地ごとの旬の食材や地域ならではの食文化を生かしたメニューを展開する。

 「SEFU」は全長約120メートル、総トン数約1万トンで、現在ポルトガルのウェスト・シー造船所で建造中。航海速力は約15ノットで、遠洋国際航行に対応する。

2年ぶりに東京で「おかやま白桃パフェDays 2026 Tokyo」 7月24~26日まで開催

2026年7月1日(水) 配信

岡山の白桃を堪能

 フルーツ王国として有名な岡山。この時期に旬を迎える特産フルーツが「白桃」。岡山のおいしい白桃を使ったパフェを東京都内で楽しめるイベント「おかやま白桃パフェDays」が、今年は7月24日(金)~26日(日)での開催が決定した。東京(丸の内・京橋・新橋・汐留)での開催は2年ぶりとなる。

 岡山白桃の特徴は上品なまでの白い果皮と口に入れた瞬間甘く瑞々しくあふれだす果汁、とろけるような果肉という。都内の人気店とコラボし、岡山県産の白桃を贅沢に使用したオリジナルパフェを3日間限定で販売する。

 今回は5店舗での開催で、各店舗1日限定50食(※一部1日20食限定の店舗あり、各店売り切れ次第終了)。販売価格や提供時間は店舗ごとに異なる(一部事前予約制の店舗もあり)。

 参加店舗は、京橋エリアが「京橋千疋屋 京橋本店」、丸の内エリアが「デリーモ東京カフェ大丸東京店」と「Cafe1984(※7月25・26日のみ開催)」、汐留エリアが「CHAYAマクロビ汐留」、新橋エリアが「ビストロカフェももてなし家」の計5店舗で販売する。

京橋千疋屋 の「岡山白桃ぼっけぇパフェ」

 一例では京橋千疋屋の「岡山白桃ぼっけぇパフェ」は、販売価格2640円(税込)。パフェには白桃1個から8分の5カットも使用されていてボリュームも満点。このほか桃とミントのシュワシュワゼリーやヨーグルトアイス、桃のシャーベットなども使われている。

 提供時間は7月24日(金)が午後2~6時30分(LO)、25日(土)と26日(日)は午後2~5時30分(LO)。イベント当日はメニュー予約制を採用。座席予約ではなく来店順の案内になるため、満席の場合は待つ場合もある。

 予約・問い合わせ=☎03(3281)0300(予約受付時間=午前10時~午後6時)。

 岡山市東京事務所の関係者は「晴れの国おかやまはフルーツ王国。岡山産の白桃を使ったオリジナルパフェを展開する取り組みで、東京での開催は2年ぶりとなりました。各店1日50食限定なので、食べられなかった方は岡山まで足を運んでいただければ、季節ごとの旬のフルーツを使用したフルーツパフェが通年で食べられます」とPRしている。

阪急交通社、JRで行く鉄道旅のタイムセールを開始

2026年7月1日(水) 配信

 

 阪急交通社(山川豊治社長、大阪府大阪市)は、7月1日(水)から「JRで行く鉄道の旅」のタイムセールを開始した。予約はウェブ限定で、7月10日(金)まで実施している。東京、名古屋、大阪、福岡に加え、札幌、仙台、広島、金沢など全国各地を発着地としたJR利用の国内個人旅行が対象となる。

 物価上昇で消費マインドが低迷するなか、同社はJR各社の協力のもと、夏旅を応援するタイムセールを実施する。鉄道の旅は道路渋滞を回避でき、定時性が高く、夏の繁忙期でも時間効率よく休暇を楽しめるとアピールする。

 今回のタイムセールでは、人気の高原リゾートや温泉リゾートを中心に商品を展開する。また、手軽な近距離旅行に加え、北海道新幹線や北陸新幹線を利用する函館や金沢など、長旅を楽しむ商品も取りそろえた。立山・黒部アルペンルートでは、ポーターサービス付き商品も用意した。

 同社は、宿泊と交通手段を組み合わせたシンプルな商品に加え、食事券や入場券、バス観光をセットにした個人旅行商品の開発を進めている。函館や金沢では地元の食事券付きプラン、高原リゾートではゴンドラリフト券付きプランなどを拡充している。

群馬県旅行業協会、今年度も栃旅協と合同商談会を実施 研修会などで新しい旅への対応を支援

2026年7月1日(水) 配信

小林聡会長

 群馬県旅行業協会(小林聡会長、97会員)は6月30日(火)に、群馬県前橋市内で2026年度通常総会を開いた。昨年、栃木県旅行業協会と合同で実施した商談会を今年度も継続する。ワークショップ型の研修会や地域の情報提供などで、新しい旅行スタイルへの対応を支援するほか、コンプライアンス重視を柱に据え、健全な旅行業の発展に取り組む。

 小林会長は「観光は人と人とのつながりが生まれる平和産業。今や日本の基幹産業になっている。我われも会員間の連携を大切に、業界の発展と地域観光の振興に取り組んでいきたい」とあいさつした。

臼田栄慈局長

 来賓の群馬県産業経済部戦略セールス局の臼田栄慈局長は「昨年、草津温泉の入込客数は3年連続で過去最高を記録した。堅調な群馬県への観光需要の流れのなかで県内の観光産業がさらに発展するよう努めている。引き続きリトリートに注力し、温泉や自然、食、伝統文化など群馬の豊富な観光コンテンツをさらに磨き上げ、長期滞在や高付加価値な旅行につなげたい。県と皆様がしっかり手を携えていくことが重要だ」と述べた。

荒井賢治・関東地方支部長連絡会議長

 全国旅行業協会関東地方支部長連絡会の荒井賢治議長(栃木県支部長)は「昨年度は合同商談会を実施し、高崎市も視察したが、地域力の発信が重要だと感じた。今年度は栃木で開催し、エクスカーションなども企画するので、ぜひ協力して盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

中間幹夫社長

 また、㈱全旅の中間幹夫社長もあいさつに立った。中間社長は25年度の群馬県旅行業協会の全旅クーポンやペイメント、保険の実績はすべて前年度を上回ったことを報告。「素晴らしい数字だが、群馬県の皆さんのポテンシャルを考えたらまだまだだと思う。今後もさらなる奮闘をお願いしたい」と期待した。

福田一樹社長

 総会後は群馬県旅行業センター(福田一樹社長)が決算報告を行った。このほか、㈱全旅のクーポン会員専用のシステムについて学ぶ「Trip全旅セミナー」を実施。収益を上げるテクニックなどを紹介し、まだ約半数が未利用の群旅協会員に対し、積極的な活用を呼び掛けた。

全旅東海ブロック、第2回東海サミット開催へ 9月1日(火)愛知県春日井市で旅行会社と受入施設の商談会実施

2026年7月1日(水) 配信 

第1回東海サミットのようす

 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県の東海4県にある㈱全旅の事業会社で構成する全旅東海ブロック(ブロック長=森川雅史愛知県旅行センター社長)は9月1日(火)、ホテルプラザ勝川(愛知県春日井市)で「第2回東海サミット」を開く。旅行会社と受入施設による商談会のほか、懇親会などを実施する。

 同サミットは、㈱愛知県旅行センター(森川雅史社長)と㈱静旅(渡井浩昭社長)、協同組合岐阜県旅行業協会(旦野隆晃理事長)、㈱ANTAみえ(渡部俊郎社長)で構成する全旅東海ブロックが主催する。

 商談会には、4社の賛助会員である受入施設と東海4県内の㈱全旅クーポン施設のほか、全国の旅行会社が出席し、送客側と受入側ともに約70社が参加する見込み。来賓として、全国旅行業協会(ANTA)の3役と㈱全旅の役員など計15人も出席する見通しだ。

 申し込みは8月7日(金)まで受け付ける予定となっている。参加費は旅行会社が無料、受入施設は2万5000円。懇親会費は1万5000円。なお、受入施設については1人分の懇親会費が出展料に含まれている。

【東京都と台北市の旅行業協会が友好協定結ぶ】台湾各地で懇談会 交流本格化  シリーズ①~台北市~

2026年7月1日(水) 配信

親睦を深める一行

 東京都旅行業協会(小松信行会長)と台湾・台北市旅行商業同業公会(陳怡璇理事長)は5月20日、友好協力協定を結んだ。訪台した東旅協一行は5月20日(水)~23日(土)の4日間、中華民国観光産業国際行銷協会の徐銀樹榮譽理事長や秦文沂理事長らの案内で台北市をはじめ、新竹市、桃園市、新北市の奥深い魅力や新たな観光名所などを視察。各地で市や旅行商業同業公会、旅館同業公会の幹部らが出席した懇談会にも連日参加し、訪台日本人の拡大へ友好関係を深めた。各地での交流のようすを4回シリーズで紹介する。

                               【本紙取材班】

訪台団一行が訪れた4市(左)と東京都旅行業協会の参加者

 東京都旅行業協会一行は、台北市で台北市政府観光傳播局との交流会に出席した。

 台北市政府観光傳播局観光発展化の張詩珮科長は「台湾と日本は経済、文化など幅広い分野での交流が盛んだ。台北市は、観光分野において日本市場を大変重視してきた。今後、訪台日本人の増加に向けて、東京都旅行業協会の協力が得られることに感謝している」と語った。

張詩珮科長(右)と小松信行会長

 小松会長は「台北市への送客増加に向けてより強力な協力関係を築けることに感謝している」と述べた。

 その後、乾杯が行われ、参加者は交流を深めた。これに先立ち、東旅協一行は台北市内の繡球花園と北投温泉の地熱谷を視察。中華民国交通部観光署旅宿組の鄭憶萍副組長や中華民国外交部亜東太平洋司の張淑玲総領事らも同行し、台北市の魅力を一行にアピールした。

 繡球花園は毎年3~7月にオープンする農園。日本では自生していない台湾常磐アジサイやナガバアジサイなど、珍しい品種のアジサイを見ることができる。色は白や赤、ピンク、紫、青など多彩なバリエーションがある。3~4月には白い花「海芋」が見ごろを迎える。両期間中には、無料のガイドツアーも行われる。

 地熱谷は北投温泉の源泉の湧出地。恐ろしい地獄を想起させることから、鬼の湖ともいわれる。長時間にわたる沈殿作用で温泉成分が結晶化し、台湾特産の鉱物「北投石」が形成される。源泉を手で触れられる体験スペースや、座りながら岩盤浴を楽しめるスポットなども整備されている。

北投温泉の地熱谷を訪れたメンバー

TTE開幕式に参加 来賓で小松会長紹介

 東旅協一行は台北国際博覧会(TTE)に参加。開幕式にも出席した。

 TTEは、台北市旅行商業同業公会の主催で5月22日(金)~25日(日)まで開催された。テーマは「台北を起点に、世界へ羽ばたく」。

 台湾国内をはじめ、世界各国の旅行会社や国際観光局、航空会社、クルーズ会社、台湾の県・市政府、ホテルグループなどがブースを出展し、業界関係者や一般消費者に観光スポット、文化体験、テーマ別旅行プランなどをアピールした。期間中30万人以上が来訪した。

 開幕式では、主催者を代表して台北市旅行商業同業公会の陳怡璇理事長と中華民国交通部の陳世凱部長、台湾観光庁の陳玉秀長官、台北市政府の張温德副市長、中華民国外交部の葛葆萱常務次長、台北市議会の戴錫欽議長があいさつした。来賓として、東京都旅行業協会の小松会長が紹介された。

 その後、一行は台湾の観光関連団体の役員など約100人が出席するランチョンミーティングに参加した。

TTEのランチョンミーティングのようす

 会場では、陳怡璇理事長や陳玉秀長官をはじめ、台北市政府観光伝播局の余祥局長、台湾観光旅遊連盟総会の洪寄昌総会長などが登壇し、台湾観光のさらなる発展に向けた想いを述べた。

 乾杯後、参加者は情報や意見交換を行い、友好関係を強化。小松会長は陳玉秀長官と意見交換を行い、親睦を深めた。

第3回「JTB交流創造キャンバス」アイデア募集、入賞者に旅行券総額120万円

2026年7月1日(水) 配信 

「ふるさと×交流」のアイデアを9月30日まで募集

 JTBは9月30日(水)まで、第3回「JTB交流創造キャンバス」で、「ふるさと×交流」のアイデアを募集している。最優秀作品の賞品はJTBトラベルギフト50万円など、受賞作品に総額120万円のJTBトラベルギフトを贈呈する。応募者は個人またはグループ。年齢制限なし。

 今回のテーマは「ふるさと×交流で、ワクワクするアイデアを描こう!」。審査基準は、JTBが考える①人を満たす②社会を発展させる③地球の豊かさを守る――という「交流が生み出す3つの価値」に関連すること。加えて、④オリジナリティがあるか⑤ワクワクする夢のある内容か⑥(クリエイティブ賞のみ)おおよそ3年以内に実現可能なアイデアであるか――の6つの観点で審査が行われる。

 応募作品の中から、「ドリーム賞」「クリエイティブ賞」として、それぞれ最優秀作品1点、優秀作品1点を選出する。最優秀作品にJTBトラベルギフト50万円、優秀作品に同10万円を贈呈。JTB交流デザイナーとして認定証も進呈する。

 審査は10~12月まで行い、発表は12月末ごろに入賞者のみに連絡する。入賞作品は、来年1月中旬にJTBグループコーポレートサイトや日経新聞紙面などに掲載予定。

 応募用紙は、JTBグループコーポレートサイト内の特設サイトでダウンロードできる。

【特集 No.681】日台観光交流 拡大と深化へ 東京と台北の旅行業が友好協定結ぶ

2026年7月1日(水) 配信

 東京都旅行業協会(小松信行会長)と台湾・台北市旅行商業同業公会(陳怡璇理事長)は5月20日、台北市内で友好協力協定を締結した。日本と台湾の観光交流拡大を目的に、首都の旅行業協会が力強く手を結んだ。2025年の訪日台湾人は約673万人に対し、訪台日本人は約148万人と大きな格差が生じている。締結式では27年に再び「訪台日本人200万人達成」を目標に掲げた。東旅協の訪台団14人は、台北市で大規模な商談会や交流会に参加。新竹市、桃園市、新北市なども訪れ、交流は本格化している。

【本紙取材班=増田 剛、木下 裕斗】

協定締結への経緯

 2019年7月29日、中華民国ホテル旅館・旅行業国際推進協会の徐銀樹理事長(当時)ら旅館・ホテルの代表者12人は、旅行新聞新社の石井貞德社長の仲介で東京都旅行業協会を訪問し、日台の観光交流推進へ意見交換を行った。

 その後、同年12月18―21日にかけて、中華民国観光産業国際行銷協会の徐銀樹理事長(当時)が東旅協の村山吉三郎会長(当時)ら9人を台湾に招待し、商談会と交流会を開催。そこで「2022年までに訪台日本人旅行者250万人突破」を目標に掲げ、共に努力することを宣言した。訪台した東旅協一行は、台北市や新北市、桃園市、新竹県市を視察し各地で交流を深めた。

 小松信行会長もその一員として参加。また、自由民主党衆議院議員の武井俊輔議員(のちに外務副大臣)や、旅行新聞新社の石井社長も同行し、本紙20年1月21日の1面特集記事として、視察成果を報道した。

 しかし、その後、世界的な新型コロナの拡大により、日台間における観光産業全体の交流と発展が停滞したが、双方から交流再開を求める声が大きくなっていた。

 今年1月28日、中華民国観光産業国際行銷協会の徐榮譽理事長は東京・新宿の京王プラザホテルで開かれた東旅協の新春賀詞交歓会に出席。旅行新聞新社の石井社長を通じて、台北市旅行商業同業公会の陳怡璇理事長が東旅協との友好交流を希望している旨を伝えた。

 これを受けて東旅協は「2026台北国際観光博覧会(TTE)」に合わせて訪台交流を行う意向を伝え、東京都と台北市の旅行業協会が台北市で友好協定を締結する方向へと進んだ。

締結式

 5月20日には台北市内の天成飯店で、東京都旅行業協会と台北市旅行商業同業公会の友好協定締結式が行われた。

 主催者としてあいさつに立った中華民国観光産業国際行銷協会の徐榮譽理事長は「台北市旅行商業同業公会の陳理事長は、昨年9月に理事長に就任して間もなく、東京都旅行業協会との交流を希望された。首都・台北市の旅行業界をさらに国際化しようと積極的に取り組まれるその姿勢に、心より敬服している」と紹介。続けて、「小松会長が率いる東京都旅行業協会は、旅行業界のみならず、東京都の経済に大きな貢献をされている。その尽力にも深く敬意を表したい」と述べた。

 今回の友好協定締結によって、両協会の会員企業が互いに発展し合い、日台双方において、より活発な業務交流と新たなビジネス機会が生まれる環境が整った。

 今後さらなる経済効果と、日台観光収支のバランス改善にも寄与することに期待を寄せ、徐榮譽理事長は「皆様の協力のもと、来年2027年には訪台日本人旅行者数を再び『200万人達成』という大きな目標の実現を願っている」と力強く語った。  
 これを受けて、台北市旅行商業同業公会の陳理事長は「ここ数年、世界の観光産業はさまざまな困難に直面し、国際協力の大切さを実感している。日本は台湾にとって最も重要な観光パートナー。今回は台湾と日本の観光産業がより深い関係を築くための重要な通過点」との認識を示した。

 そのうえで「観光客は訪れる場所だけでなく、体験内容に重きを置いている。今後は双方が連携して、より多様で魅力的、かつ深みのある旅行商品や交流プログラムを造成していきたい。こうした交流を通じて、デジタル化や国際化への問題解決にもつながることを期待している」と述べた。

 さらに陳理事長は「観光産業が次の時代に進むには、国際協力とリソースの共有が不可欠。東京都旅行業協会との締結を大変嬉しく思う。より多くの日本人に台湾に訪れていただき、台湾各地の文化・魅力を深く感じてもらえることを願っている。今回の締結は、将来へ長く続く協力関係の一歩になる。互いに協力し、台日の観光交流を発展させたい」と意気込んだ。

 続いて、東京都旅行業協会の小松会長は「近年、観光産業は人と人、文化と文化を結びつける大切な役割を担っている。日本と台湾は長年、深い友情と信頼関係を築いてきた。今回の友好協定締結は両地域の観光旅行業にとって、新たな発展の一歩となると確信している。今後は観光情報の共有や旅行商品の開発、人材交流などの分野で関係を深め、互いの会員にとって大きな成果につなげていきたい」と意欲を見せた。

 また、「観光交流の活性化は経済効果だけでなく、人々の相互理解を深め、未来に向けた友好関係をさらに強固にする。こうした取り組みが次世代に引き継がれ、より豊かな交流に発展していくことを願っている」と語った。

 小松会長は25年の訪日台湾人は約673万人に対し、訪台日本人は約148万人である現状について、「今後の交流拡大に対する大きな『伸び代』と感じており、協定を契機に交流を発展させたい。今回は東旅協から14人の会員が参加しており、日台観光交流への高い期待と熱意をもって台湾を訪れている」と力を込めた。

 加えて「この締結式を取材するため、旅行新聞新社から石井貞德社長をはじめ、3人が出席している。今回の協定が業界から大きな注目と期待を集めていることを大変嬉しく思う。協定が日台双方の観光産業のさらなる繁栄につながることを祈念している」と述べた。

 協定事項では、①両者が協力体制を構築したうえで、双方の会員企業に関わる観光と旅行産業の発展と友好関係を深めるために協力する②情報交換の実施③交流と協力体制の強化に向けて相互訪問の積極的な推進――の3項目を合意した。

交流会&商談会

 締結式のあと、多数の来賓が出席して交流会が開かれた。中華民国観光産業国際行銷協会の秦文沂理事長は歓迎のあいさつで、「東京都旅行業協会、旅行新聞新社の皆様が台湾へ視察・交流団を組織し、来訪いただき、台日観光交流の推進に尽力いただいていることに、心より感謝申し上げたい。台日双方の観光交流はさらに発展していくものと確信している」と強調した。

 同協会は、台湾政府の観光政策に協力し、台湾の魅力や素晴らしさを海外へ広く発信・PRしている。「当協会の徐榮譽理事長は日本との深い“縁”と良好な関係を築いており、その縁を通じて日本の旅行業界の皆様を招待することができた。台湾についてより深く理解していただき、さらに最新の台湾観光情報に触れる機会となれば幸い」と語った。

 中華民国外交部アジア太平洋司の張淑玲総領事、日本台湾交流協会台北事務所の川合現副代表、平澤友紀主任、台北市観光伝播局の沈永華主任秘書、台北市旅行商業同業公会の翁炳贊監事会招集人、中華民国留日四国華僑総会の上島彩会長ら多数の来賓を代表して、台湾観光庁東京事務所の前所長で中華民国交通部観光署旅宿組の鄭憶萍副組長が登壇し、「台湾にとって日本は一番大切なマーケット。東京都旅行業協会の皆様の力を借りて、訪台日本人旅行者増大へ送客をお願いしたい」と、今回の協定締結による成果に期待を寄せた。

 当日、締結式に先立って、東旅協の会員会社と台湾のホテルや旅行会社、免税店など約70社が参加した商談会も開かれ、熱心な情報交換によって会場は熱気を帯びた。

 訪台した東旅協一行は4日間の日程で、2026台北国際観光博覧会(TTE)への参加や、台北市をはじめ、新竹市、桃園市、新北市などを訪れ、視察と各市での交流会に出席した。

「TTE2026」に参加 現地メディアの取材も

 5月22―25日に、台北市内で「2026台北国際観光博覧会(TTE)が開催された。東京都旅行業協会の訪台団一行は、TTEの開幕式に参加した。各ブースでの商談や、小松会長が現地メディアの取材を受けるなど注目度の高さを示した。台湾観光庁の陳玉秀長官もランチョンミーティングに出席し、情報や意見交換を行った。