古都を巡り文化遺産を学ぶ、JTBが1泊2日のバス旅行発売

2018年12月17日(月) 配信

北野天満宮・御本殿正面

JTBは12月14日(金)から、京都・大津・奈良の3商工会議所で構成する「京津奈・古(いにしえ)の三都めぐり推進協議会」と連携し、文化遺産の“保存と活用”をテーマにした1泊2日のバス旅行商品「京津奈・古(いにしえ)の三都めぐり~文化遺産を学ぶ旅、その保存と活用を目指して~」を売り出した。 3都市共通の魅力である文化資源に着目したもの。

 京都市、大津市、奈良市には古(いにしえ)から継承されてきた数々の美しい文化財がある。今回は3商工会議所と共同企画することで、普段は非公開の国宝・重要文化財の特別見学や、専門家の解説つきでの修復現場見学など、同商品限定のプログラムを盛り込んだ。

商品概要

出発日:2019年3月4日(月)・5日(火)・6日(水)・7日(木)・11日(月)・12日(火)・ 13日(水)・18日(月)・19日(火)・20日(水)
発着地:京都駅八条口

みどころ:
 奈良ホテル(奈良市)
120年前のイギリス製の銀食器で食する特別ランチと歴史ある館内の解説
世界文化遺産 法相宗大本山 薬師寺(奈良市)
国宝薬師三尊像、食堂(じきどう)とその壁画、玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)内の壁画の特別参拝
世界文化遺産 比叡山延暦寺(大津市):
平成の大改修中の堂内を案内付で拝観、通常非公開の大書院も特別見学

北野天満宮(京都市): 
国宝社殿の御本殿特別参拝と約1500本の梅が咲き誇る梅園に案内

旅行代金:4人1室45,000円・3人1室46,000円・
      2人1室47,000円・1人1室49,000円           
宿泊:比叡山延暦寺会館(和室) 
食事:朝食1回・昼食2回・夕食1回  
添乗員:同行
旅行企画・実施:JTB京都支店
協力:文化庁地域文化創生本部・京阪ホールディングス株式会社
申し込み:JTB京都支店「京津奈・古の三都めぐり受付事務局」
       WEBサイト「JTBたびーと」

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(167)」海女文化が香る志摩地域(三重県鳥羽市・志摩市)

2018年12月16日(日) 配信

英虞湾の夕景(志摩観光ホテル)

日本を象徴する歴史・文化や伝統は、変化の激しい大都市よりも、地域にこそ色濃く残っている。そんな典型のひとつ、海女文化が未だ健在な三重県の鳥羽・志摩地域をひさびさに訪ねた。

 海女とは、言うまでもなく海に潜って貝類や海藻などを採取する漁をなりわいとする職業である。その歴史は古く、最古の記録は3世紀末の「魏志倭人伝」にあると言われる。また、「万葉集」や「延喜式」にも、志摩国や伊勢国のほかに、讃岐国、肥前国、筑紫国などで海人(女)の記述がみられる。 

 なかでも鳥羽及び志摩地域の海女は、伊勢神宮との関係性も含め、古来より継承されてきた。現在、その従事者数は約750人と全国でも群を抜いて多い。2017年3月には、その歴史的・文化的価値が認められ、「鳥羽・志摩の海女漁の技術」として国の重要無形民俗文化財に指定された。

 「技術」とは、女性の素潜り漁が継続されてきた歴史、漁場を識別する能力、伝統的漁具を継承し男女の役割分担を生み出す地域性、地域社会が、海女の存在を許容し海女を職業として認めている、古代から続く伊勢神宮と地域との関係といった部分に特色があるとして評価された(三重県教育委員会)。まさに、民俗としての知識、鍛えられた潜水技術、そして危険な海漁から生まれた信仰、採りすぎないという資源管理といった「技術」の集大成が海女文化なのである。

 海女たちの技術伝承においては、とりわけコミュニケーションを重視する拠点としての「海女小屋」が象徴的である。彼女たちは、ここに集い、休息を兼ねて漁に関する知識や情報を得ていた。また、セーマン、ドーマンといわれる当地特有の魔除けの印や「ツイヤ」と唱える呪いなど、その習俗もよく伝えられており、これらが海女文化を理解するうえで極めて重要である。

 海女小屋は、いつごろからか観光客向けに開放され、海女さんたちが焼いてくれる新鮮魚貝が、観光の大きな目玉になっている。今回の訪問では志摩市の海女小屋「さとうみ庵」と島羽市の海女小屋「はちまんかまど」を訪ねた。さとうみ庵には、海女小屋資料館が併設され、海女の歴史を学ぶことができる。「はちまんかまど」は、日本観光振興協会の18年度「産業観光まちづくり大賞」金賞を受賞した人気施設である。近年は訪日外国人客も多く、当日もイスラム圏からのお客様に備え、礼拝堂を設えていた。

海女小屋資料館(さとうみ庵)

 志摩市は、16年の伊勢志摩サミット(先進国首脳会議)の開催で、海外からの注目度が高い。筆者はかつて、この地域を政府が推奨する「長期家族旅行」のモデル地域として整備する計画に携わった。当時の竹内千尋市長が16年に再任され、10年ぶりの再会となった。国立公園に指定された伊勢志摩は、長期滞在には格好の地域である。いま再びのチャレンジを期待したい。

「津田令子のにっぽん風土記(44)」魚介・農・人の集積地へ~静岡県御前崎市編~

2018年12月15日(土) 配信

大盛況だった御前崎大産業まつり(左端が筆者)
御前崎市観光協会
事務局長
小野木 邦治さん

 
11月24、25日、静岡県御前崎市で開かれた「大産業まつり」に、私が理事長を務めるNPO法人ふるさとオンリーワンのまちが出展した。農作物直売などのブースやイベントステージなどがあり、多くの人が訪れていた。私は地元産の柿やみかんなどをいくつも買って帰った。御前崎に来る楽しみの一つだ。

 
 25日には市出身の陸上選手で、リオ五輪の4×100㍍リレー銀メダリスト飯塚翔太選手の市観光大使就任式も開かれた。「世界で活躍されるなかで、少しでも御前崎という名前が伝わるといいですね」と、御前崎市観光協会事務局長の小野木邦治さんは話す。

 
 市の観光については他にも新しい動きがある。2019年8月に客船「ぱしふぃっくびいなす」の御前崎港寄港が決まった。横浜発着のツアーだ。市は昨年から牧之原市とともに協議会を立ち上げ、客船誘致に取り組んできた。大井川鐡道のSL乗車や浜名湖などへのバスツアー、港近くの「なぶら市場」への案内、港への出店などを準備する予定だ。「印象が良ければまた寄港があるかもしれないので、ぜひ期待に応えたいです」。19年9月開幕のラグビーW杯では、南アフリカとジョージアの公認キャンプ地となっている。

 
 こうした取り組みの背景には「新しい客層を取り込みたい」という思いがある。市にはマリンスポーツや夏の海水浴に訪れる客が多いが、年々若い世代の「海離れ」を感じると小野木さんはいう。お客を引き戻したいと取り組んできたことの一つが、海水浴場でのバナナボートの貸し出しだ。それまで家族客が多かったが、若いグループも訪れるようになった。手応えを感じ、海上アスレチックも設置した。冬はウィンドサーフィンのシーズンだが、それ以外の魅力もPRしている。伊勢エビやクエ、イチゴなど食が豊富なことだ。温水で養殖するクエは「脂っぽくないがしっとりしている。鍋がおいしい」と語る。

 
 また御前埼灯台からは11月から3月まで、太陽が海から上がり海に沈む珍しい景色が見られる。今年11月には、三重県志摩市で初めて開かれた「灯台ワールドサミット」に御前崎市も参加。「灯台はまちのシンボル。御前埼灯台に上ると、水平線が丸いことが実感できますよ」。

 
 魚介や、農作物、人の集積地として御前崎はますます勢いづいているようだ。「地元の方の盛り上がりも感じます。チャンスを生かして新しい客層を取り込み、次につなげたいですね」と話す。

 

コラムニスト紹介

津田 令子 氏

 

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

たびらい沖縄、キャンペーン通じ冬の沖縄旅行を提案

2018年12月14日(金) 配信

冬でも暖かく過ごしやすい沖縄(写真はイメージ)

パム(長嶺由成社長、沖縄県那覇市)は来年3月まで、運営する旅行予約サイト「たびらい」上で「ぽっかぽか沖縄キャンペーン」を展開する。対象は、「たびらい沖縄」サイトでホテル予約をしたうえで、レンタカーかアクティビティを利用した人。抽選で200人に、レンタカーかアクティビティ料金の30%分の旅行券をプレゼントする。

 今回の企画は、「これからの寒い季節、他の地域に比べて暖かい沖縄の魅力を提案したい」との思いから生まれた。沖縄は、1番気温の低い2月でも平均気温が17・1℃(気象庁)あり、本土よりも温暖な気候で過ごしやすいのが魅力。県内では、冬の風物詩「ホエールウォッチング」や、ひと足早い桜まつりなど冬の沖縄ならではの体験もそろっている。キャンペーンサイトでは、冬におすすめのアクティビティやホテルなども紹介している。

「ぽっかぽか沖縄キャンペーン」キャンペーン概要

キャンペーン内容:

たびらい沖縄サイトで、ホテル予約を行い、たびらい沖縄レンタカーもしくはたびらい沖縄アクティビティの利用した方の中から抽選で200人に、レンタカーもしくはアクティビティ利用代金の30%分のJTB旅行券をプレゼント。

※プレゼント金額の上限は5千円分(1千円単位端数切捨て)

利用例:

・「ホテル予約+レンタカー」⇒レンタカー利用代金の30%分の旅行券をプレゼント

・「ホテル予約+アクティビティ」⇒アクティビティ利用代金の30%分の旅行券をプレゼント

・「ホテル予約+レンタカー+アクティビティ」⇒レンタカーもしくはアクティビティ利用代金が高い方の30%分の旅行券をプレゼント

予約可能期間:~2019年3月31日

適用条件:

・2019年1月4日~2019年3月31日までにたびらい沖縄でホテル予約を行い、なおかつレンタカーもしくはアクティビティを利用した人

・サービスを利用後、専用のページから申請が必要

※期間中に上記条件を満たせば適用。ホテル予約とレンタカーやアクティビティを同時に利用する必要はない。予約代表者の名前とメールアドレスが同一である必要がある。予約をキャンセルをした場合は、プレゼント対象外。

申請期日:2019年3月31日午後11:59

対象エリア:沖縄県内全域

http://www.tabirai.net/hotel/okinawa/yadokurabe-0000453/
http://www.tabirai.net/hotel/okinawa/yadokurabe-0000453/

3月18日、「那覇空港際内連結ターミナル施設」の供用開始

2018年12月14日(金) 配信

連結ターミナル部分 図

那覇空港ビルディング(沖縄県那覇市)は来年3月18日(月)から、「那覇空港際内連結ターミナル施設」の供用を開始する。今年12月18日(火)から、際内連結ターミナル施設2階の国内線搭乗待合室と37番、41番スポット用旅客搭乗橋の先行供用開始も発表した。

 「那覇空港際内連結ターミナル施設」は、那覇空港の国内線と国際線の旅客ターミナルビルの間に新たにできるターミナル施設。増加する旅客の受入体制の整備と、ターミナルビル内の移動環境の向上をはかるために昨年1月から工事が進められている。ビルは地上5階建てで、延べ床面積は約3万9千平方㍍。物販21店舗、飲食14店舗が入居する。国際線施設では、チェックインカウンターを際内施設3階に移転し、現状の3倍、60ブースとする。

 国内線施設では、3階部分にピーチ・アビエーションとバニラのチェックインカウンターを貨物エリア内にあるLCC (格安航空会社)専用ターミナルから移転。これにより新沖縄都市モノレールやバス、タクシー、自家用車でのアクセスが可能になり、利便性が向上する。また、2階搭乗待合室の拡張や1階出発バスラウンジの増設も行われる。

「岐阜県中津川ちこり村」が東海農政局の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定

2018年12月14日(金) 配信

「岐阜県中津川ちこり村」が東海農政局が取り組む「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定された。

 今回が5回目の発表。東海農政局では、愛知、岐阜、三重県内から応募があった105地区のうち、内閣官房及び農林水産省で選定された3地区を除いたなかから、優良事例として8地区を選定した。そのうちの1つとして「岐阜県中津川ちこり村」が選ばれた。

ディスカバー農山漁村の宝

 「強い農林水産業」「美しく活力のある農山漁村」の実現のため、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより、地域の活性化、所得向上に取り組む優良事例を選定し、全国に発信している。

 具体的には次の1)-3)のいずれかに該当する事例を選定している。

  1)美しく伝統ある農山漁村の次世代への継承
  2)幅広い分野・地域との連携による農林水産業・農山漁村の再生
  3)国内外の新たな需要に即した農林水産業の実現

岐阜県中津川ちこり村

農家手づくり家庭料理レストラン「バーバーズダイニング」

 ちこり村は、休耕地解消のため、欧州野菜「ちこり」の国産化に取り組み、本社内に欧州野菜「ちこり」をテーマとした農業・教育型観光生産施設「ちこり村」(レストランやカフェを併設)を設置するとともに、特産品ブランドとしての国産「ちこり」の拡大をはかっている。

 無添加・無農薬・無漂白のもやしをはじめ、常に「安全・安心」をキーワードに新商品を提供していることなどが評価された。

知られざるグルメや観光スポットで打線を組んだ「#中国・四国 冬のベストナイン」を発表

2018年12月14日(金) 配信

中国・四国地方9県が連携し、「鍋」や「温泉」など冬の観光において知りたいテーマについて、各県のベストを集めて中四国のさまざまなベストナインを公開していく新施策「#中国・四国 冬のベストナイン」を発表した。

 中国・四国地方は、今年7月に発生した西日本豪雨の影響で、直接的な被害のなかった観光地も含め、風評被害により観光客が大きく減少し、その後も観光需要が回復していない。そこで、中国・四国地方9県(広島県、鳥取県、島根県、岡山県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県)及び3DMO(せとうち観光推進機構、山陰インバウンド機構、四国ツーリズム創造機構)で連携し、「元気です!中・四国」をキャッチフレーズに「中国・四国9県連携復興プロモーション」を開始した。

 「#中国・四国 冬のベストナイン」発表はその一環。ユニークなベストナインによる、知られざる中四国の魅力や、改めて押さえたい中四国の魅力など、これから中四国への旅行を検討している人、冬の観光を堪能したいという方にピッタリの情報を中国・四国9県観光ツアーデスク及びWebサイトで届けていく。

「#中国・四国 冬のベストナイン」について

【提供内容】
観光スポット:
温泉、パワースポット、SNS映え絶景、きれいな橋、夕陽スポット、聖地巡礼スポット
グルメ:海の幸、ご当地グルメ、ご当地ヌードル、スイーツ、ご当地鍋、ご当地バーガー、ご当地カレー

中国・四国9県観光ツアーデスクについて

中国・四国地方の観光相談の窓口。2019年1月31日(木)までの期間限定で「ひろしまブランドショップTAU」内に開設
ひろしまブランドショップTAU 
住所: 東京都中央区銀座1-6-10 銀座上一ビルディング

#中国・四国 冬のベストナイン例:鍋の定番ベストナイン

広島県:牡蠣の土手鍋↓

岡山県:そずり鍋↓

鳥取県:カニすき↓

島根県:へかやき鍋↓

山口県:ふくちり↓

愛媛県:いもたき↓

香川県:打ち込みうどん↓

徳島県:お美姫鍋↓

高知県:ごめんケンカシャモ鍋↓

国内旅行伸び率トップは沖縄!2018年の人気上昇都道府県(楽天)

2018年12月14日(金) 配信

楽天トラベルがこのほど発表した「2018年国内旅行先 年間人気上昇都道府県ランキング」によると、1位は前年比17・7%増で沖縄となった。従来から人気の沖縄がさらに数字を伸ばした。同社では、同県出身の人気アーティストの引退で、話題を呼んだことなどが要因と見ている。

 また、石垣島や宮古島など離島への直行便の新規就航や増便などがあり、大都市圏からのアクセスが向上。宮古島では大型宿泊施設や高級宿泊施設の開業が相次ぎ、人泊数を伸ばした。「宮古島・伊良部島」エリアの伸び率は同32・4%増。

 2位は同16・4%増の千葉県。2年連続でランクインした。エリア別では「舞浜・浦安・船橋・幕張」が同19・2%増、「市原・木更津・君津・富津・鋸南」が同19・0%増ととくに好調だった。舞浜エリアのテーマパーク周辺では新規ホテルが次々とオープンし、千葉県の観光人気を支えている。また、木更津アウトレットモールは店舗数日本一にリニューアルするなど、注目を集めた。さらに、東京湾に面した家族連れで楽しめる大型宿泊施設も人気だった。

 3位は同15・6%増で埼玉県となった。「熊谷・深谷・本庄」エリアは同22・9%増と成長を牽引した。熊谷エリアは来年にラグビーの国際試合を控え、10月にはこけら落とし記念試合が開催されるなど注目されている。また、「秩父・長瀞」エリアも同16・3%増と高い伸びを示した。池袋から1時間半という立地ながら、自然豊かな地域として人気を集めた。

集計概要

集計日: 2018年12月2日(日)
集計方法: 以下の「宿泊期間」における楽天トラベル登録宿泊施設の予約人泊数(=予約人数×泊数)を都道府県ごとに集計。
宿泊期間:2018年1月1日(祝)~12月31日(月)、(比較:2017年1月1日(祝)~12月31日(日))

あなたが好きな露天風呂のある宿 結びの宿 愛隣館(岩手県・新鉛温泉)

2018年12月14日(金) 配信

旅行新聞新社では本紙付録の冊子やネットユーザーを対象に、「あなたが好きな露天風呂のある宿」のアンケート調査を実施しました。人気を集めた宿のなかからおすすめの施設を紹介します。

結びの宿 愛隣館 岩手県・新鉛温泉

「川の湯」岩露天風呂

 3つの豊富な源泉を17の浴槽で楽しめる温泉好きにはたまらない宿。花巻温泉郷でも珍しい飲用できる温泉は、効能も抜群でリピーターも多く訪れている。立地は豊沢川と緑豊かな自然に囲まれた抜群のロケーションで、森林浴と併せて湯浴みを堪能することができる。

 自慢の大浴場は「川の湯」「森の湯」「南部の湯」の3カ所。源泉掛け流しの「陶器風呂」、ヒーリング効果抜群の「シルクバス」、深さ90㌢の「腰掛湯」、名物の立って入浴する「立湯露天風呂」、人気の貸切風呂など個性的な湯船が揃っている。湯船から眺める四季折々の自然はリラックス効果も高く、ライトアップされた夜はまた違った美しさを見せてくれる。

 今年5月には、客室「月かんむり 和モダンツイン(禁煙)」がリニューアルオープンし、100部屋の全客室のうち33部屋が禁煙ルームとなった。新しい客室は、広々とした12畳の琉球畳にシモンズベッドとくつろぎ枕が設置され、今まで以上に居心地の良い空間となっている。

 旬の食材を活かした夕食は、ハーフバイキングを楽しめる「かまどダイニング」とプライベートな空間で水入らずの時間を過ごせる「お部屋食」から好みに合わせて選択できる。また、約30種類もの料理が並ぶ和洋折衷の朝食バイキングでは、石窯オープンキッチンから提供される料理や「はなまき朝ごはんプロジェクト」による地元の野菜料理が好評だ。 

宿データ

月かんむり「和モダンツイン(禁煙)」
かまどダイニング「おむすび庵」

住所:025-0252 岩手県花巻市鉛字西鉛23
TEL:0198(25)2619 FAX:0198(25)2938
チェックイン 午後3:00 チェックアウト 午前10:00
風呂:大浴場(内湯7、露天風呂10) 
泉質:硫酸塩泉
客室:全100室
宿泊料金目安:1万1450~5万8000円(2食付)

アンケート概要

実施媒体:
1)第43回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選発表冊子(2018年1月23日(火)発行)
2)Webサイト「未知倶楽部」上でのアンケート(2018年1-2月)

回答数:2319件(内、有効回答数:1940件) 

トラベルジャスト創業20周年 杉山代表に聞く 「人とのつながり 支えに」 【PR】

2018年12月14日(金) 配信 

杉山孝明代表取締役

 

東京都足立区にあるトラベルジャスト(杉山孝明代表)は今年、創業20周年を迎えた。会社は夫婦2人で始め、2人3脚で歩んできた。生まれも育ちも東京下町の杉山氏。人とのつながりが支えになってきたと語る。旅行業界に足を踏み入れて、はや40年が経つ。人情味あふれる人柄を探り、これまでの軌跡をたどった。

◇◇◇

 旅行業界に携わるきっかけとなったのは、やはり人だ。「一番の友人がよく旅をしていた。その影響で、私も北海道から九州まで日本全国を巡るようになった。これがスタート地点だった」(杉山氏)。すでに高校生時代から無類の旅好きになっていた。

 20歳のころに旅行会社で添乗員のアルバイトを経験し、その後に旅行会社に勤めた。業界の荒波に揉まれ、40歳手前に「自分の足で立てる」と独立を思い立つ。社名は40歳ちょうどに設立したことで「ジャスト」と名付けた。がむしゃらに走り抜け、今年に会社は20周年、杉山氏は還暦を迎えた。

夫婦二人三脚で歩んできた。豊子専務(左)

 「節目節目に会社がステップアップするような人材を得ることができた」と振り返る。これも人の縁だと話す。杉山氏の人柄なのだろうか。社内の営業マン2人は20年近く勤め、各方面へのパイプは太い。「(仕事やノウハウを)蓄積して会社に還元してもらうことが、伸びていくためにも重要だった」という。

 一方、旅行業界で酸いも甘いも経験してきたが「昔が良かったと言っていても始まらない」と強調する。「変えたくはなくても、変えていかなければならない。お客様の色をよくみて、会社のあり方を変化させることが必要だ」と力を込める。

 変化の1つとして、旅行業登録を3種から2種に変えた。手配旅行だけでなく、国内の募集型旅行にも可能性を探る。団体旅行が減り、小口の旅行が増えてきた流れに対応していく。

 妻であり専務の豊子氏は「業界がぱっとしない時代だからこそ、小さな会社ですが、なにかを変えなければ」と代表と想いは同じ。杉山代表は「この人の存在は大きい」と笑顔で語る。

 ただ変えない考えもある。バスの車内販売は行わない。「利益の一環だが、利益を追い求め過ぎるとサービスが悪くなる。利益だけを考えてきていたら、今はない」。

 だからこそ「商品ではなく、人を買ってもらう」と、武器は培ってきた安心と信頼だ。「お客様とも付き合いが長い。ただ安いだけではいけない。納得してもらえるだけのものを提供していきたい」。これからの20年に向け、意気込む表情は明るい。