観光立国を目指す日本。かつてはその旅費の高さがネックだったが、近年の努力により今では世界中から観光客を迎える屈指の人気旅行先となった。ところが、新型コロナの影響により今年3月の訪日外国人数は、昨年に比べて9割減、1989年来の最低数を記録。観光を明日の日本を支える経済として定め、今年は4000万人、2030年には6000万人の訪日外国人数を見込んでいた安倍内閣にとって、コロナショックはあまりにも大きな痛手となった。■テンプル大学教授ジェフリー・キングストン氏にインタビュー。海外に比べ感染者数や死亡者数が少ない日本。それでも政府が批判される理由は、オリンピック開催へのこだわりによる対策の遅れか。■NPO自立生活サポートセンター・もやい理事長・大西連氏に、コロナ禍で生活困窮者の暮らしを支える活動について話を聞いた。■プリンストン大学教授シェルドン・ガロン氏が語る日本の危機管理。隣国に比べ感染防止対策が遅れた日本社会では、過去の災害での学びが生かされなかったのか。■コロナは日本人の生活にどんな影響を与えたのか、共に社会学者であるデビット H. スレイター氏と山田昌弘氏に取材した。