【特集No.562】JTB 山北新社長インタビュー デジタル活用で新時代へ

2020年9月1日(火) 配信

1804号(9月1日発行)1面

 2020年初頭から、観光業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。そうしたなか、6月にJTBの社長に就任した山北栄二郎社長。荒波への船出となったが、まずはデジタルの基盤整備を軸にさらなるサービスの向上と効率化をはかる。近年まで長期の海外赴任を経験し、グローバルな視点も持ち合わせる。世界規模で前例のない時代に、国内最大手の旅行会社が進む方向性について話を聞いた。【入江 千恵子】

旅自体が衰えることはない

――コロナ禍での就任となりましたが、現状と抱負をお願いします。

 誰も想定できない状況下において、まず会社の経営状態をきっちり安定させることが重要です。あらゆる方法で、経営のスリム化も含めて進めていきます。〝旅行〟は人間の本質的な部分であり、旅自体が衰えることはないと思っています。そのなかで〝新しいカタチ〟の旅行のあり方を、大きく切り拓いておかなければなりません。現地での過ごし方や安全のエチケットをお客様にしっかり伝える。今こそ旅行会社の果たす役割が大きいと思っています。マーケットの変化をしっかり捉える部分にエネルギーを集中していきます。

――マーケットの変化とは。

 予測が難しいなか、明らかに変化するのは「デジタルが、もう一歩先に進む」ということです。デジタル基盤を整えておく必要があります。

 当社は〝人の力〟が非常に強い会社と認識しています。人の力をお客様につなげて、社員同士もつながり合い、そして事業パートナーの皆さんとつながることがポイントです。そのためには、デジタルの基盤整備は欠かせません。

――投資は、主にデジタルの部分ですか。

 デジタルにしっかりと投資していきます。すべて自前ではなく、優れた企業とパートナーシップを組みながら進めていくことを考えています。

【全文は、本紙1804号または9月4日(金)以降、日経テレコン21でお読みいただけます。】

THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~初運行迎える

2020年8月31日(月) 配信

出発時のようす

 東急と北海道旅客鉄道(JR北海道)が運行する「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」が8月28日(金)、初運行を迎え、JR札幌駅(北海道札幌市)を出発した。

 3泊4日の旅程で、十勝、知床、旭川・富良野エリアを東急の観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」と、バスで巡る周遊プラン。同ツアーは9月にも2回実施されるほか、来夏7回の実施が決定している。

 同列車の運行開始に際し、午前10時からJR札幌駅で出発セレモニーが行われ、関係者によるテープカットの後、 11時2分に札幌駅長の出発合図とともに列車が出発した。

THE ROYAL EXPRESS 外観

 道内観光の支援と地域活性化をはかり、2018年に発生した北海道胆振東部地震からの復興を支援することを目的に計画された今回のツアー。

 計150人の応募枠(5回運行、各回30名定員)に対し、平均約8.2倍の当選倍率となる計1232人の応募があった。当初は8月14日(金)に初運行を迎える予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた万全の準備のため予定を変更し、同日が初運行となった。

 これにより運行本数は5回から3回と変更され、中止分のツアー参加者に対しては、来年のツアーに振替を行う予定だ。

トリップアドバイザー、旅好きが選ぶ「人気の美術館・博物館ランキング2020」発表 博物館は「鉄道博物館」が初の1位に

2020年8月31日(月)配信

博物館1位の鉄道博物館

 トリップアドバイザー(牧野友衛社長)は8月27日(木)、過去1年間に同社サイト上に投稿された口コミをもとに「旅好きが選ぶ!日本人に人気の美術館・博物館ランキング2020」を発表した。美術館部門では昨年に引き続き「ポーラ美術館」(神奈川県・箱根町)が、博物館部門では初めて「鉄道博物館」(埼玉県さいたま市)が1位に選ばれた。同ランキングは今回で5回目を迎える。

 同ランキングは、19年6月~20年5月の1年間に日本の美術館、博物館に対して投稿された日本語の口コミを、評価点や口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。

 美術館部門では、「松本市美術館」(長野県松本市)、「地中美術館」(香川県・直島町)、「佐川美術館」(滋賀県守山市)の3施設が初ランクイン。一方、博物館部門では1位の「鉄道博物館」をはじめ、8施設が初ランクインという入れ替わりの激しいランキングとなった。全体のうち、戦争にまつわる歴史資料や展示物のある施設が7施設と最も多いことも特徴とされる。

「日本人に人気の美術館ランキング2020」トップ20

1 ポーラ美術館/神奈川県・箱根町

2 大塚国際美術館/徳島県鳴門市

3 足立美術館/島根県安来市

4位(初)松本市美術館/長野県松本市

5 ミホ ミュージアム/滋賀県甲賀市

6 大阪市立東洋陶磁美術館/大阪府大阪市

7 ひろしま美術館/広島県広島市

8 国立新美術館/東京都港区

9 十和田市現代美術館/青森県十和田市

10 三鷹の森ジブリ美術館/東京都三鷹市

11 大原美術館/岡山県倉敷市

12 東京都庭園美術館/東京都港区

13 MOA美術館/静岡県熱海市

14 横須賀美術館/神奈川県横須賀市

15 富山市 ガラス美術館/富山県富山市

16位(初)地中美術館/香川県・直島町

17 箱根彫刻の森美術館/神奈川県・箱根町

18 根津美術館/東京都港区

19位(初)佐川美術館/滋賀県守山市

20 国立西洋美術館/東京都台東区

「日本人に人気の博物館ランキング2020」トップ20

1位(初)鉄道博物館/埼玉県さいたま市

2 トヨタ産業技術記念館/愛知県名古屋市

3 長崎原爆資料館/長崎県長崎市

4 江戸東京博物館/東京都墨田区

5 広島平和記念資料館/広島県広島市

6 立佞武多の館/青森県五所川原市

7 知覧特攻平和会館/鹿児島県南九州市

8 島根県立古代出雲歴史博物館/島根県出雲市

9位(初)筑波宇宙センター/茨城県つくば市

10 東京国立博物館/東京都台東区

11 福井県立恐竜博物館/福井県勝山市

12位(初)舞鶴引揚記念館/京都府舞鶴市

13位(初)九州鉄道記念館/福岡県北九州市

14位(初)遊就館/東京都千代田区

15 国立科学博物館/東京都台東区

16位(初)記念艦 三笠/神奈川県横須賀市

17 九州国立博物館/福岡県太宰府市

18 大和ミュージアム (呉市海事歴史科学館)/広島県呉市

19位(初)京都国立博物館/京都府京都市

20位(初)北海道大学総合博物館/北海道札幌市

 なお、各ランキングの詳細は、トリップアドバイザーのWebサイトから閲覧できる。

(初)はランキング初登場

香港の旅行会社とオンライン商談 JALサテライトトラベルら新サービス開始

2020年8月31日(月) 配信

商談イメージ

 ジャルパックの香港現地法人、JALサテライトトラベル(藤田亘宏社長)はこのほど、インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」を運営するmov(渡邊誠社長)と連携し、オンライン商談サービスを始めた。香港からの訪日観光客誘致を求める日本の関係者へ、香港の旅行会社を紹介する。

 新型コロナウイルス感染拡大で、旅行博などのイベントは軒並み中止となり、海外の旅行会社とコミュニケーションをはかる機会が激減している。こうしたなか、日本の関係者と香港の旅行会社をオンラインで橋渡しする新たなサービスを開始した。香港の窓口をサテライトトラベルが務め、movは日本の窓口となる。

 従来の営業活動では経費がかかるうえに、現地での時間が限られており、希望の企業に会えないこともあるという。また、商談会でも設定された短い時間では相手と深い話ができず、次につながらないという課題もある。

 こうしたことを踏まえ、今回のサービスでは、参加者のニーズを事前にヒアリングし、相手と円滑に商談できるように事務局がスケジュール調整する。オンライン商談会は約45分。また、参加者が作成したメールニュースを香港の有力旅行会社へ1回代行配信する。

利用フローイメージ

 両者は新サービスを、現在の感染拡大防止と経済活動との両立「ウィズコロナ」から、収束後の「アフターコロナ」まで有効なセールス手法として捉え、取り組んでいく。

 なお、movは同様のサービスをオセアニアや東南アジアなどでも展開している。

山梨県在住のYouTuber MINAMIさんが「山梨チャンネルPRリーダー」に就任 9月1日から動画配信

2020年8月31日(月) 配信

MINAMIさんは山梨県在住のYouTuber

 山梨県はこのほど、SNSのフォロワー数が168万人を超えるYouTuberのMINAMIさんが「山梨チャンネルPRリーダー」に就任したと発表した。YouTuberならではの視点や演出で、県の魅力を若い世代に伝える動画を、9月1日から来年3月までに16本配信する。

 山梨チャンネルは2009年3月に県がYouTubeに開設し、今までさまざまな魅力を発信してきた。今回新たに制作する動画では、県内の若年層が動画コンテンツを楽しみながら、県の魅力や情報を再発見してもらう内容を目指す。また、県外の若年層には県に関心を持ってもらう機会とし、理解・認知度の向上と来県機会の増加に期待している。

Go Toトラベル参加の宿42施設を調査 24施設に改善指導行う 観光庁

2020年8月31日(月) 配信

観光庁

 観光庁は8月19(水)~20日(木)に、Go Toトラベル事業参加の宿泊施設新型コロナウイルス感染拡大防止策の実施状況を調査した。2回目となる今回は、42施設のうち24施設が改善の指導を受けた。

 「Go Toトラベルを利用される方が遵守すべき事項」の旅行者への周知は、実施が不十分だった施設が15施設と、最も多く指導された。施設内での掲示や旅行者への紙の配布などで改善をする。

 各地方運輸局が宿泊施設に出向いて調査したところ、旅行者への検温の実施や浴場・飲食施設などの3密対策については、大半の施設で確実に行われていた。

 指導内容として、エレベーターの人数制限を行っていない(1施設)、浴場の人数制限を行っていない(2施設)、公的書類による本人確認を実施していない(9施設)、平日夜間や土休日の保健所との連絡先を確認していなかったため指導(3施設)――など。

 また、「健康チェックシートを記入してもらい、記載した書類を保管している」「部屋食での食材の説明を口頭からお品書きに変更している」「ビュッフェにおいて、事前に盛り付けた小皿の陳列場所上部にアクリル板を設置している」――など、各施設が独自の工夫をしていた。

 観光庁は調査結果を受けて、「登録されたすべての宿泊施設について実施状況を確認していくため、運営事務局における体制の充実・強化をはかっていく」とした。

「津田令子のにっぽん風土記(64)」近江八幡のおいしいものを取り寄せる~ 滋賀県近江八幡編~

2020年8月30日(日) 配信 

乃利松の「味付赤こんにゃく」
近江八幡観光物産協会事務局長 田中 宏樹さん

 滋賀県近江八幡市もまた、NHKのテレビやラジオの取材をきっかけにたびたび訪れている場所の1つだ。八幡堀周辺の古い商家とヴォーリズ建築がとくに気に入っている。

 
 戦国時代に豊臣秀吉の甥、秀次が八幡山城を開城した際、琵琶湖と城下町をつなぐ「八幡堀」をつくって以来、「この水運を利用して商業が発展し、全国をまわる『近江商人』が誕生した」と、近江八幡観光物産協会の田中宏樹事務局長は話す。今も新町通りや、八幡堀周辺には商家の建物や土蔵などが残り、旧西川家住宅、旧伴家住宅は郷土博物館として見学できるのだ。

 
 「それらと並ぶのがヴォーリズによる建築です」と田中さん。米国人のウィリアム・メレル・ヴォーリズは1905(明治38)年に来日し、近江八幡市を拠点に建築設計のほか、医療、製薬、教育などさまざまな事業を行った。「旧八幡郵便局」は、ヴォーリズ建築の保存再生運動を行うNPOの整備によって一般公開されていて見学することができる。

 
 近江商人の歴史を感じる重厚な雰囲気の建物と、ヴォーリズのどこか温かみのある洋風建築は、不思議なほど調和がとれていて近江八幡でしか見られない風景と人気を集めている。「コロナ禍の今でも、個人や小グループで、まち歩きを楽しんでおられます。まちの雰囲気や風情を、ゆったり楽しむのであれば、今がよいのかもしれませんね」と語る。

 
 一方で、最近問い合わせが急増しているのが、近江八幡の味を楽しめる「お取り寄せグルメ」という。気持ちはあっても、なかなか旅に出られない方が多いなか、「ぜひ、近江八幡のおいしいものを味わいたい」との声が全国から上がっているという。明治時代の文明開化以来、自営牧場で育ててきた近江牛の老舗・毛利志満の「近江牛」や、丁字麩を使った吉井の「ちょうじ最中」、口の中でほろっと溶ける和た与のでっち羊羹、派手好きだった織田信長ゆかりの1品で、還暦のお祝いにもぴったりの真っ赤な鉄色が特徴の乃利松の「味付赤こんにゃく」など、ならではのおいしいものが目白押しなのだ。

 
 「近江八幡は、昔も今も(良くも悪くも)そんなに変わらないところなので、ゆっくりのんびりと訪ねてきてくださればと思います」と笑顔で語る。

 
 日本全国さまざまなイベントが延期や中止になっているなかで「BIWAKOビエンナーレ」が10月10日~11月23日まで開催されると聞いたので、ぜひ出掛けてみようっと。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(187)」 近代京都のアルカディア「琵琶湖疏水」(京都府京都市)

2020年8月29日(土) 配信

旧御所水道ポンプ室と疏水船の乗下船場

 京都・東山の地下鉄蹴上(けあげ)駅を地上に出ると、南禅寺に向かう赤煉瓦造の小さなトンネル(ねじりまんぽ)がある。トンネル入口の両側には、「雄観奇想」「陽気発處」の2つの扁額がかかる。当時の京都府知事・北垣国道の揮毫である。1890(明治23)年に完成した琵琶湖疏水を記念して書かれた篆書(てんしょ)体の文字である。

 琵琶湖の水を都に引く構想は、平清盛の時代にまで遡る「奇想」であった。延長2436メートルの琵琶湖疏水第1トンネルの掘削工事は困難を極めた。工事に先立ち2本の竪坑を掘った。これも工期短縮をはかる「奇想」であった。工事を指揮したのは工部大学校(後の東京大学)を卒業したばかりの技師・田邉朔郎。まさに日本最初の竪坑であり、日本人だけの手による世紀の大土木工事である。

 1869(明治2)年の東京奠都により、京都の産業は急激に衰退、人口も急減した。このため政府は産業勧業金や洛中の地子免除、産業基立金の下賜を決定し、京都の産業復興をはかった。そのシンボルプロジェクトの一つが琵琶湖疏水の大工事であった。この事業は1930年代世界大恐慌時のテネシーバレー開発を想起する。疏水工事中、田邉らはアメリカコロラド州アスペンの銀山で視察した水力発電所で得た知見から、蹴上と岡崎間の落差を生かして、日本初の営業用発電所(蹴上発電所)を建設。その電力で、京都・伏見間に日本初の電気鉄道(路面電車)を走らせ、紡績、伸銅、機械、タバコなどの新しい産業の振興をはかった。「近代工業都市」京都の誕生である。琵琶湖疏水は、「陽気発する處」となったのである。

 その琵琶湖疏水が、2020年度の日本遺産に認定された。「京都と大津をつなぐ希望の水路 琵琶湖疏水」である。事業を最初に手掛けたのが、疏水を管理・運営する京都市上下水道局だった点も大きな特色であった。今後は、京都から取水口の大津に至る琵琶湖疏水関連の拠点施設を一体的にフィールドミュージアムとして活用すること、疏水沿線の山科区や大津市、伏見区など、京都観光の新しい魅力を創造し、観光の分散をはかるなどが挙げられている。

蹴上インクライン南禅寺船溜まり。正面は船を引き揚げたポンプ室

 既に2018年には大津から蹴上までの「びわこ疏水船」が就航し、予約が取れないほどの大人気である。さらに、今後注目されるのは、蹴上インクラインの復元である。蹴上から先は大きな落差があり、このため蹴上船溜まりと琵琶湖疏水記念館前の南禅寺船溜まりを台車に船を載せて上下した、延長640メートルの傾斜鐡道である。すでに地盤調査も計画されているという。

 琵琶湖疏水は、経済産業省の近代化産業遺産群33以来のお付き合いである。日本の近代化を支えた33の産業物語の中でも一際異彩を放っていた。そんな近代京都のアルカディアに大きな期待を寄せている。

(東洋大学大学院国際観光学部 客員教授 丁野 朗)

オンライン配信チャンネル「おうちで!東栄町のじかん」開設 愛知県・東栄町

2020年8月28日(金) 配信

オンライン配信チャンネル「おうちで!東栄町のじかん」

 東栄町観光まちづくり協会(愛知県・東栄町)は、オンライン配信チャンネル「おうちで!東栄町のじかん」を開設した。新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったイベントの代わりに、新たな方法で町の魅力を発信する。

 同チャンネルでは、観光情報サイト「東栄町のじかん」と連携したオンライン番組を企画・配信する。番組では、飲食店や小売店、生産者などの町内事業者に対し同協会職員がインタビューを実施。現地の様子の紹介と併せて店舗や商品の紹介を行う。また、開催中止になった町内のイベントの代替案としてオンラインイベントの企画や実施の支援も行う。

 オンライン配信と連動したネットショップもオープンし、配信内容と連動した商品の紹介や、商品の事前購入を条件としたオンライン企画を実施する。

JTB、感染症対策サービス提供へ PCR検査キットも販売

2020年8月28日(金) 配信

JTBロゴマーク

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は9月1日(火)から、感染症対策として、PCR検査と抗体検査キットの販売及び感染症対策コンサルティングの支援サービスを始める。国内の経済活動再開と継続に当たり、課題解決に向けたサービスを提供する。

 PCR検査と感染症対策コンサルティングは、医療福祉業界の経営コンサルティングを展開しているエムスリーグループのシ―ユーシー(濵口慶太代表取締役、東京都中央区)及びシーユーシー・アイデータ(斉藤重人社長、東京都中央区)と抗体検査はヘルスケア事業を手掛けるプロルート丸光(安田康一社長、大阪府大阪市)と連携し、支援サービスの提供を行う。

 PCR検査サービスは、唾液による検査方法を用いて、検査結果の通知と陰性証明書(和文)の発行を行う。10人以上から申し込みが可能で、料金は1人3万円(税込)。

 抗体検査は「微量採決キット」と「抗体検査キット」を送付する。使用の際に、専用針にて少量の血液を採取するため、産業医などを選任している企業への販売となる。料金は、微量採血キット1セット(200人分)が8万8000円(税込・1人当たり440円)、抗体検査キット1セット(50人分)が15万4000円(税込・1人当たり3080円)。

 感染症対策コンサルティングは、PCR検査や抗体検査実施後の結果状況に基づいた「感染症対策マニュアル」の策定や、濃厚接触者などの健康観察の支援などを行う。料金は、内容に応じて見積もりを行う。

 各サービスに関する問い合わせは、JTB感染症対策支援デスク(03-5909-8061 土日祝日休業)まで。