JRと宿泊セットの「のびのび旅」売り出す 東武トップ、新しい旅のスタイル提案

2021年6月11日(金) 配信

「FEEL SIMPLEまるっとニューノーマル のびのび旅」

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)は6月11日(金)から、JRと宿泊がセットになった募集型企画旅行(パッケージ旅行)商品「FEEL SIMPLEまるっとニューノーマル のびのび旅」を売り出した。 新型コロナウイルスの感染リスクを避けて安全に出掛けられるように、新しい旅のスタイルを提案する。

 同商品は、往復の新幹線・在来線特急(平日・休日出発の限定列車)と宿泊がセットになったパッケージツアー。グリーン車で密を避けて旅先へと行く「グリーン車でのびのび旅」や、旅のスケジュールを少しずらして各所の穴場時間を狙い、移動も観光もゆったり巡る「のびのびオフピーク旅」、自然豊かなリゾートホテルで働く「ワーケーションプラン」と、新しい旅のスタイルに沿ったプランを用意する。 いずれも首都圏発、関東近郊にある計27の宿泊施設へのセットプランで、9月30日(木)までの設定。料金例は1人9800円からなど。

 商品の申し込みは東武トップツアーズウェブ販売サイトや、各支店まで。

心身を整える断食プランを発売 各店5組限定で無料体験(ベッセルホテル開発)

2021年6月11日(金) 配信

ベッセルホテル開発はこのほど、ファスティング(断食)プランを発売した

 ベッセルホテル開発(瀬尾吉郎社長、広島県福山市)は6月9日(水)、ホテルで心と身体を整えるファスティング(断食)プランを5店舗で売り出した。発売を記念し、各店舗1組限定で無料体験ができる。

 同プランは、ファスティングを指導している「エリカ健康道場」が監修した。一定期間、固形物を摂らずに断食をすることで、消化器官を休ませ体をリセットすることが目的。内臓機能の向上や、美肌、ダイエット、鈍った味覚を取り戻すなどの効果があるとされている。

 客室では、内臓の強化や活力の促進などの効果がある梅醤番茶を用意。オンラインヨガも体験できる。ホテル周辺の散歩コースのマップも配布し、ウォーキングを促す。

 また、食欲に負けて食事を購入してしまいそうな利用者向けに、財布をフロントで預かるサービスも行う。

 優光泉ソーダの酵素ドリンク2本が付く1泊2日(税込み5300円から)と、ドリンクのほか回復食セットなどが付く2泊3日(税込み1万3000円から)の2コースを用意した。

 ベッセルイン千葉駅前と上野入谷駅前、栄駅前、博多中州、レフ熊本byベッセルホテルズの5店舗で実施。

 無料体験の応募は、同ホテルHPの応募フォームで6月13日(日)まで受け付ける。宿泊期間は6月15日(火)~8月10日(火)のチェックアウトまで。当選発表は6月14日(月)。

㈱全旅、旅行会社にHP作成 ネット販売の展開支援

2021年6月11日(金) 配信

HPの保守管理のほか、メールや電話で質問を受ける

 ㈱全旅(中間幹夫社長)は5月19日、旅行会社に特化したホームページを開設するサービス「Tabito(タビト)」を始めた。アフターコロナを見据え、「専門知識がなくても、インターネット販売を展開する足掛かりにしてほしい」(同社)考えだ。

 同サービスは、HPの立ち上げに向けたアドレスの取得やレイアウト、ウェブサーバー契約などのほか、セキュリティ対策などの保守管理を行う。

 さらに、電話とメールで質問を受けるサポート体制も構築した。旅行会社(観光業界)に特化しているため、ツアー情報の掲載など他社にはない標準機能も備える。

 同様のサービスは売り切りが多く、メンテナンスや掲載内容を変更する際に、専門的な知識が必要だったが、同サービスでサイトの更新に必要な作業は、キーボードによる文字入力やマウスなどの基本操作のみ。パソコンが苦手な人にも利用してもらおうと、オプションで書き換えを代行するプランも用意した。このほか、SNSアカウントや企業ロゴの作成なども別料金で受ける。

 2022年には、Web上でツアーを販売できるシステムを加える予定だ。支払い方法の1つとして、同社が提供するクレジットカード決済サービス全旅ペイメントを利用できるようにする。

 料金は24カ月目までが初期費用を含め、月額2万3100円から、25カ月目以降は1万2100円から(いずれも税別)。制作料を高く設定する会社が多いなか、同社はデザインのテンプレート化と、導入費を分割払いにすることで価格を抑えた。

 HPの雛形は日本文化をイメージしたジャパンやSNS映えする画像を多く掲載することで旅心を掻き立てるスタイリッシュなど10種類を用意。旅行会社などの商品の魅力をより引き出せるようにした。

 同社は「コロナ禍で大きなダメージを受けている旅行会社に少しでも元気になってほしい。新しい生活様式が普及し、インターネット販売の普及がさらに加速したことを踏まえサービスを開始した」と述べた。

 タビトは同社の特設サイトで申し込むことができる。

〈観光最前線〉アーティストスクエアに期待

2021年6月11日(金) 配信

アーティストスクエアロゴ

 長野県諏訪市の「SUWAガラスの里」(岩波太佐衛門尚宏社長)は、今春からガラスショップ内に「アーティストスクエア」を新設した。

 ハンドメイドによるアート&クラフト作品と出会える場として、ガラス作家などのアーティスト50人に、90㌢×90㌢の各コーナーを提供して、期間限定で展示販売を行ってもらおうという新企画だ。

 コロナ禍になって団体客が激減し、従来の方法だけでは集客にも限界があった。そこでガラスの里の新しい利用方法を考えて、岩波社長は手探りで挑戦を始めた。

 アーティスト自らが会場にも足を運び、1点物のハンドメイド作品を展示する。作家にとって貴重な自己表現の場であり、来館者と交流が持てる出会いの場としても機能する。新しい化学反応に期待したい。

アーティストスクエア

【古沢 克昌】

「津田令子のにっぽん風土記(74)」「中野は庶民的で住みやすい街」~ 東京都・中野編 ~

2021年6月11日(金) 配信

加藤さんがお気に入りの「中野サンプラザ」
「NPO法人ふるさとオンリーワンのまち」会員   加藤祥子さん

 いつも笑顔で前向きな「NPO法人ふるさとオンリーワンのまち」会員の加藤祥子さんに、「ふるさと阿賀町」や現在お住まいの「東京・中野」について伺った。

 
 加藤さんは、新潟県の阿賀町生まれ。山間部の阿賀町といえば、幻想的な雰囲気を醸し出す「狐の嫁入り行列」が有名。昔、麒麟山に狐がいて毎晩のように狐の声が聞こえ、狐火が見られたという。嫁入りは夜にかけて行われ、辺りは暗く堤灯を下げて行列する。

 
 この堤灯の明りと狐火が平行して見え、狐の嫁入り行列が生まれたとも言われている。この行事は親から子へ、子から孫へと言い伝えられ、狐火の多く見える年(狐の嫁入り行列の見えた年)は豊作で縁起が良いとされていた。「少し怪異な伝説が、この地ではいまだに伝承されているというのも心温まりますね。『ふるさと』を想う瞬間でもあります」。知人がいた東京へ看護学校に入学するために上京した後もふるさとへの想いは途切れることなく、「いつでも帰れる場所があるということが安心感につながっています」と話す。

 
 2001年から居を構えた東京・中野を選んだのは看護学校が中野だったことと、住みやすさからだという。「好きなところは、サンモール、ブロードウェイ、庶民的な町、中野サンプラザです」。地方からお友達が来ると展望のよい20階のレストランでお食事をとりながら語り合うのが楽しみだという。「他にも北口の中野通り、桜並木のトンネルがとても綺麗なんです。新緑の時もすごくいいですよ」と加藤さん。

 
 看護師になってから社会福祉法人の病院に勤め、その後総合病院で患者さんの命を守るために40年間勤務。現在はデイケアステーションで看護師として勤めているという。  

 
 「最近ようやく少し自由な時間ができてきてきた」と振り返る。介護は人と接触する機会が多いため感染リスクが高く、そのためにも感染しない、感染させないことが感染防止につながるとの思いで仕事にあたっている。

 
 温泉が好きで何度も箱根を訪ねているという加藤さんは旅に出ることで活力を得ている。「登山電車の沿線を彩るアジサイや夕日に輝く仙石原のススキで癒され、ぼーっとしています」。旅に出る理由は「その地を知り、名物を食したり、風景に癒されたり、新しい発見も期待しながら楽しめるパワーをもらえること」とおっしゃる。加藤さんは「コロナも気にせず安心・安全で世界一周旅行したい」と夢を語る。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

マイステイズ 霧島国際ホテル再生 6月1日から運営始める

2021年6月11日(金) 配信

霧島国際ホテルの全景

 全国でシティホテルや、リゾートホテル、温泉旅館などの運営を行う「マイステイズ・ホテル・マネジメント」(代田量一社長、東京都港区)はこのほど、5月20日に閉館した霧島国際ホテル(鹿児島県・霧島温泉郷)の運営を受託した。6月1日からは再生に向けて運営を始めている。

 同グループでは「ホテル・マイステイズブランド」やフルサービスの「アートホテル」ブランドのほか、リゾートホテルや温泉旅館などの「マイステイズコレクション」として全国で18施設を運営する。

 国内の運営総数は北海道から沖縄まで100棟を超え、九州では別府亀の井ホテル(大分県別府市)、ホテルスカイタワー宮崎駅前(宮崎県宮崎市)、アートホテル鹿児島(鹿児島県鹿児島市)を運営している。

 同ホテルは温泉郷の中心・丸尾地区にあり、創業50年の歴史を誇る老舗旅館で、本館は8階建てで、客室数は165室。

 豊富な温泉を利用した大浴場や露天風呂、貸切風呂、温泉泥パック、岩盤風呂など、さまざまな浴場施設を備えている。

 客室も和室、洋室、和洋室、露天風呂付の和室、洋室、バリアフリールームなどタイプも豊富。

 同社ではホテルの魅力を生かした改装を行い、近日中に予約受付を開始する予定。

松江観光協会 梅雨空カラフルに アートイベント開催

2021年6月11日(金) 配信

216本の傘で彩る

 島根県松江市の松江観光協会は7月31日まで、市内にある観光施設「カラコロ工房」のテラスの天井に色とりどりの傘を設置するアートイベント「縁雫アンブレラスカイ2021」を行っている。

 梅雨の松江の空を楽しんでもらおうと、4回目の開催となる。今年はピンクや水色など淡い色彩のビニール傘216本をガーデンテラスの天井に配した。見上げて楽しめるだけでなく、太陽光が降り注ぐことでテラスの地面にカラフルな模様が浮かび上がる仕掛けだ。観覧無料で、午前9時30分から午後6時30分まで。

 なお、同イベントを撮影した写真のインスタグラムフォトコンテストも8月15日まで実施している。

 会場となる「カラコロ工房」は、旧日本銀行松江支店の建物を利用した体験工房で、和菓子やアクセサリー作り体験ができるほか、写真映えスポットとしても人気が高い。

 

愛旅協、県民割の事務受託へ 藤田会長が再任

2021年6月10日(木) 配信

会場のようす

 愛知県旅行業協会(藤田雅也会長、215会員)は6月8日(火)、名鉄ニューグランドホテル(愛知県名古屋市)で2021年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では藤田会長の再任を決めた。新たな事業として、県民割の事務受託を当面の目標に据えた。

 同日には愛知県旅行センター(藤田雅也社長、224会員)も株主総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では、新たに森川雅史氏が社長に就いた。愛旅協と同旅行センターは今年度、愛知県が実施する県民割の事務局の受託に向けて協力する。

 再任した藤田会長は6月17日(木)から始まる県議会で県民割事務受託の契約者が決まることを説明したうえで、「会員に仕事を提供し、金銭面で支援したい。期間が短いため総会終了後、即座に県と話し合う」と決意を語った。

藤田雅也会長。6月17日に始める県議会に向けて県との話し合いを進める

 森川新社長は「株主の収益につながる事業を複数展開する。第1弾として、事務局に選定されることを目指す」と力を込めた。

森川雅史新社長。収益につながる新事業を展開する

 来賓として出席した大村秀章愛知県知事は「今秋以降に、県内旅行から需要が増加する」と予測。「9月から出発する宿泊旅行に1人1泊7000円を補助する県民割に、57億円の予算を計上」として、「まずは県内旅行から回復させてほしい」と呼び掛けた。

 併せて、Go Toキャンペーンが再開された際には、「県として割引率を15%上乗せする」と語った。

大村秀章知事。県民割の創設で57億円の予算を計上したことを話した

 (株)全旅の中間幹夫社長は冒頭、鹿児島県に開設される新型コロナウイルス大規模接種会場の運営業務委託の公募に、日本旅行と東武トップツアーズと組んだ共同企業体で応募したことを明かした。

 そのうえで、「旅行の需要が低迷する間は、さまざまな事務局を受注してほしい。団体の規模に関係なく、大手とも協力し合える」と鼓舞した。

 愛旅協・協定会員連盟(三田幸宏会長、151会員)も同日に、21年度定時総会を催した。任期満了に伴う役員改選では三田会長が再選した。

 コロナ禍で対面での営業が難しいなか、三田会長は昨年度、愛知県旅行業協会の会員専用ホームページに宿泊施設をアピールできるページを開設したことを報告。「当面は専用ページで自社をアピ―ルしてほしい」と話した。

 再選した三田会長が4期目となり、65歳を超えることから、同連盟は任期を3期・65歳までと定めた規約を削除した。

飛騨花里の湯 高山桜庵、長期滞在可能なワーケーションプラン

2021年6月10日(木)配信

客室の一例

 岐阜県高山市のリゾートホテル「飛騨花里の湯 高山桜庵」はこのほど、長期滞在型のワーケーションプランを売り出した。コロナ禍でリモートワークが増加したことに伴い、長期滞在に対応するために用意し、これまでの連泊プランよりさらにお得に利用できる。

 一部客室をワーケーション専用に改修し、2ドア冷蔵庫や電子レンジ、ズボンプレッサーなどの家電を完備した。同じフロアに無料の共用キッチンとランドリールームを設置し、長期滞在をさらに快適に過ごせる設備を整えた。

 このほか、最上階・13階の展望露天風呂からは、北アルプスと市内の町並みを一望でき、一日の心身の疲れを癒せる。また、共立メンテナンスのリゾートホテルでおなじみの無料ラーメン「夜鳴きそば」も提供する。

最上階の展望露天風呂

 宿泊特典は、客室清掃とリネン交換を3日に1回サービス(追加は別途対応)のほか、滞在中の駐車場代無料(通常1泊880円)、印刷やコピー代無料(モノクロ20枚まで、カラーは有料)。

 料金は1泊素泊まりで4000~5500円(税込)。利用期間を7泊から30泊まで選べ、30泊以上の利用は問い合わせにて対応している。

摘み取り体験やグルメを楽しむ たんばらラベンダーパーク、7月10日(土)営業開始 

2021年6月10日(木) 配信

たんばらラベンダーパークは7月10日(土)から21年度の営業を始める

 東急リゾーツ&ステイ(田中辰明社長、東京都渋谷区)が運営する「たんばらラベンダーパーク」(竹内健二総支配人、群馬県沼田市)では7月10日(土)から、2021年度の営業を始める。5万株のラベンダーが咲き誇る同園は群馬有数の観光施設で、標高1300㍍の高原に位置する。

 来園者向けの企画として、「ラベンダーの摘み取り体験会」を7月17日(土)~8月9日(月)までの期間限定で開催。摘み取ったラベンダーは持ち帰ることができ、ドライフラワーやポプリなどに使用できる。

 開催時間は、午前10~正午、午後1時~3時の2回。体験料は1人1000円。募集人数は各回先着50人。

 また、園内ではラベンダーを使ったオリジナルメニューを多数そろえており、人気の「ラベンダーソフトクリーム」や、ラベンダーのエキスを練り込んだ「ラベンダーそば」、ドライラベンダーを使用した「ラベンダースコーン」など、味覚でもラベンダーを楽しむことができる。

 同園では、ラベンダーから抽出したエッセンシャルオイルを使用したオリジナルグッズを販売している。ナチュラルソープやラベンダー化粧水、マスクスプレー、ハンドスプレー、ハンドジェルなど人気商品をそろえた。

 同園は7月10日(土)~8月22日(日)まで営業。営業時間は、午前8時半~午後5時まで(最終入園午後3時45分)。入園料金は中学生以上1000円、小学生以下は無料。