NAA、国内線利用者が1億人に 国内旅行など当たるCP実施へ

2024年1月9日(火) 配信

設置するガチャ

 成田空港の国内線利用者が2024年1月10日(火)、1億人を達成する見込みとなったことから、成田国際空港(NAA、田村明比古社長)は1月19日(金)~21日(日) 午前9時~午後4時「成田空港国内線航空旅客数1億人達成記念キャンペーン」を行う。

 同CPでは、第1と第3ターミナルに巨大ガチャを設置。当選者に成田空港オリジナル国内旅行パッケージやペア往復国内航空券、エアライングッズ、 空港見学バスツアー、地域産品セットなどをプレゼントする。

 日本在住で、同空港発着の当日の国内線航空券を持っている利用者が応募できる。同空港での写真を自身のInstagramアカウントからフィード投稿することで、ガチャを1度回すことができる。

令和6年能登半島地震、避難者受け入れ可能な宿を募集 (石川県)

2024年1月9日(火) 配信

令和6年能登半島地震の二次避難所として、金沢市以南の宿泊施設を募集する

 石川県はこのほど、令和6年能登半島地震の避難者の二次避難所として、受け入れ可能な金沢市以南の宿泊施設を募集している。対象者は高齢者、障害者、乳幼児、妊産婦、その他とくに配慮が必要な人、およびその家族──など。

 受入可能施設には、3食付きの場合1人1泊当たり上限1万円まで。食事なしの場合1人1泊当たり8000円まで支払う。消費税込み、入湯税・宿泊税別。また、可能な限り3食付きの検討を呼び掛けている。

 避難者受け入れまでは、①県から被災市町へ受入可能施設の情報を提供②被災市町から避難者へ受入可能施設の情報提供③避難者が「令和6年能登半島地震二次避難所運営事務局(仮)」へ宿泊申し込み④事務局が宿泊施設・避難者との宿泊調整⑤宿泊施設が避難者を受け入れる⑥宿泊施設が事務局へ避難者のチェックイン・アウトの情報提供⑦事務局が各施設に対し受入実績に応じて支払い(月1回の精算を想定)──という流れを検討している。

能登半島地震の被災者受け入れ宿一覧を公開 1月9日(火)現在、48カ所の宿を掲載中(こみんぐる)

2024年1月9日(火) 配信

こみんぐるはこのほど、二次避難先宿泊施設の情報提供サイトを開設した

 こみんぐる(林佳奈社長、石川県金沢市)はこのほど、1月1日(月)に発生した令和6年能登半島地震の被災者支援にあたり、二次避難先宿泊施設を募集・集約し、被災者への情報提供サイトを開設。民間による被災者の二次避難を支援する活動を始めた。

 被災地の石川県では、避難環境の改善や、生活環境とライフラインの整った「二次避難場所」の確保が急務の課題となっている。

 同社は、①二次避難先宿泊施設の募集・集約②被災者向け情報提供サイトの開設③「能登半島地震避難者受入基金」の設立──などの取り組みを行い、民間主導の二次避難支援活動に取り組んでいる。

 自宅での生活が困難な被災者向けの、被災者受け入れが可能な宿泊施設を募集している。現時点では石川県・富山県・福井県の宿泊施設のみを募っている。

 また、被災者受け入れに賛同した宿泊施設の情報を集約・掲載したWebサイトを開き、被災者への情報提供を行っている。1月9日(火)現在、48カ所の施設を掲載している。

 宿泊者条件は、①家が全壊または住めない状況になっている②現在避難所で生活している③各宿泊施設まで自力で移動できる──など。

 各宿泊施設は次の条件で予約を受け付ける。料金は宿ごとに記載。小学生以下は無料。素泊まり・朝食なし。現時点で、最長で1月31日(水)まで宿泊可能。

 予約の際は、各宿の公式サイトではなく、情報提供サイトに掲載されているメールアドレスや電話番号で、被災者が宿泊施設へ直接連絡をする形式。電話の際は、「能登半島地震受け入れ宿泊施設一覧を見た」と伝える必要がある。

 同社は1月6日(土)、任意団体「能登半島地震避難者受入基金」を設立した。この基金から各宿泊事業者へ宿泊費の補填を行う。

庄内冬の味覚「寒ダラ」と「あんこう」を堪能 山形県・鶴岡市の庄内観光物産館でイベント開催

2024年1月9日(火)配信

寒ダラシーズンの到来に合わせて開催

 山形県鶴岡市の「庄内観光物産館」で2024年1月12(金)~28日(日)まで、恒例の「寒鱈(かんだら)祭」が開かれる。

 厳冬期に日本海の深海から庄内浜へ、産卵のために集まってくる大魚を狙う寒ダラ漁がシーズンを迎えるのに合わせて、企画している。館内の特設会場では、寒ダラを余すことなく使った郷土料理・どんがら汁(寒ダラ汁、900円)をはじめ、白子の天ぷら(800円)や、磯おにぎり(250円)などの味覚で来館者をもてなす。食事処「庄内庵」では季節限定の御膳メニューも楽しめる。1月限定の「寒鱈三昧御膳」は、寒ダラ汁と寒ダラ親子飯、白子の刺身・天ぷらなどがセットに。価格は3500円(税込)。

 2月9(金)~25日(日)までは、「あんこう鍋祭」を開催する。低カロリーで高タンパク、ビタミンも豊富なことから、人のカラダに良いとされる高級魚。特設会場ではあんこう鍋(900円)やあんこう唐揚(600円)、あん肝ポン酢(600)円などを楽しめる。土・日曜日の正午からは「旬のあんこう、吊るし切り実演」も実施。「庄内庵」では、あんこう鍋とあん肝ポン酢などを味わえる「庄内庵鮟鱇三昧膳」(4300円)を提供する。
 
 「寒鱈祭」「あんこう鍋祭」とも、来場者にゆっくり楽しんでもらうため、来場は日時指定の予約制としている。予約は公式ホームページから。

 このほか山形市内で、1月14日(日)に「やまがた寒鱈まつりinやまぎん県民ホール」を、1月28日(日)に「やまがた寒鱈まつりin道の駅やまがた蔵王」も開催する。

観光庁など、外国人人材機関と宿泊業のマッチング会開催 福岡と札幌で人手不足受け

2024年1月9日(火) 配信

イベントのチラシ

 観光庁は1月17日(水)、福岡県福岡市のリーセントホテルで、1月24日(水)に北海道札幌市のTKPガーデンシティPREMIUM札幌において、日本旅館協会と全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本ホテル協会、全日本ホテル連盟と共催で、外国人人材の送り出し機関と登録支援機関、監理団体とのマッチング会を開く。

 訪日外国人観光客の需要が拡大する一方で、人手不足が深刻化するなか、外国人材の雇用を検討してもらう。

 当日は、人材機関が外国人材を活用するために行うことなどさまざまな質問に答える。4団体に加盟している宿泊施設が対象。参加費は無料。1月9日(月)現在、札幌で行われる同会への参加者を日本旅館協会のホームページで募集している。

24年度観光庁予算、63・9%増の503億1800万円計上 持続可能・地方誘客・国内交流の3本柱

2024年1月9日(火) 配信

24年度観光庁予算は総額1200億1300万円となった

 政府は昨年12月22日(金)、2024年度予算を閣議決定した。観光庁関係予算額は、前年度比63・9%増の503億1800万円(23年度予算額は307億300万円)。東日本大震災からの復興(復興枠)には、前年度とほぼ同額の7億6500万円。23年度補正予算の689億3000万円を加えると、同33・9%減の1200億1300万円を確保した。国際観光旅客税(出国税)財源の充当額は、402億9300万円を計上した。

 24年度予算は、新たな観光立国推進基本計画に基づき、「持続可能な観光地域づくり」「地方を中心としたインバウンド誘客の戦略的取組」「国内交流拡大」の3つを柱とした。

 国際観光旅客税(出国税)財源の充当額は、インバウンド需要回復に伴い、昨年10月末までの出国者数がコロナ前の8割程度だったことから、この傾向が24年度まで続いた想定で、440億円を計上。このうち観光庁事業に充当するのは、宮内庁計上の三の丸尚蔵館の整備20億円と、皇居東御苑大手休憩所(仮称)の整備17億円などを引いて、同101・5%増の402億9300万円となった。

 観光庁は、「観光はコロナ禍を経ても成長戦略の柱であり、地域活性化の切り札。国際相互理解・国際平和にも重要な役割を担っている。コロナ禍による変化や従来からの課題を踏まえ、我が国の観光を持続可能なカタチで復活させる」考えだ。

 

持続可能な観光地域づくり

 1本目の柱である「持続可能な観光地域づくり」全体では、51億6300万円を充当した。このなかで最も予算を割いた「地域における受入環境整備促進事業」では、13億7400万円を計上した。オーバーツーリズムの未然防止に向けた受入環境整備支援や、インバウンド安全・安心対策推進事業、宿泊施設の受入環境整備などを支援する。

 また、「観光地・観光産業における人材不足対策事業」に1億8000万円を充て、外国語人材の確保や経営の高度化を支援するほか、新規支援として、バックヤード人材の共有など、事業者間連携による省人化に資する取り組みを支援する。

 このほか、「全国の観光地・観光産業における観光DX推進事業」に11億3000万円、「ICT等を活用した観光地のインバウンド受入環境整備の高度化」に9億9000万円を充てる。

 

地方を中心としたインバウンド誘客

 2本目の柱全体では、439億4600万円を確保した。

 新規事業として、ヴィーガンやムスリムなどの多様な食習慣・文化的習慣を持つ訪日外国人旅行者の誘客促進などに向けて、自治体や観光関係者が連携して旅行環境整備に取り組む「地域一体となったインクルーシブツーリズム促進事業」に8000万円を充当。1週間以上の旅全体を通じたストーリーの造成・販売への支援などを行う「ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツの連携促進事業」に2億5000万円、魅力的なガストロノミーツーリズムコンテンツを造成し、地方誘客を促進する「地域一体型ガストロノミーツーリズム推進事業」に2億円を計上した。

 今年度の事業の中で最も多く予算を充てた「戦略的な訪日プロモーションの実施」では、125億4200万円を計上。

 このほか、「円滑な出入国の環境整備」「円滑な通関等の環境整備」「空港におけるFAST TRAVELの推進」など、CIQ(水際行政)の整備に予算を多く充て、スムーズなインバウンド受け入れを推進する。

 

国内交流拡大

 国内交流拡大では、「新たな交流市場・観光資源の創出事業」に6億1500万円を充当した。新たな旅のスタイル「第2のふるさとづくり」推進のほか、子育て世代を対象にしたワーケーションや、ノマドワーカーなどの新たな働き方に対応したワーケーションのモデル実証などを行う。

 また、「ユニバーサルツーリズム促進事業」に3000万円を計上した。

読売旅行、名物社員が厳選 「コダワリ温泉シリーズ」販売

2024年1月9日(火)配信

泉質第一の温泉旅行企画「コダワリの温泉シリーズ」を立ち上げた

 読売旅行(貞広貴志社長)はこのほど、日本全国をめぐる温泉好き社員が、泉質第一を掲げてこだわって選び抜いた温泉地を紹介するツアー企画「コダワリ温泉シリーズ」を売り出した。

 コダワリ温泉シリーズは、同社勤続30年の温泉好きサラリーマン「温泉ゆらりーまん」が泉質にこだわり、五感で感じ、第六感で満足した温泉地のみを紹介する温泉企画。1年前に始めた個人型ブランド「ブーケ」の新シリーズとして展開、少人数でも催行確定の気ままな旅を提供する。

温泉ゆらり~まん

 ツアーの一例として、「静岡県・観音温泉 自家源泉掛け流し 極上のつるつる温泉2日間」を販売している。地下600㍍から湧く強アルカリpH9.5の泉質を持つトロトロ肌触りの極上つるつる温泉のほか、合掌造りの大総檜風呂や満天の星を望む露天風呂あり。部屋は、自家源泉かけ流し「満天檜風呂」付き和室となる。設定期間は1~3月出発。旅行代金は1人当たり3万1900円から(東京発着・2人1室利用)。

 このほか、「栃木県・鬼怒川温泉 とろとろ硫黄泉 仁王尊プラザ2日間」では、鬼怒川ライン下りで使用された船をそのまま湯舟に利用した変わり種の屋形船露天風呂や、源泉100%かけ流しの温泉大浴場を堪能できる。設定期間は1~5月出発。旅行代金は1人当たり1万4900円から(東京発着・2人1室利用)。

 なお、先着500人のコダワリ温泉シリーズ参加者には、「オリジナル手拭い」をプレゼントする。

古代と戦国のロマンに触れる 埼玉県物産観光協会、行田で歴史ツアー実施

2024年1月9日(火) 配信

(左上から時計回り)稲荷山古墳、将軍山古墳展示館 騎馬人物模型、昼食イメージ、忍城おもてなし甲冑隊、横田酒造(イメージ)

 埼玉県物産観光協会(朝霧重治会長)はこのほど、古代と戦国のロマンに触れる「埼玉県名発祥の地『行田』の歴史満喫ツアー」を売り出した。3月17日(日)出発の日帰りツアー。

 隠れた歴史の宝庫、埼玉のなかでも幅広い時代の史跡に恵まれた行田で解説付きのガイドツアーとご当地の食文化が楽しめる。ポイントは古墳の見方が分かる「埼玉古墳群ガイドツアー」。大小9基の古墳からなる埼玉(さきたま)古墳群のうち、歩いて登れる「丸墓山古墳」「稲荷山古墳」と石室の中を再現した「将軍山古墳」を学芸員の解説で巡る。

 また、豊臣秀吉が唯一落とせなかったという頑丈な城・忍城の城下町を散策する。歴史作家「れきしクン」こと、長谷川ヨシテル氏と行田市観光PR隊「忍城おもてなし甲冑隊」が案内する。

 昼食は行田ならではの組み合わせとして、老舗「割烹魚豊」のうな重とご当地グルメ「ゼリーフライ」を用意する。

 料金は1人1万5000円、大人・子供とも同額。発着地は大宮駅。

高峰秀子大特別展の前売り開始 クラウドファンディングも実施中 

2024年1月9日(火) 配信

大特別展のPRポスター

 2010年に永眠した昭和の大女優・高峰秀子さんの生誕100年事業を実施する「高峰秀子生誕100年プロジェクト実行委員会」(会長=大江正彦・香川県小豆島町長)は1月9日(火)、プロジェクトの前半期のメインイベントである大特別展「逆境を乗り越えた大女優 高峰秀子の美学」の前売り券の販売を始めた。「チケットぴあ」「ローソンチケット」で取り扱う。

 大特別展は3月28日(木)から5月6日(月・祝)まで、東京都港区の東京タワー1階RED° TOKYO TOWER特別会場で開催する。

 数々の出演作品のスチールや映像、プライベート写真、自筆原稿、絵画、趣味の骨董品、生活用品など多種多彩な展示で人間・高峰秀子を表現する。

 前売り券は大人1100円(当日券1500円)。高校生以下は入場無料だ。

 一方、実行委員会は3月10日(日)まで、プロジェクトを推進するため、クラウドファンディングを行っている。目標金額1千万円で、金額に応じて高峰さんデザインした希少なマダムヒデコ鞄や、直筆イラストデザインTシャツなど、さまざまな返礼品を用意している。クラファンサイト「キャンプファイヤー」で受け付けている。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(156)カスハラ対策には「はじめの瞬間」 名前を呼び意識させる

2024年1月8日(月) 配信

 

 観光業界の企業や観光協会などから、多くの講演依頼を受けています。先日は公共施設の接客研修を依頼されました。事務局から連絡をいただき、事前ヒアリングの時間で、お話を伺いました。

 お話のなかで、来館者は「お客様」ではなく、「市民」や「利用者」です。リピート利用は大切ですが、民間事業と違い、利益を上げるのが目的ではありません。「それを踏まえて、話をしてもらいたい」ということでした。

 ただ、市民が利用者でも不快な想いはさせられない。そのなかには、理不尽な言葉を発する人もいて、現場スタッフは常に緊張しながら、日々の業務に向き合っている、ということでした。「おもてなし」が助長すると言う「カスハラ」という言葉を、耳にすることが多くなりました。コロナ禍で人との接触が減り、SNS上にも心ない言葉があふれています。

 施設側に問題がなくても、来館する前から何らかの不満を持っていて、突然怒りをぶつける人がいるようです。「それでも、私たちは日々多くの利用者を迎えなくてはなりません」と担当者は話します。

 そこで、「はじめの瞬間を大切にしましょう。ボタンの掛け違いで、その後の対応が難しくなります。出逢いの瞬間を元気に明るく、利用者を迎えることが大切」と伝えました。

 私の友人にとてもドライで、おもてなしにあまり関心のない人がいます。無駄な話が苦手で、興味のないことには口数も少ない。その友人と同じ店に2度目の訪問をした時のことです。店主から突然に友人の名前を呼ばれて、驚いていました。

 友人はその後、店主に積極的に話し掛けていました。名前を呼ばれて親近感を持ったのだと思います。その姿を見た時に、改めて「名前を呼ぶ」大切さを知りました。研修会では、「よく利用する名前の分かる人は、積極的に名前で呼んでお迎えましょう」と話すと、参加者の多くが大きく頷きました。

 しかし、頭では分かっていても、実際にやらなければ、できないこともたくさんあります。ロープレで、「どなたかチャレンジしませんか」と呼び掛けると、参加者の1人が元気に手を上げて前に出て来て、「よろしくお願いします。西川さん」とあいさつされました。

 こうした迎え方ができれば、機嫌の悪い人であっても、それを私たちにぶつけて来るような人を少なくできると考えます。

 目の前のお客様に、一生懸命に仕事をすることは尊く大切なことです。しかし、感情に任せて苦情をいう人が増えているなかで、大切なお客様にカスハラをさせない接客を目指すことも、私たちの仕事を守るためには大切なのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。